なぜ? Ubuntu ってなんでこんなに注目されるの? Ubuntu 22.04 LTS がリリースされたのでこの機会に考察してみた。

なぜ? Ubuntu ってなんでこんなに注目されるの? Ubuntu 22.04 LTS がリリースされたのでこの機会に考察してみた。Linux
なぜ? Ubuntu ってなんでこんなに注目されるの? Ubuntu 22.04 LTS がリリースされたのでこの機会に考察してみた。
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新しい Ubuntu 22.04 LTS が 2022年4月21日に正式リリースされました!

っと、普通であればここで新しい機能とかをレビューするところですが、今回はちょっと違った角度から Ubuntu についてお話していきたいと思いますので、ぜひぜひ最後までお付き合いいただければと思います。

それではいってみましょう!

Ubuntu という存在。

今回は Ubuntu という存在について考察していきたいと思います。

Ubuntu って、新しいバージョンがリリースされるたび、他の Linux ディストリビューションよりも注目されているというか、名前を聞く機会が多いように思います。

Linux 関連の書籍も Ubuntu を扱っているものが非常に多いですからね。

Linux を知っている方であれば、もう知らない人はいないでしょう。

もしかしたら Linux は知らなくても Ubuntu は聞いたことがある、という人もいるかも知れませんね。

でも、Ubuntu と言われても、パソコンが苦手に思われている方や、興味が無い方にとっては耳馴染みがないかも知れません。

そんな Ubuntu がリリースされる度、IT 関連のメディアがこぞって情報をアップします。

とは言え、身の回りで Ubuntu で動いているパソコンを見かける機会って、ぶっちゃけ少ないですよね?

ってか見たことない人のほうが多いことでしょう。

なぜ、ぶっちゃけパソコンで普及しているとは言い難い Ubuntu が、これほど注目されるのでしょうか?

今回はコダシマの偏見も交えながら、そんな Ubuntu という存在について、なぜ注目されるのかを考察していきたいと思います。

その前にちょっと皆さんに質問です。

Linux の中で最も知られているのは何だと思いますか?

ちょっと考えてみてください。

いかがでしょう?答えは出ましたか?

答えは Ubuntu と言いたいところですが、おそらく Android ではないでしょうか?

あれ? Ubuntu の話だったんじゃないの?と思われた方もいるでしょう。

ここで、なぜ Android を引き合いに出したかと言うと、知名度や普及率についてのお話をしたかったからです。

ご存知の方もおられるかと思いますが Android も Linux カーネルを使った Linux ディストリビューションの1つ、Linux の仲間です。

現在、Android は世界に存在するスマートフォンのおよそ7割以上に搭載されています。

一方の Ubuntu というか、Linux ディストリビューション全体を合わせてもわずか2%程度に過ぎません。

この違いは一体なんなのでしょう?

まずは、そこから考察していきます。

参考:https://www.netmarketshare.com/

Operating system market share
This report lists the market share of the top operating systems in use, like Windows, Mac, iOS, Android, and Linux.

キャズム。

ここから少しマーケティングの話をしていきます。

皆さんは「キャズム」という言葉をご存知でしょうか?

キャズム (chasm) とは、特に新しいテクノロジー製品やサービスなどが一般的に普及するまでに超えなければいけないとされている「溝」のことを呼びます。

マーケティングに携わっている方はご存知のことでしょう。

キャズム理論はアメリカの経営コンサルタントであるジェフリー・A・ムーア氏が1991年に発表した、著書「Crossing The Chasm (邦題:キャズム)」 で提唱し広く知られるようになりました。

んで、このキャズム理論のベースになっている理論があります。

それが1962年にアメリカの社会学者であるエベレット・M・ロジャース氏が発表した、著書「Diffusion of Innovations (邦題:イノベーションの普及)」の中で提唱したイノベーター理論です。

まずイノベーター理論についてザックリお話していきましょう。

イノベーター理論とは?

