注目度も人気も急上昇中の MX Linux の最新版となる 18.3 が、2019年5月26日にリリースされた。
MX Linux とは?
![今、注目度 No.1 の MX Linux 18.3 がリリースされたので、](https://i1.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/05/VirtualBox_MX_28_05_2019_18_25_52.png?fit=1024%2C578&ssl=1)
MX Linux は antiX と旧 MEPIS Linux コミュニティの共同ベンチャーで開発されている、Debian 安定版をベースとしたデスクトップ指向の Linux ディストリビューション(以降ディストロ)である。
超軽量の antiX に、見た目の良い MEPIS のテイストが合わさって、軽量(プロジェクトサイトではミッドウェイ:中量級としている)でエレガントな MX Linux が生まれた。
デフォルトのデスクトップ環境として Xfce が採用されており、軽量かつエレガントな見た目が実現された。
また、シンプルな構成のシステムなので、安定性も高く堅実なパフォーマンスが発揮されている。
ちなみに開発当初、認知度を高めるため DistroWatch.com の掲載を目的とし、antiX の別バージョンとして登場した。
そのためか最近まで Web サイトは antiX と共有のものだった。
![今、注目度 No.1 の MX Linux 18.3 がリリースされたので、](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/05/0d40a5e4a645fc6b96e767d64ac0878e-3.png?fit=1024%2C555&ssl=1)
今回の変更点は?
今回の MX は、バグの修正やアプリケーションの更新を中心としたリフレッシュリリース。
より詳しい情報は
▶ https://mxlinux.org/blog/mx-18-3-refreshed-isos-now-available/
▶前回バージョン MX Linux 18.2 の記事
▶ MX Linux の日本語環境の設定についての記事
MX Linux の概要
- ベース: Debian (Stable), antiX
- アーキテクチャ: i686, x86_64
- デスクトップ環境: Xfce
- パッケージ管理: dpkg (APT)
MX Linux をインストールするのに必要なスペックは?(推奨の)
- CPU: i686 以上のプロセッサ
- RAM: 512 MB (2 GB 以上)
- DISK: 5 GB (20 GB 以上)
- グラフィック: 3D ビデオカード推奨
- ブロードバンドインターネット接続
主なアプリケーション
- ブラウザ: Firefox
- メール: Thunderbird
- オフィス: LibreOffice
- グラフィック: GIMP
- ミュージック: Clementine
- マルチメディア: VLC メディアプレイヤー
より詳しい情報は
▶ https://mxlinux.org/current-release-features/
個人的な意見ですが、
正直なところ、なぜ MX がこれほどまでに注目されているかわからない。
確かに軽量で使いやすく、安定している Linux だけれども、圧倒的な特徴が見当たらない。
以下はあくまでも僕個人の考察だけれども、最近ヒットランキング上位にいる Linux ディストロの注目される点を挙げてみた。
例えば DistroWatch.com で 2018 年、もっとも注目を浴びた Manjaro で言えば、上級者向けだった Arch Linux が初心者でも扱えるようになったという点が注目されたのだろう。
![初心者向け Arch Linux ベース Linux ディストリビューション Manjaro Linux のスクリーンショット](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/05/manjaro.png?fit=1024%2C576&ssl=1)
同じく DistroWatch.com で 2011 年から 2017 年の間トップに君臨していた Mint で言えば、本家 Ubuntu よりも さらに Linux 初心者でも初見で使いやすい OS として開発され、様々なドライバやコーデックなどが用意されていた点が注目されたのだろう。
![初心者向け Linux ディストリビューション Linux Mint のスクリーンショット](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/05/Linux-Mint.png?fit=1024%2C640&ssl=1)
Debian や Ubuntu 、Fedora 、openSUSE などのいわゆるビッグネームは、Linux に興味を持てば一度は触れてみたいディストロだと考える。
また macOS を意識したインターフェースや特徴的な開発コンセプトをもつ elementary OS や、フルスクラッチされ独自のデスクトップ環境まで開発した Solus 、Windows からの代替えを主な目的として可能な限り Windows の使い勝手に近づけた Zorin OS など、ヒットランキング上位に並ぶ Linux には、それなりに目立つ点がある。
そこから言うと MX は、優等生ではあるけれども他よりも個性が薄いように感じていた。
しかしながら、独自の MX tools は、開発が進むに連れ、効率が非常に良くなり使い勝手も向上した。
![今、注目度 No.1 の MX Linux 18.3 がリリースされたので、
MX tools](https://i1.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/05/VirtualBox_MX_28_05_2019_19_13_10.png?fit=1024%2C578&ssl=1)
一見すると Xfce 設定マネージャにも見えるが、これが病みつきになる。
![今、注目度 No.1 の MX Linux 18.3 がリリースされたので、](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/05/VirtualBox_MX_28_05_2019_19_14_21.png?fit=1024%2C578&ssl=1)
MX tools の中でも、特に便利だと思ったのが MX パッケージインストーラー。
![今、注目度 No.1 の MX Linux 18.3 がリリースされたので、
MX パッケージインストーラー](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/05/VirtualBox_MX_28_05_2019_19_24_54.png?fit=1024%2C578&ssl=1)
見た目は地味で、使い方も Synaptic パッケージマネージャに似ている。
が、使いたいパッケージの依存関係にあるプログラムを、自動的に選択し一緒にインストールしてくれる MX パッケージインストーラは、Synaptic 以上に初心者向けといえる。
また最近の MX は、他のディストロよりも有名になろうとしている意思が Web サイトや、ブログから垣間見える。
積極的で堅実な開発姿勢と地味ながらパワフルなツールの開発が、たくさんのユーザーの注目を浴びたに違いない。
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▶ https://mxlinux.org/download-links/