日本語表示ができるようになった Puppy Linux 8.0 (Bionicpup 8.0)だけれども、まだ日本語入力ができない。

日本語入力ができるようにする設定に挑戦した。

入力メソッドの設定

” lang_pack_jp-2.1.sfs “ をインストールした直後、メニュー一覧に「 SCIM 入力メソッドの設定」という項目が出現する。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
「メニュー」⇒「デスクトップ」⇒「SCIM 入力メソッドの設定」

scim-bridge を有効/無効にするためだけの設定なので、どの入力システムを使うかなどという項目はない。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
一部アプリケーションで SCIM が起動しない不具合を解消するためのものらしい。
Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
せっかくなので「✔」を入れておこう。

「 OK 」をクリックすると X サーバーの再起動を促される。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
問題がなければ「はい」をクリック。

後回しでも問題ないけれども、急ぐ必要もないので再起動しておいた。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
再起動しても画面には何の変化もない。


パッケージのインストール

次に Puppy パッケージマネージャを使って、必要なパッケージをインストールする。

デスクトップにあるインストールから「パピーパッケージマネージャ」を起動させる。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
「インストール」アイコンをシングルクリックすると…
Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
「パピーをインストール」が表示されるが、ウィンドウ上部の「アプリケーションをインストール」タブをクリック。
Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
アプリケーションを管理するためのツールが表示される。
Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
追加のパッケージを探すには「パピーパッケージマネージャ」をクリック。

ちなみに「Puppy パッケージマネージャ」は、メニュー画面からも起動できる。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
「メニュー」⇒「セットアップ」⇒「Puppy パッケージマネージャ」

Puppy パッケージマネージャ

Puppy パッケージマネージャでは、Ubuntu bionic のパッケージも検索することができる。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
Puppy パッケージマネージャ

ほかの Linux のパッケージマネージャ同様、検索窓にキーワードを入力して検索することができる。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
今回は SCIM で使える入力システムを検索するため「SCIM」を入力。

いくつか候補が表示される。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
一覧から「scim-anthy_1.2.7-7」をクリック。

任意のパッケージをクリックすると、ウィンドウ下部にある「 Packages to install 」の欄に追加される。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
「 Packages to install 」に追加された「 scim-anty_1.2.7-7 」

少し待つと、ウィンドウ最下部に依存関係のあるパッケージを自動検索し、そおの数をなどを表示してくれる。

必要なパッケージをすべて選択したら、検索窓の右側にある「 Do it! 」をクリックし、インストールを実行する。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
今回は scim-anty_1.2.7-7 」だけ。

インストール中は、ウィンドウ最下部のインジケーターで進捗状況が確認できる。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
インストール中の画面。

パッケージのインストールが終わると、以下のような画面が表示される。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
今回はすべて成功 (Success)したようだ。

パッケージのインストールが終わったら、X サーバーを再起動させる。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
「メニュー」⇒「シャットダウン」⇒「X サーバー再スタート」

X サーバーを再起動させると、画面右下にキーボードっぽいアイコンが出現する。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
今までなかったアイコンが出現した。


SCIMの設定

出現したアイコンを右クリックすると「SCIMを設定」などのメニューが表示される。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
まずは「SCIMを設定」で内容を確認してみる。

このウィンドウでは、全体の設定や IM エンジン(入力システム)などの設定が行われる。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
よく見るとけっこう歴史あるユーティリティのようだ。

まずは「フロントエンド」の項目にある、「全体設定」を確認してみた。

キーボード配列が「不明」になっていたので、まずはコレを修正する。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
項目右側にある「▼」をクリック。
Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
言語一覧が表示されるので「日本語」を見つけて設定する。

次にホットキーの設定内容を確認する。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
「開始/終了」項目の右側にある「…」をクリック。
Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
画面左上に飛び出すウィンドウ。

様々なキーの組み合わせが設定できるようだ。

「全角/半角(Zenkaku Hankaku)」の設定もすでに設定済みになっていたので、この項目は確認するだけ。

好みのキーの組み合わせがあれば、ここで設定する。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
設定の反映は「✔」をクリック。

一通り設定が終わったら「↲」キーをクリックする。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
警告ウィンドウが表示される。「OK」をクリックしてすすめる。

設定を反映させるために、右クリックで表示したメニューから「設定をリロード」を選択。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
アイコンを右クリック⇒「設定をリロード」

これで SCIM に設定が反映された(はず)。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
ちなみに、なぜかアイコンの位置が移動する SCIM 。


確認

きちんと日本語入力ができるようになったか、「ワープロ」を使って確認してみた。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
無事に日本語入力ができるようになった。
Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
日本語入力中はパレットが出現する。

ただひとつ残念に思ったのは、インライン入力ができないこと。

インライン入力をご存じない方のためにザックリ説明すると、入力中の文字列のなかで「かな漢字変換」ができる方式のことで、最近のアプリケーションのほとんどが、このインライン入力ができる。

SCIM ではインライン入力ができないため、入力中はアプリケーションウィンドウの外側に入力している文字が表示される。

Puppy Linux 8.0 (BionicPup 8.0)の日本語入力設定に挑戦!
アプリケーションウィンドウの外側に表示される、入力中の文字。

慣れの問題かもしれないが、直感的に使えるインライン入力に慣れてしまっていると、使いづらさを感じてしまう僕はワガママなのだろうか?

とにかくこれで、Puppy Linux 8.0 (Bionicpup 8.0) の日本語化ができた。


おまけ、

入力メソッドとして iBus や Fcitx なども試してみたけれども、パッケージをそのままインストールしただけでは使うことができなかった。

何かしらの作業が必要になるっぽい。

また IM エンジン(入力システム)についてもいろいろ試してみたけれども、やっぱりパッケージをそのままインストールして使えたのは Anthy だけだった。(かんなも使えそうだったが…)

特別なこだわりがなければ、まずは今回の設定で使うことができる。

また Puppy は、CD から起動させて USB にインストールしたり、普通に HDD や SSD などの内部ストレージにインストールすることもできる。

もちろん起動用に用意した USB の Puppy をそのまま使い続けることができたりと、インストールの枠にもとらわれない自由な Linux だ。

超軽量の Linux ディストリビューションなので、中古PCの再生などに重宝すること間違いなし!

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