Zorin OS 15 Lite: アイルランド発初心者向け軽量Linuxがリリースされたので試してみた。

Linux
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人気の高い Zorin OS の軽量版 Lite のメジャーアップデートである Zorin OS 15 Lite が、2019年11月20日にリリースされた。

前バージョンの 12.0 がリリースされてから、およそ3年ぶりのメジャーアップデートとなる。

Zorin OS とはどんな OS ?

https://zorinos.com/

Zorin OS は、特に Linux の初心者向けに設計された Ubuntu ベース の Linux ディストリビューション。

Windows に似たインターフェイスと、Windows にあるプログラムに類似した多くのプログラムが用意されている。

また Wine などのアプリケーションを使って Windows プログラムを実行できるアプリケーションも付属している。

このプロジェクトは、Windows や macOS に代わる Linux を提供し、Linux のすべての機能を簡単に楽しめるようにすることを最終目標としている。

今回の変更点は?

2019年6月にリリースされた Zorin OS 15 (GNOME) の環境を、可能な限り Xfce で再現している。

古いマシンでも Zorin OS のルックアンドフィールやデスクトップテーマを体感できる。

Zorin OS 15 の記事
https://pc-freedom.net/linux/zorin-os-15-release/

より詳しい情報は
https://zoringroup.com/blog/2019/11/20/zorin-os-15-lite-is-here-breathe-new-life-into-your-old-computers/

Zorin OS 15 Lite の概要

  • ベース: Ubuntu LTS
  • アーキテクチャ: i686, x86_64
  • デスクトップ環境: Xfce (Ultimate & Core: GNOME)
  • パッケージ管理: dpkg (APT)
  • カーネル: Linux 5.0.0-36

Zorin OS をインストールするのに必要なスペックは?(Ultimate, Core)

  • CPU: 700 MHz シングルコア 64-bit または 32-bit (1 GHz デュアルコア 64-bit ) プロセッサ
  • RAM: 512 MB (2 GB 以上)
  • DISK: 8 GB (Core & Education: 10 GB, Ultimate: 20 GB 以上)
  • モニタ: VGA 640×480 (SVGA 800×600 解像度 以上)

主なアプリケーション

  • ブラウザ: Firefox 70.0.1
  • メール: Thunderbird 60.9.0
  • オフィス: LibreOffice 6.2.8.2
  • グラフィック: GIMP 2.10.8
  • マルチメディア: parole 10.4, Pitivi 0.99

Zorin OS 15 Lite についてのより詳しい情報は
https://zorinos.com/help/#getting-started

個人的な意見ですが、

Zorin OS では有料版の Ultimate 、無料版の Core 、無料で軽量版の Lite 、さらに教育向けアプリを充実させた Education と Education Lite が提供されている。

Windows や macOS の代替えを目的として開発されているため、インターフェイスやルックアンドフィール、つまり外観や使い勝手に力が注がれている。

デスクトップ環境は、基本的に GNOME で、古いマシン用に Xfce というように、ほかのデスクトップ環境の選択肢はない。

外観や使い勝手を統一させるのが目的であれば、同じようなスペックを必要とするデスクトップ環境は複数必要ないということだろう。

また初心者向けということもあり、日本語をはじめとしたローカライズもカンペキ!

インストール直後から、特に設定を必要とせず日本語入力ができる。

日本語もすぐに入力できる。

人気の高い Linux でもあり、Linux ディストリビューションのリリース情報を中心に情報を提供している DistroWach.com のベージヒットランキングでは、 Ubuntu 系では本家 Ubuntu を除くと Mint, elementary OS に続く人気となっている。(注意:ただし、あくまでもページヒットランキングなのでユーザー数やシェアなどではない。注目度をはかる尺度として認知されている。)

Zorin OS Core と Zorin OS Lite との比較

デスクトップ環境が違えば、当然使い勝手や機能も違ってくるので Zorin OS Core と Zorin OS Lite の違いを比較してみた。

Zorin Appearance

まず、いちばんに気がついたのは「テーマ」。

Zorin OS は、特に見た目にこだわっている Linux でもあり、プロジェクトサイトでも真っ先に「Zorin Appearance アプリ」を使って Windows、macOS、Linux など、使い慣れた環境に似たデスクトップを変更できることを謳っているが、ここに対象とするマシンスペックの差が感じられる。