イノベーター理論では、新しいテクノロジー製品やサービスが市場に登場したとき、購入に対する態度によって消費者を5段階に分類しています。

  1. イノベーター(革新者)
  2. アーリーアダプター(初期採用者)
  3. アーリーマジョリティ(前期追随者)
  4. レイトマジョリティ(後期追随者)
  5. ラガード(遅滞者)

以上の5段階です。

もちろんイノベーターから順に広まっていきます。

各段階についても説明しておきましょう。

①イノベーター(革新者)全体の2.5%

イノベーターはとにかく新しいものが好きな、いわゆる冒険家タイプの人たちです。

テクノロジーに対する知識が豊富で、新製品を誰よりもいち早く取り入れる「テクノロジーマニア」とも呼ばれる人たちです。

このタイプの人たちは、まだ誰も使っていない段階でどんどん使ってみたいと考えます。

②アーリーアダプター(初期採用者)全体の13.5%

アーリーアダプターは流行に敏感な、いわゆるオピニオンリーダーと呼ばれる人たちです。

イノベーターほど積極的ではありませんが、新しいテクノロジーを敏感に受け入れる「ビジョナリー」とも呼ばれる人たちです。

このタイプの人たちは、自分で情報を集め、将来性を感じた時点で使ってみたいと考えます。

③アーリーマジョリティ(前期追随者)全体の34.0%

アーリーマジョリティからは、受け身で現実的な人たちになります。

新しい技術の採用には比較的慎重で、着実な進歩を求める「実利主義者」とも呼ばれる人たちです。

このタイプの人たちは、イノベーターやアーリーアダプターといった先行している人たちの事例(レビューなど)を重視して、確実にメリットがある、実利を満たすことがわかった段階で使いたいと考えます。

④レイトマジョリティ(後期追随者)全体の34.0%

レイトマジョリティは、進歩よりもこれまでの慣習を大切にする人たちです。

アーリーマジョリティよりも更に慎重で、自分の役に立つものはずっと使い続ける「保守派」とも呼ばれる人たちです。

このタイプの人たちは、周りの大多数の人たちが使うようになってから同じ選択をするようになります。

⑤ラガード(遅滞者)全体の16.0%

ラガードは、テクノロジーやトレンドといったものに対して無関心で、とても保守的な人たちになります。

新しいテクノロジーが自分の期待に答えてくれることは少ないと考えていて、ハイテクマーケティング市場には参加してこない「懐疑派」とも呼ばれる人たちです。

このタイプの人たちは、流行に左右されることがなく、基本的には新しい製品やサービスを使う気がありません。

※それぞれの段階の人たちの割合の数字は、実は根拠が無いようですが、雰囲気を掴むために使われているようです。

これらの段階から「イノベーター理論」では、普及率がイノベーターとアーリーアダプターの割合を足した16%に達すると需要が一気に加速すると言われており、そのためにこの段階の人たちへのマーケティングが重要だと説いています。

しかしながら、実はこの理論だと失敗するケースが多いことが後にわかります。

そこで生まれたのが「キャズム理論」です。

キャズム理論でも、5段階の分類はそのままですが、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には大きな溝=キャズムがある。

つまり、イノベーターとアーリーアダプターで構成される「初期市場(少数の革新者層)」と、アーリーマジョリティやレイトマジョリティで構成される「一般市場(メインストリーム層)」では、購入心理いわゆる価値観が違うため溝が生まれるということです。

こうしたことからキャズム理論では、初期市場から一般市場へとシェアを拡大するためには、アーリーマジョリティに対するマーケティングも不可欠だと説いています。

初期市場の人たちは流行に敏感なので「新しさ」が大きな魅力になっています。

目新しいテクノロジーで、これからのトレンドになりそうであれば購買意欲が刺激されます。

一方の一般市場の人たちにとって「新しさ」は重要ではありません。

場合によっては、その「新しさ」が邪魔になることさえあります。

なぜならこのタイプの人たちが望むのは

  • 「信頼できるか?」
  • 「周りの人は使っているか?」
  • 「そもそも本当に役立つのか?」

ということが重要です。

つまりは新しさよりも「安心」「安定」を重視する傾向が強く、検討する場合も注意深く時間をかけます。

という、このような理論を頭に入れて Android と Ubuntu を比較してみました。

Android が普及した理由とは?

