Debian 10 Buster: Linux の巨人がリリースされたので使ってみた。

2019年11月4日

Linux の巨人である Debian プロジェクトは、最新の安定版 Debian 10 (コードネーム: Buster) を2019年7月6日にリリースした。

Debian とは?

Linux の巨人 Debian 10 Buster がリリースされたので使ってみた。

Linux の名前を知っているアナタに “Debian” は説明不要かもしれないけれども、ご存知ない方のためにザックリ説明すると Debian Project は、フリーなオペレーティングシステムを作成するために連携した個人の集団で、その集団が作ったオペレーティングシステムが Debian と呼ばれている。

1993年から始まった、世界最大の Linux ディストリビューションである。

今回のリリースでは?

Linuxカーネルは4.9系を採用している。

ディスプレイサーバーは Xorg に代わって Wayland がデフォルトになった。

Wayland は、ディスプレイサーバプロトコルの1つで、コンポジット型ウィンドウマネージャが、アプリケーションやグラフィクスハードウェアと直接通信できるようにするための方法を提供する。

シンプルかつモダンな設計であり、セキュリティ面でのメリットがあるとしている。

Xorgも継続してデフォルトで提供されるので、好きな方をデフォルトのディスプレイサーバーとして選択できる。

Linux の巨人 Debian 10 Buster がリリースされたので使ってみた。

Debian では「Reproducible Builds」として異なる環境でも同じバイナリを再生成できる仕組みの構築を進めており、Debian 10の91%のソースパッケージがこれに対応できているとのこと。

これによって、コンパイラに細工をするような悪意ある攻撃に対応できるとしている。

アクセス制御フレームワークの AppArmour がデフォルトで有効となった。

また、APT では「seccomp-BPF」によるサンドボックスをオプションで使用できるようになるなど、セキュリティ面の強化が進んでいる。

このほか、

  • ネットワークフィルタリングはデフォルトでは nftables になった
  • Debian 7 で最初に導入した UEFI のサポート強化。
  • ドライバレス印刷のための cups と cups-filters がデフォルトでインストールされる。

などなど。

Live 版は以下のディスクトップ環境のものが用意されている。

Linux の巨人 Debian 10 Buster がリリースされたので使ってみた。

手持ちのマシンのスペックに合わせて使ってみると良いだろう。

  • Cinnamon
  • GNOME
  • KDE
  • LXDE
  • LXQt
  • MATE
  • Xfce

より詳しい情報は
https://www.debian.org/releases/stable/arm64/release-notes/index.ja.html

Debian の概要

  • ベース: 独立
  • アーキテクチャ:  aarch64, armel, armhf, i686, mips, mipsel, ppc64el, s390x, x86_64
  • デスクトップ環境: AfterStep, Awesome, Blackbox, Cinnamon, Fluxbox, flwm, FVWM, GNOME, i3, IceWM, ion, JWM, KDE, LXDE, MATE, Openbox, pekwm, Ratpoison, LXQt, WMaker, XBMC, Xfce
  • パッケージ管理: dpkg (APT)

Debian をインストールするのに必要なスペックは?(推奨)

デスクトップなし

  • CPU: AMD64, Intel 64
  • RAM: 256 MB (512 MB 以上)
  • DISK: 2 GB 以上

デスクトップあり

  • CPU: AMD64, Intel 64
  • RAM: 512 MB (2 GB 以上)
  • DISK: 10 GB 以上

より詳しい情報は
https://www.debian.org/releases/stable/amd64/ch03s04.ja.html

主なアプリケーション

オープンソースのソフトウェアならなんでもあります。

なので今回は割愛。

個人的な意見ですが、

Linux の巨人 Debian もついに 10 まできた。

初めて Debian がリリースされたのは1993年8月16日のこと。

もう26年も経つ。(2019年時点)

Debian は巨大になりすぎた故、Linux 初心者には少々ハードルがたくなっているかもしれない。

なんでもあるし、なんでもできるから、逆に何をしていいのかわからなくなってしまうね。

コードネームの由来

色々なものにコードネーム(開発コード)があり、Linux でももちろんある。

Debian でのコードネームはどんな由来があるのか気になった。

なぜなら今回のコードネームである “Buster” と聞くと、僕は「破壊する人」と訳してしまうけれども、調べてみると「でかいモノ」とかいう意味もあるらしい。

どちらにしろ、言葉としては強い言葉に思える。

だけどもコードネームの由来は意外なところにあった。

なんとピクサーの「トイストーリー」のキャラクターから取られたのだ。

なので Debian 1.1 のコードネームは “Buzz” だった。

最近のバージョンのコードネーム

  • wheezy(Debian 7)は赤い蝶ネクタイをしたゴムのおもちゃのペンギン。
  • jessie(Debian 8)はyodelingのカウガール。
  • stretch(Debian 9)は、彼女の8本の長い腕に吸盤が付いたゴム製のおもちゃのタコ。
  • buster(Debian 10)はAndyの愛犬。

参考:https://www.debian.org/doc/manuals/debian-faq/ch-ftparchives#s-sourceforcodenames

へー。

インストールしてみた

肝心の使い勝手について、今回は Live 版の GNOME を VirtualBox にインストールしてみた。

インストーラーに Calamares が採用されたので初心者でも指示通りに作業を進めれば問題なくインストールできる。

見た目もスッキリしているし、手順も簡単な Calamares は本当に好きです。

GNOME だけれども、インストール後もめちゃくちゃサクサク動いてくれた。

なんか別の OS みたいだ。

日本語環境

インプットメソッドとして Fcitx 、入力システムとして Mozc がインストールされる。

だがしかし、Live 版の GNOME をインストールしたのだけれども、なぜだかインプットメソッドが動いてくれない。

なぜだ???

Live 版だからダメなのか? VirtualBox だからダメなのか?理由がよくわからない。

なので、改めて通常版をインストールし直してみたけれど、やっぱりうまくいかない。

(そもそもインストールの時に DVD 2 とか入れ替えてなかったからなぁ)

あとでもう少し詳しく設定をみてみよう。

まとめ

いろいろ新しくなった Debian 10 Buster 。

25ヶ月の開発工期をかけたもので、サポート期間は5年。

Linuxカーネルは4.9系を採用している。

Linux の巨人に、できないことはない!(たぶん)

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Debian をダウンロードする
https://www.debian.org/distrib/