Core は3種類のレイアウトから選べる。

Core では Windows 風レイアウト、Linux 風レイアウト、macOS 風レイアウト(タッチレイアウト)の3種類を選ぶことができ、パネルの詳細な設定もできる。

Lite のレイアウトは2種類のみ。

Lite では Windows 風レイアウト、Linux 風レイアウトのみで、パネルの設定はできない。

Night Light

テーマの背景色は時間とともに変化する設定をすることができる。

時間の経過でテーマが変更する設定がある。

しかし Core にあった Night Light の設定が Lite では省略されているので、ブルーライト対策や目の疲れなどは自分で管理する必要がある。

残念ながら Lite には Core にあった Night Light の設定はない。

カテゴリー

メニューのカテゴリー分けも微妙に違う。

たとえば端末(ターミナル)だが、Core の場合にはユーティリティに分けられているが、Lite の場合にはアクセサリに(しかも名前もターミナルエミュレーター)ある。

端末はユーティリティなのかアクセサリなのか。

一方だけを使っていれば問題ないが、ボクのような物好きが同じ Zorin OS と思って使うと戸惑ってしまう。

Zorin Connect

さらに Zorin OS 15 の目玉のひとつでもあった Zorin Connect は、システムやデスクトップ環境の都合上 Lite では採用されていない。

一見すると、さほど違いがないように思えたが、よく見てみると思いのほか違いが多かった。

Zorin OS 15 Lite の良かった点・悪かった点

良い

  • やっぱり Xfce は軽くて使いやすね。
  • 日本語環境は表示から入力設定までカンペキ!
  • 設定画面が Win 7 みたいな感じ。馴染み深いうえ、わかりやすい。

悪い

  • 対象のマシンスペックに対応させるため、テーマや一部機能が絞られている。仕方ない。
  • 初期設定の配色が野暮ったい感じがする。(ボクだけ?)

Zorin OS 15 Lite のおすすめ度(5段階評価)

初心者向け度… ★★★★★

 Linux 初心者でも迷わず使えるかどうか。★が多いほどデスクトップ指向。

システムからソフトウェアまで、インストールしてすぐに使える環境が整えられている。

日本語の環境… ★★★★★

 日本語表示および日本語入力ができるかどうか。★が多いほど設定も簡単。

日本語でのインストールはもちろん、インストール直後からなんの設定もせずに日本語入力までできる。

システム要件… ★★★★★

 古いマシンでも快適に使うことができるかどうか。★が多いほど古いマシンでも使える。

Lite では 32-bit 版もまだ開発されており、システム要件も低いため Windows Vista 世代のマシンで動作させることができる。

総おすすめ度… ★★★★★

 全体的なおすすめ度。★が多いほどアナタに使ってみて欲しい Linux。

Linux 初心者でも安心して使うことができるデスクトップ指向の Linux 。人気があるので情報もたくさんある。Linux 選びに迷ったら、まずはコレ!

Zorin OS 15 Lite に興味を持ったアナタは、下の URL を今すぐクリック!

ダウンロードする
https://zorinos.com/download/

Zorin OS 15 Lite: アイルランド発の初心者向け軽量Linuxがリリースされたので試してみた。

コメント

  1. 吉田 より:

    こんにちは。

    勉強させて頂いております。

    この度『Zorin-OS-15-Lite-32-bit.iso』をインストールしてみました。※ダウンロードは公式ページより

    デスクトップ背景が皆さんの紹介されているもの(山・雲海)では無く、青地でネズミがいます。
    バージョン違いをダウンロードしてしまったのかと思い、コマンド入力でバージョンを確認したところ『zorin os 15』とだけの表示でした。

    また、インストールについては、USBからの起動でインストール画面が表示されると思いきや、青地ネズミのデスクトップが表示され、インストーラーのアイコンがあり、そのアイコンのダブルクリックから始めなければ先に進めませんでした。

    • 吉田 さん
      コメントありがとうございます。
      まずはご説明不足なあり大変申し訳ありませんでした。

      ブログなどで紹介していた Zorin OS 15 Lite は VirtualBox にインストールしていた内容のため、実際の PC にインストールする際とは異なります。
      また 64-bit 版と 32-bit 版でも見た目に違いがあり、特に背景の壁紙の多くは省略されています(たぶん容量の都合かと思われます)。
      ちなみに Zorin OS の Lite は Xfce というデスクトップ環境を使っているのですが、その Xfce のマスコットがネズミです。
      ブログや Youtube でアップした後に、ボクも 32-bit を試しましたが、ネズミの壁紙でした。
      調べてみると、現在の Xfce デスクトップ環境のデフォルトの壁紙のようです。

