KaOS 2019.10: USA 発の独立系Linuxがリリースされたので試してみた。

KDE デスクトップ環境の最新バージョンを提供する KaOS の最新版となる 2019.10 が、2019年10月31日にリリースされた。

KaOS とはどんな OS ?

KaOS 2019.10: USA 発の独立系Linuxがリリースされたので試してみた。
https://kaosx.us/

KaOS(ケーオーエスと発音するっぽい)は、ベースの Linux をもたず  Qt(キュート)と KDE に特化しゼロから構築された独立した Linux ディストリビューション。

Calligra オフィススイートや Qt ツールキットを使用するその他の一般的なアプリケーションを用意したデスクトップ向けのオペレーティングシステム。

Arch Linux に触発され開発が始まったため、ローリングリリースやパッケージ管理に Pacman を採用している。

今回の変更点は?

KaOS は今回のリリースで Python 2 パッケージを削除し、KDE Plasma 5.17 の最先端パッケージを公開した。

より詳しい情報は
https://kaosx.us/news/2019/kaos10/

KaOS の概要

  • ベース: 独立系
  • アーキテクチャ: x86_64
  • デスクトップ環境: KDE Plasma
  • パッケージ管理: Pacman
  • カーネル: 5.3.8

KaOS をインストールするのに必要なスペックは?(推奨)

  • CPU: x86_64
  • RAM: 1 GB (2.0 GB 以上)
  • DISK: 8 GB (25 GB 以上)

より詳しい情報は
https://kaosx.us/about/faq/

主なアプリケーション

  • ブラウザ: Falcon
  • オフィス: LibreOffice
  • グラフィック: Krita
  • マルチメディア: mpv Media Player, SMPlayer

より詳しい情報は
https://kaosx.us/docs/

KaOS のインストールと日本語化

KaOS 2019.10: USA 発の独立系Linuxがリリースされたので試してみた。
インストーラーは初心者にも安心な Calamares だけれども、日本語には対応していなかった。

微妙に変更点はあるものの、基本的な設定内容は同じなので参考になると思う。

KaOS のインストール
https://pc-freedom.net/basic/kaos-install/

KaOS の日本語化
https://pc-freedom.net/basic/kaos-japanese/

個人的な意見ですが、

KaOS は Pacman を採用しているということで Arch 系と紹介されることが多い。

そのためプロジェクトサイトでは「独立」という言葉を多用し、Arch ベースの Linux ディストリビューションでないことを強調している。
https://kaosx.us/about/based/

これは、たとえば RPM パッケージを採用している openSUSE などを Red Hat 系と言ってしまうほど雑な取り扱いだと思う。

パッケージ管理システムが Linux ディストリビューションのベースと同じということはよくあるけれども、決してイコールではない。

場合によってはカテゴライズが難しいこともあるだろうけれども、明確な違いがあるときにはしっかりと敬意を持って区別してあげるべきだと思う。

KaOS とほかの独立系との比較

何をもって「独立系の Linux ディストリビューション」とするかは難しいところだけれども、上流をもたないものと定義づけると以下の名前が上がるだろう。

  • Debian GNU/Linux
  • Fedora
  • Slackware
  • openSUSE
  • Arch Linux
  • Gentoo Linux
  • KaOS
  • Puppy
  • Solus
  • Android

など。

その歴史や背景、リソースもなにもかも違うため、独立系ということだけでの比較は非常に難しい。

ただ言えるのは、何かしらの強いこだわりが新しい Linux ディストリビューションを生み出しているようだ。

KaOS のこだわりは KDE と Qt で作り上げる Linux ディストリビューション。

ほかであれば GTK と Qt を一緒に使ったりしているが、KaOS はそうじゃない。

これがほかの独立系とのいちばんの違いではないだろうか?

なので、デスクトップユーザーには縁遠いかもしれないが、Qt ツールキットを使った開発の学習には最適かもしれない。

KaOS の良かった点・悪かった点

良い

  • 独立系にもかかわらず fcitx-mozc が使えるのはポイント高。
  • KDE neon にも負けないくらい KDE の最新環境。KDE 好きにはたまらない。
  • しかも意外とサクサク動く。
  • ローリング・リリースはやっぱり便利。

悪い

  • 前よりも日本語化に手間がかかるようになった気がする…。
  • パッケージ管理は Pacman だけれども Arch 系ではないためアプリが限られる。
  • ビルドを覚えるにはちょうどよいかもしれないが初心者にはハードルが高い。

KaOS のおすすめ度(5段階評価)

初心者向け度… ★★☆☆☆
 Linux 初心者でも迷わず使えるかどうか。★が多いほどデスクトップ指向。

パネルが左とかレイアウトが少々独特だけれども、基本的には KDE Plasma なのであるていどは直感的に操作できる。

日本語の環境… ★★☆☆☆
 日本語表示および日本語入力ができるかどうか。★が多いほど設定も簡単。

日本語対応しているけれども、インストールが日本語に対応していないため、インストール後に表示から入力まで日本語設定しなければいけない。けっこう手間がかかる。

システム要件… ★★☆☆☆
 古いマシンでも快適に使うことができるかどうか。★が多いほど古いマシンでも使える。

すでに 32bit 版の開発はしていない。2007年以降のマシンを推奨している。でも KDE のわりにはサクサク動く方。

総おすすめ度… ★★☆☆☆
 全体的なおすすめ度。★が多いほどアナタに使ってみて欲しい Linux。

思いのほか手間がかかる Linux ディストリビューションだけれども、デスクトップ OS として耐えうるだけのアプリケーションは揃っている。情報が乏しいだけに使いこなすには苦労するかも。

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ダウンロードする▶ https://kaosx.us/pages/download/