ここからはコダシマの独自の考察になります。

あくまでも一個人の意見なので鵜呑みにしないでくださいね。

こういった考え方もあると言うくらいでご覧ください。

まず、なぜ同じ Linux カーネルの OS なのに、こんなにも普及率が違うのでしょうか?

個人的に「Android が普及した理由」と言うか「スマートフォンが普及した理由」こそが Android だと思っています。

どういうことかと言うと iPhone というイノベーションは確かにセンセーショナルでしたが、おそらく iPhone だけだったら今ほどスマートフォンは普及しなかったかも知れないと思うからです。

iPhone 発表当時、Apple は iMac も iPod も人気で、ブランドとしても成功していたと思います。

が、それでも新しいものがすべて正義というわけではありません。

今でこそ圧倒的な人気の iPhone ですが、発表当時は批判的な意見も少なくありませんでした。

が、そこに絶妙なタイミングで Google が Android (=正確には AOSP) という OS を、まだ生まれたばかりの新しい市場に投下しました。

しかも、ここがミソ、オープンソースとしてです。

Android Open Source Project
Android unites the world! Use the open source Android operating system to power your device. COPY

サードパーティー。

iPhone というイノベーションを目の当たりにし、各社がそれに追随したいと思うのは想像に難くありません。

なんか良さそうだし、真似したいよねー

でも Apple って OS のライセンスとか厳しいし…

とか言ってた(かどうかは知りませんが)メーカー各社にとって、OS とデバイスの同時開発は大手でも相当な労力だったはずです。

ですがそこに、タダで使える OS として Andoroid が登場しました。

Android を採用することで、OS の開発にかかる負担を大きく軽減させることができ、その分デバイスの開発に集中できます。

各社はスマートフォンという新しい市場を目指し、こぞって Android を採用していったわけです。

iPhone と似たようなことができる OS のソースがただで手に入るなんて、メーカーからしたら採用しない理由が無いですからね!

あとは頑張って似たようなデバイスを開発するだけです。

まぁ、それも大変なんですけど、でも iPhone という目に見えるお手本があるわけですから、目指すゴールが見えているわけです。

しかも、面白そうで魅了的なデバイスですからね。

素人でも環境が整えば売れそうとは思いますよね。

そんな感じで Android は、メーカー目線で言えば

  • 「最新技術に追随することができるOS」

で、ユーザー目線で言えば

  • 「あれ?各メーカーが採用してるぞ!」
  • 「ってことは、結構イイやつなんじゃね?」
  • 「ってか Google の開発した OS だって」

という具合に、たくさんのメーカーが採用する OS 、しかもあの Google が開発した OS となれば、安心するユーザーも多かったことでしょう。

さらに追い打ちをかけるように Twitter や Facebook、 Instagram といった、今までパソコンでしか使えなかった SNS 各社がこぞってアプリをリリースすれば、その「手軽さ」も手伝って、より使いたいと感じるユーザーも増えます。

こうして、タイミングだったり周りの環境だったりが整い、たくさんのユーザーに認知され、スマートフォンが選ばれる結果= Android が普及する結果となったように思われます。

キャズム理論で言うところの、初期市場と一般市場の溝を超えた成功例の1つだと思います。

iPhone の持つ革新性で初期市場をつかみ、Google が Android を発表し、それをたくさんのメーカーが採用したことで、一般市場が求める安心感へとつながったと考えます。

それがスマートフォンの爆発的な普及= Android の普及につながったと言えます。

そして、いまだガラケーを使う人が残っているということもキャズム理論から見れば当然のことと言えるでしょう。

Android の普及についてこんな感じのイメージです。

では Ubuntu の方はどうでしょう?

一向に話が見えてきませんね…

Ubuntu は普及している?

