Raspberry Pi で使える(動作する)Linux を調べてみた。
Raspberry Pi は ARM プロセッサを搭載したシングルボードコンピュータで、大きく2種類に分類される。
そう。
32bit と 64bit である。
32bit と 64bit の Raspberry Pi
よく調べてみるとシングルボードコンピュータもいろいろあって Raspberry Pi の他にも ODROID や RockPro などがある。
もちろん ARM アーキテクチャもいろいろあることになる。
実際に Raspberry Pi も ZERO から 4 Model B まで、全てプロセッサが異なる。
Linux で ARM アーキテクチャを表現するときに、
- armhf
- arm64
の2種類がある。
もう少し詳しく説明すると、
- armhf … ARMv7 (32bit) までのプロセッサに対応。
- arm64 … ARMv8 (64bit) からのプロセッサに対応。
となる。
Raspberry Pi の場合 2 Model B v 1.2 が境目になっていて、それ以前のモデルまでが armhf (32bit) に対応し、これ以降のモデルが arm64 (64bit) に対応している。
仕様の詳細は Wikipedia を参照
▶︎ https://ja.wikipedia.org/wiki/Raspberry_Pi#%E4%B8%BB%E3%81%AA%E4%BB%95%E6%A7%98
現行モデル(2019年8月現在)は ARMv8 を搭載した 4 Model B まで発売されているけれども、下位モデルにあたる ZERO シリーズ(2019年8月現在の最新は、前年3月30日に発売された ZERO WH)は未だ ARMv6 のまま。
持っているモデルによって、対応する OS が変わってくる。
ダウンロードする際には注意が必要だ。
32bit と 64bit の違いについては「こちら」を参照。
Raspberry Pi で使える Linux
Raspberry Pi の公式オペレーティングシステムは、Debian をベースとした Raspbian 。
より詳しい情報は
▶︎ https://www.raspberrypi.org/downloads/
そしてそのインストーラーとして用意されている NOOBS にはサードパーティのオペレーティングシステムも含まれている。
NOOBS に含まれている OS
- Raspbian
- LibreELEC
- OSMC
- Recalbox
- Lakka
- RISC OS
- Screenly OSE
- Windows 10 IoT Core
- TLXOS
この他にも Raspberry Pi の Web サイトでは
- Ubuntu MATE
- Ubuntu Core
- Ubuntu Server
も紹介されている。
そして、探せばまだまだ出てくるのが Linux 。
まだまだあるよ Raspberry Pi で動く Linux
このブログで様々な Linux を紹介しているけれども、その中で Raspberry Pi でも動く Linux をちょくちょく見かける。
一部だとは思われるけれども、Raspberry Pi で動く Linux をリストアップしてみた。
Alpine Linux | armhf, aarch64 |
Arch Linux ARM | armhf, aarch64 |
centOS | armhf |
Chromium OS | aarch64 |
DietPi | armhf |
Fedora | armhf, aarch64 |
Gentoo Linux | armhf, aarch64 |
Kali Linux | armhf, aarch64 |
Manjaro Raspberry Pi 3 LXQt | aarch64 |
Netrunner 18.03 ARM | aarch64 |
NixOS on ARM | armhf, aarch64 |
openmediavault | aarch64 |
openSUSE | aarch64 |
pidora | armhf |
Q4OS | armhf, aarch64 |
Sabayon 16.06 ARM | armhf |
Slackware ARM | armhf |
SolydX RPi3 | aarch64 |
SparkyLinux 5.8 | armhf |
Void Linux | armhf, aarch64 |
※aarch64 (arm64), armhf (armv5, armv6, armv7)
2019年8月1日現在確認できた Raspberry Pi で動作する Linux 上記の通り。
思った以上にたくさんあったけれども、もしかしたらこれ以外にも存在するかもしれない。
もちろん上記の Linux の中にはデスクトップ環境を持つものもあり、初心者でも使えるものもある。
例えば openSUSE や SolydX 、SparkyLinux はデスクトップ環境に軽量な LXQt を採用しており、グラフィカルユーザーインターフェイスで操作をすることができる。
まとめ
Raspberry Pi で使える Linux は、およそ 30 種類あった。
2019年6月24日に登場した Raspberry Pi 4 Model B は、デュアルコアになりさらに高性能となった。
日本ではまだ発売されてはいないけれども、Linux によっては Raspberry Pi をデスクトップ PC としても使えるのではないだろうか?
Raspberry Pi 3 Model B+ を Amazon で見てみる。