日本語表示ができるようになった Puppy Linux 8.0 (Bionicpup 8.0)だけれども、まだ日本語入力ができない。
日本語入力ができるようにする設定に挑戦した。
入力メソッドの設定
” lang_pack_jp-2.1.sfs “ をインストールした直後、メニュー一覧に「 SCIM 入力メソッドの設定」という項目が出現する。
scim-bridge を有効/無効にするためだけの設定なので、どの入力システムを使うかなどという項目はない。
「 OK 」をクリックすると X サーバーの再起動を促される。
後回しでも問題ないけれども、急ぐ必要もないので再起動しておいた。
パッケージのインストール
次に Puppy パッケージマネージャを使って、必要なパッケージをインストールする。
デスクトップにあるインストールから「パピーパッケージマネージャ」を起動させる。
ちなみに「Puppy パッケージマネージャ」は、メニュー画面からも起動できる。
Puppy パッケージマネージャ
Puppy パッケージマネージャでは、Ubuntu bionic のパッケージも検索することができる。
ほかの Linux のパッケージマネージャ同様、検索窓にキーワードを入力して検索することができる。
いくつか候補が表示される。
任意のパッケージをクリックすると、ウィンドウ下部にある「 Packages to install 」の欄に追加される。
少し待つと、ウィンドウ最下部に依存関係のあるパッケージを自動検索し、そおの数をなどを表示してくれる。
必要なパッケージをすべて選択したら、検索窓の右側にある「 Do it! 」をクリックし、インストールを実行する。
インストール中は、ウィンドウ最下部のインジケーターで進捗状況が確認できる。
パッケージのインストールが終わると、以下のような画面が表示される。
パッケージのインストールが終わったら、X サーバーを再起動させる。
X サーバーを再起動させると、画面右下にキーボードっぽいアイコンが出現する。
SCIMの設定
出現したアイコンを右クリックすると「SCIMを設定」などのメニューが表示される。
このウィンドウでは、全体の設定や IM エンジン(入力システム)などの設定が行われる。
まずは「フロントエンド」の項目にある、「全体設定」を確認してみた。
キーボード配列が「不明」になっていたので、まずはコレを修正する。
次にホットキーの設定内容を確認する。
様々なキーの組み合わせが設定できるようだ。
「全角/半角(Zenkaku Hankaku)」の設定もすでに設定済みになっていたので、この項目は確認するだけ。
好みのキーの組み合わせがあれば、ここで設定する。
一通り設定が終わったら「↲」キーをクリックする。
設定を反映させるために、右クリックで表示したメニューから「設定をリロード」を選択。
これで SCIM に設定が反映された(はず)。
確認
きちんと日本語入力ができるようになったか、「ワープロ」を使って確認してみた。
ただひとつ残念に思ったのは、インライン入力ができないこと。
インライン入力をご存じない方のためにザックリ説明すると、入力中の文字列のなかで「かな漢字変換」ができる方式のことで、最近のアプリケーションのほとんどが、このインライン入力ができる。
SCIM ではインライン入力ができないため、入力中はアプリケーションウィンドウの外側に入力している文字が表示される。
慣れの問題かもしれないが、直感的に使えるインライン入力に慣れてしまっていると、使いづらさを感じてしまう僕はワガママなのだろうか?
とにかくこれで、Puppy Linux 8.0 (Bionicpup 8.0) の日本語化ができた。
おまけ、
入力メソッドとして iBus や Fcitx なども試してみたけれども、パッケージをそのままインストールしただけでは使うことができなかった。
何かしらの作業が必要になるっぽい。
また IM エンジン(入力システム)についてもいろいろ試してみたけれども、やっぱりパッケージをそのままインストールして使えたのは Anthy だけだった。(かんなも使えそうだったが…)
特別なこだわりがなければ、まずは今回の設定で使うことができる。
また Puppy は、CD から起動させて USB にインストールしたり、普通に HDD や SSD などの内部ストレージにインストールすることもできる。
もちろん起動用に用意した USB の Puppy をそのまま使い続けることができたりと、インストールの枠にもとらわれない自由な Linux だ。
超軽量の Linux ディストリビューションなので、中古PCの再生などに重宝すること間違いなし!
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