一方で Ubuntu はというと…

言うほど普及してはいないですよね。

先程も言いましたが、身の回りで Ubuntu が入っているパソコンを見ることがありません。

コダシマの家にはたくさんありますが…。

これについて、以前 Linux の生みの親であるリーナス・トーバルズ氏が講演の中で Linux がデスクトップ OS として普及しない理由を語っています。

それは一言でいうと「Linux をプリインストールしたデバイスが販売されていないから」としています。

トーバルズ氏がキャズム理論を知ってか知らずか…

いやぁ、あの人ならきっと知っていることでしょう。

いずれにせよ、実に的確な意見だと思います。

その講演の中で「OS のインストール」について言及していました。

トーバルズ氏の話をきいて、キャズム理論に当てはめて考えると、OS を自分でインストールまでして使おうと思う奴らは革新者以外の何者でもない。

普通の人、一般市場の人であれば、OS はすでにインストールされているもの、つまりは最初から用意されているべきものという認識です。

逆に言うと、OS が入っていないという状況のほうが異常ということ。

自作PCってのも普通じゃないってか、一般的ではないという話ですね。

なので、改めてインストールする必要のある OS は、たとえ無料であったとしても、手間や技術的な不安と言った、一般市場のユーザーが求める「安心」「安定」には程遠く、普及しにくいということです。

そんなだから、Ubuntu も見かける機会が少ないのは当然と言えるでしょう。

それでも書店では Ubuntu の書籍を見かけることができます。

まぁ、興味のある人しか目につかないかもしれませんけどね、Ubuntu がインストールされているパソコンを探すよりは簡単です。

単純に Ubuntu の情報発信力が強いというのも考えられますが、Ubuntu が Linux コミュニティへのたくさんの貢献と、定期的で積極的な開発、その技術的なサポートを行ってきた結果、他の Linux ディストリビューションよりも知名度が高くなっていったのではないでしょうか。

また、当時はそれほど結果は残せなかったようですが、過去に Dell やエプソンダイレクトなどで、プリインストールされたことも大きいかも知れません。

参考:https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0811/05/news035.html

でも、それだけで本当に知名度は上がるものでしょうか?

まだイマイチ腑に落ちません。

一部の Linux 好きユーザーからは、

  • 「Ubuntu は企業の息がかかっているから好きじゃない」とか
  • 「Ubuntu が Linux を複雑なものにしている」とか

ネガティブな意見も見られます。

でもこの意見は、初期市場の人たちからの話です。

これって普及する流れになっていませんよね。

初期市場の段階で流れが止まってしまっては、知名度もなにもあったものではありません。

もうちょっと掘り下げて考えてみましょう。

Ubuntu の知名度の理由。

パソコンと言えば、今では誰しもが使うデバイスではありますが、実際には好きな人、興味がある人、そうでない人、むしろ怖くて触らないという人までいます。

実に、イノベータ理論やキャズム理論で言うところの5段階の人たちがきれいに揃っています。

というか、この業界のためにある理論ですから当然ですよね。

特に興味関心が強い初期市場の言い分、コダシマも片足突っ込んでいるので理解できる部分はありますが、一般への普及はそれが足かせとなることもあるでしょう。

なぜなら、一般市場が求めるのは「安心」や「安定」だからです。

「新しさ」や、ましてやソフトウェアが「オープンソース」か「プロプライエタリ」かなんて、どうでもよいのです。

一般市場では、そんなことは求めていないのです。

Ubuntu では特に「誰にでも使いやすい最新かつ安定したOS」を提供することを開発目標としており「Linux はフリーであるべき!」「企業にとらわれるべきではない!」などとほざく初期市場の人たちの云々よりも、さまざまな機能を追加し、ときに Linux の精神に反していると言われながらも一般市場の人たちへ意識を向けた開発が続けられ、その努力が徐々にデスクトップ OS としての知名度を上げていったようにも思います。