      インストールについてですが、現在の Linux では基本的に 64-bit 版の開発がメインとなっており、32-bit 版の開発は縮小傾向にあります。
      インストールの画面も、32-bit マシンの環境に合わせ、可能な限り軽量なものになっており、64-bit 版でみられるようなグラフィカルな画面とは違います。
      また Linux ディストリビューションによってもインストーラーが違いますが、その違いは 64-bit 版より 32-bit 版の方がより顕著に現れます。

      いただいたコメントを参考に、今後の記事や動画作成の際には 64-bit 版と 32-bit 版も合わせて紹介できるようにして行こうと思います。

      • 吉田 より:

        ご丁寧にお返事頂戴し恐縮です。

        私は Linux?ディストリビューション?iso?といった〈入門前レベル〉の者です。

        初めてインストールした linuxmint-19.2-mate-32bit は、このPCでは動作が不完全、と〈入門前レベル〉で判断し、その後、同じPCで、Zorin-OS-12.4-Lite-32bit、ubuntu-16.04.5-desktop-i386、xubuntu-18.04-desktop-i386、の順番で試し、今回 Zorin-OS-15-Lite-32-bit にたどり着きました。

        上記各ディストロビューションの使用感については、最初の linuxmint 以外は特段問題ないと思うのですが動きはどれも同じ様な遅さを感じます。ただし、これはマシンの問題なのだろうな、と思っています。また、Zorin-OS-15-Lite-32-bit は起動に時間がかかる感があります。

        管理人 様のこういった記事は大変勉強になり本当にありがたく、これからもお邪魔させて頂くことが多くなりそうです。応援しています。

        ※上記各ディストロビューションを試したPC

        DELL vostro1520  もともとXP SP3が入っていたPCです。確か、64bit、という表記は無くメモリは2Gだったと記憶しています。
        ターミナルでCPUを調べたところ model name Intel(R)Core(TM)2 Duo CPU P8600 @ 2.40GHz と表示され、記憶容量も表示させましたが、どの数値がそれなのかわかりませんでした!

        • 吉田 さん
          DELL Vostro1520 を使っているのですね。
          内容を確認いたしましたが、Linux Mint の際にはもしかしたらダウンロードが正常に行われていなかったか、インストールメディアの作成が正常に行われなかったかのいずれかの可能性が考えられます。
          理由としては、吉田さんの Vostor1520 よりもさらに古い機種である富士通の FMV-C8250 で動作していますので、チェックサムなどで確認してみるのが良いでしょう。

          また、動作がについてですが、Core 2 Duo はすでに 64-bit に対応しているので、RAM 容量を拡張し 64-bit 版を使ってみてはいかがでしょうか?
          Vostro1520 の仕様書では最大 4GB まで拡張できるとありますが、その世代のチップセットの多くは 8GB まで拡張できます。
          ただしまれに廉価版のチップセットで 4GB までの物があるようだったので、Web で調べてみたところ Vostro1520 については 8GB まで拡張できるようです。
          ちなみに標準で搭載されている RAM は DDR2-800 (もしくは667) かと思いますが、現在は非常に品薄になっているため、上位互換である DDR3-800 (もしくは667) を流用しているケースが多いようです。

          またストレージですが、たぶんまだ HDD を使用されているかと思いますが、HDD を SSD にしただけでも驚くほど使用感が変わります。

          以上の2点を改善するだけで全く別のマシンになったような使用感になります。

          ボクもまだ Core 2 Duo 世代の PC をブログの執筆や Web サーフィン に使っているので、吉田 さんの Vostro1520 もまだまだイケると思いますよ!

  2. 吉田 より:

    度々失礼します。

    ご丁寧にご案内頂き本当にありがとうございます!私にはレベルの高い内容だったのですが、調べたら(用語から笑)少しわかるようになったので確認させて頂きたくコメント差し上げます。

    1、Core 2 Duo はすでに 64-bit に対応している、について
    まったく知りませんでした!チップセット他関係するパーツが64bitに対応しているのなら、64bit版のディストロビューションが使用できる、という解釈でよろしいでしょうか。

    2、メモリについて
    上記1がYESの場合、ただし、64bit版ディストロビューションを快適に走らせるにはメモリを現在の2GBから4GBあるいは8GBに変更するよい、という解釈でよろしいでしょうか。

    3、ストレージについて
    SSDの選び方、から勉強しなくてはなりませんが、わりと費用がかかりそう、といった印象です。

    xpの入った Vostro1520 がもう一台あるのでスペックを調べてみました。
    マイコンピュータ>プロパティで 2.39GHz、2.96GB RAM と表示されましたので、確認のため本体を開けメモリを外してみると NT2GT64U8HD0BN-AD と印字されたシールが貼られたメモリ基盤が2枚 差し込んであり、2枚とも『2GB』と印字されていました。ということはメモリは4GB?であるならば64bit版ディストロビューションが使用できる?等考え、すでに Zorin OS 15 Lite 32bit版 を入れたマシンの方もメモリがどうなっているのか今一度調べようと思っているのが現況です。

    勉強不足で甚だお恥ずかしい限りですがお陰様で調べたりいじったりが楽しい今日此頃です

    • 吉田さん
      楽しまれているようで何よりです。
      いただいたコメントに少し補足をさせていただくと…

      1. CPU には命令セットという物があり 32-bit と 64-bit では、当然ですが 64-bit の方がたくさんの命令を処理することができます。
      オペレーティングシステムは、この命令セットに合わせて開発されているため、32-bit 版の OS と 64-bit 版の OS が存在するわけです。
      ちなみに 64-bit プロセッサの命令セットは 32-bit にあった命令セットに、さらにたくさん追加されたというようなイメージですね。
      ちなみに、こちらの記事で違いを紹介していますので、合わせて読んでいただくと嬉しいです。

      2. 32-bit と 64-bit プロセッサでは、上記のように命令セットが違うため、管理できるハードウェアにも違いが出てきます。
      そのいちばんわかりやすい例が RAM 容量とストレージの容量です。
      リンクを貼った先の記事でも紹介していますが、32-bit 版の OS だと RAM の上限が 4GB になってしまいます。
      またストレージについても 32-bit 版の OS だと 2TB が上限になります。
      64-bit プロセッサで 32-bit OS を走らせているのは、ある意味でリミッターをかけている感じですね。

      3. ちょっと 2. でストレージの話も混ざってしまったのですが、以前に比べ SSD は非常に高性能で安価になってきました。
      ストレージにもいくつか規格があるのですが、Vostro 1520 はシリアル ATA (SATA) が使われているので、一般的に安価で販売されている物が使えます。
      ただしリビジョンは 2.0 だと思われるので、速度的には理論上 3 Gbit/s (300 MB/s, Serial ATA-300) が MAX になります。
      現行のリビジョン 3.0 だと 6 Gbit/s (600 MB/s, Serial ATA-600) ですが、残念ながらそこまでの速度は出ませんが、それでも HDD よりもかなり高速になります。
      ちなみにボクのおすすめは Patriot というメーカーの SSD です。
      Amazon アソシエイトのリンクです▶︎https://amzn.to/2E0yey0

      実際に RAM を取り外してみると、ご確認いただいた通りいろいろ書かれている物が多いです。
      製品番号を調べてみたところ、NANYA というメーカーの200Pin DDR2-800 (PC2-6400) 2GB SODIMM が載っていたようですね。
      RAM を探す際には、この DDR2-800 や PC2-6400 で検索すると対応する物が出てくると思います。
      ただし先日もお話しした通り、古い規格の RAM なので特に 4GB の物は入手が困難になっています。
      Vostro 1520 のチップセットだと DDR3-1066 (もしくは DDR3-800) が対応しているはずなのですが、スロットの形状が異なるためにたぶん利用できません。(確認していませんが DDR2-800 は 200Pin で、DDR3-1066 は 204Pin のため物理的に取り付けられないと思います)
      ヤフオクとかで手に入れるしかありませんが 2GB の物であれば、けっこう見つかると思います。(やっぱり 4GB は難しそうです)
      中古パーツはリスクも伴いますが、宝探しみたいでボクは好きですね。

      っと、またまた長くなってしまいましたが、吉田さんも中古パソコンいじりの沼に一緒にハマっていきましょう!

      • 吉田 より:

        またまたお返事恐れ入ります。

        『こちらの記事』拝読致しました!その他の記事も覗かせてもらっています~

        ストレージについては製品をご案内頂き大変助かります!

        増設メモリについては該当製品を毎日探しています(笑)~

        勉強がんばります!

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