Linux カーネルがモノリシックカーネル=一枚岩カーネルにも関わらず、コミュニティがたくさんありすぎて一枚岩ではないというのが何とも皮肉ですね。

でもまぁ、世界中に広がって、さまざまな意見によって磨かれることは、絶対に必要なことだと思います。

そんな Ubuntu もデスクトップ OS としての普及、というか Windows の牙城を崩すことは、正直かなり難しいでしょう。

その理由としては、トーバルズ氏が語る「プリインストールされたマシンが無い」というのと、もう一つは個人的に「PC ゲームのプラットフォーム」としても Windows が大成したことでは無いかと見ています。

プリインストールに関して言えば、パソコンメーカーがメリットを見いだせていないのも理由のひとつでしょう。

そもそも各業界でデファクトスタンダードになっているソフトウェアを提供する大手ソフトウェアメーカーは、Linux 向けの製品を提供していません。

その大手の1つは OS を販売してますからね。

敵に塩を送ることはしません。

(最近はちょっと変わってきたかも…)

まぁ、どうしようもなく不利な状況です。

パソコンメーカーでは

○○が使えない OS をインストールしたって
売れねーよ!

って言われますからね。

そして、PC ゲームも Windows 環境をベースとして開発されています。

PC ゲームと言えばもはや Windows ですよね。

ゲームメーカーとしてもユーザーの多いプラットフォーム向けに開発するのは当然です。

たくさんの人がいるところでパイを売れば、パイを買ってくれる人もたくさんいるという感じですからね。

そんな感じで Ubuntu には、キャズムを超えるだけの材料が揃っていません。

残念ながらデスクトップ OS としての Linux の普及は、だいぶハードルが高いことでしょう。

が、ここまではデスクトップOSとしての話です。

これがサーバー OS の話となるとちょっと変わってきます。

サーバー OS としての Ubuntu

サーバーの世界は、言ってしまえばキャズム理論の初期市場の人たちばかりが集まるような世界。

テクノロジーの知識云々は問題ありません。

っとなると、目をつけるのは純粋にその機能面とコスト面。

無償のサーバー OS ほどコスパに優れたものは他にありません!

そのサーバーでは、OS のおよそ8割が UNIX 系。

UNIX 自体は有償の OS ですが、UNIX 系 の中のおよそ半数が Linux になります。

んで、その Linux の中で Ubuntu をはじめとした Debian 系が半数以上。

つまりサーバーが100台あったとして、そのうち 80台が UNIX 系で、その中の40台は Linux 。
んで、Linux のうち20台は Debian や Ubuntu です。

サーバーだと Debian 系だけで Windows と同じくらいのシェアになります。

ちなみに UNIX 系の残りの40台の詳細はよくわかりませんが BSD とか Solaris とか、実は macOS も UNIX 系に含まれたりします。(元が BSD なので…)

一言で Linux と言ってもたくさん種類があるので一概には言えませんが、サーバー OS としてなら Ubuntu (正確には Debian 系) だけでも全体の20%程度のシェアがあるというわけです。

デスクトップ OS だと Linux 全体でわずか2%程度のシェアが、サーバーだと群雄割拠のなか40%ものシェアを持つ OS となります。

ではなぜ、サーバー業界で Ubuntu がそこまでのシェアを獲得できたのでしょうか?

Usage Statistics and Market Share of Operating Systems for Websites, February 2022
What are the most popular operating systems on the web
Usage Statistics and Market Share of Linux for Websites, April 2022
How many websites are using Linux

Long Term Support

Ubuntu がこれだけの支持を得られるようになった理由は、今回のリリースにもある LTS = Long Term Support の存在が大きいでしょう。

Linux のサポート、というか OS のサポートとはカスタマーセンターに電話かけて「もしもし」というのではなく、不具合を修正するプログラムや、セキュリティを強化するプログラムなどの更新プログラムを提供することを意味します。

特にサーバー OS では、このサポートが重要な意味を持ちます。

たとえば、いつまでも不具合が修正されないとか、セキュリティホールのあるサーバーとか、不安じゃないですか?

Ubuntu の場合、このサポート期間がオープンソースでありながら、公開から5年ととても長く、初期市場の中にも存在する「安定を望むユーザー」に人気が高いです。

さらに、これだけにとどまらず、Ubuntu を支援しているカノニカルでは Ubuntu Advantage という有償サポートも提供しており、コチラのサポートは電話の「もしもし」や Web を通じた問い合わせ窓口まで提供しています。

さらにさらに、この Ubuntu Advantage では通常サポートの期間が終了した LTS の拡張セキュリティメンテナンス=ESM (Extended Security Maintenance) を追加で5年行っています。

つまり、通常のサポート期間と、有償ながら拡張セキュリティメンテナンス期間を合わせると、合計で10年もの間サポートが保証されます。

こういった数々の「安心」が、皮肉にも新しさ重視のイノベーターやアーリーアダプターがひしめく世界で普及する材料になっているわけです。

Ubuntu release cycle | Ubuntu
Overview of the Ubuntu release cycle - maintenance, support and security coverage, lifetime, upgrade paths, kernel versions and the range of editions and images...

ってことで、デスクトップ OS としての普及はまだまだな Ubuntu ですが、サーバー OS としてはその地位や名度、シェアを獲得してきたということですね。

デスクトップ OS としての Linux。

Ubuntu のような Linux ですら苦戦を強いられるデスクトップ OS の世界ですが、ここ最近その状況が少しずつ変わってきました。

ちょっと余談になるかも知れませんが、お話しておきます。

Ubuntu 以外の Linux ディストリビューションにおいても、デスクトップ OS としても非常に熟成が進み、文書作成や動画視聴をはじめ、画像編集や動画編集までパソコンを使う作業のおおよそのことが現在ではできるようになりました。

また、一部のプロプライエタリソフトや有名サービスが Linux 向けとしてリリースされるようになってきました。

さらにそれだけでなく、日本ではほとんど知られていませんが世界に目を向けると自社開発した Linux ディストリビューションを実装するパソコンを販売する System76 や、Purism などが実績を伸ばしてきています。 

スマホのときのように大手メーカーが Linux に参入するという状況は正直難しいでしょう。

今となってはなかなか手をつけにくいのかも知れません。

が、ベンチャー企業を中心に Linux を デスクトップ OS として採用するケースが増えて来ている状況を見ると、一般に普及する可能性も徐々に出てきたように感じます。

しかもゲームに関しては Steam の頑張りと Steam Deck の登場で大きく変わって行きそうですしね。

まだ時間は掛かりそうですが、大手ソフトウェアメーカーも Linux を無視できなくなる日も来そうですね。(ってか、すでに来ている?)

今回のまとめ。

ということで、今回は Ubuntu が注目される理由について考察してみました。

一言で言えば「サーバーで人気の OS だから」ということでしょうが、Ubuntu の場合にはそれ以上に「さまざまな形で Linux の普及に尽力している」と言えます。

サーバー業界、いわゆる初期市場の人たちがひしめく中にあっても、Ubuntu はその中にあるキャズムを超えて今の地位が確立されたと言えます。

今こうして Youtube で動画みたり、Wikipedia でいろいろなことを調べたり、Amazon でお買い物できるのも、ゲームのサーバーだってそうですね、Ubuntu を筆頭に Linux が陰で支えている、文字通りそのお陰なわけです。

んで、Ubuntu みたいな OS をサーバーだけじゃなく、デスクトップ OS としても使おうよ、って思うのも不思議な話じゃないですね。

ってか、デスクトップ OS としての Ubuntu の開発は、個人的には普及云々じゃなく、研究とか修行とか、そういう果てしない挑戦なのかも知れないと思います。

新しい技術への飽くなき挑戦というかなんというかです。

肝心の新しい Ubuntu 22.04 LTS の情報は他の方のレビューや Web の情報で確認できると思いましたので、今回はこんな感じのお話にしてみました。

皆さんは Ubuntu についてどのような印象をお持ちでしょうか?

ぜひぜひ皆さんの Ubuntu に対する印象や、ご意見、この記事の感想やグチなどなど、コメント欄にお寄せください。

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