【開発レポート】そう言えば “open.Yellow.os” ってどうなったの?

【開発レポート】そう言えば "open.Yellow.os" ってどうなったの?open.Yellow.os
【開発レポート】そう言えば "open.Yellow.os" ってどうなったの?
広告

コダシマが主宰する open.Yellow.os の開発状況を定期的にお知らせしたいと思っていたのですが、いろいろと仕事やら何やらのせいでブログでも動画でも、Twitter ですらほとんどお知らせできていませんでした。

ということで、だいぶ間が空いてしまいましたが open.Yellow.os の開発を応援していただいている皆さんへ現時点の開発状況をご報告をさせていただきたいと存じます。

今回のリリースの目的。

まず最初に、今回のリリースのコンセプトというか、目的について、次に今後の予定をお話させて頂きます。

いちばん最初となる open.Yellow.os のコードネームを Dandelione として開発しており、このリリースでは

  • ビルド環境
  • デバイス対応
  • 日本語環境

に重点を置いて開発しています。

そのため、残念ながら現時点で目立った特徴はございません。

今回のリリースでは目立たない特徴がメインです。

目立たない部分ではありますが、それぞれの項目についてお話していきます。

ビルド環境

コダシマが、OS の開発の中でビルド環境が最も重要と考えているところです。

しっかりとしたビルド環境がなければ配布も何もできません。

独自のビルドツールをイチから開発するのも良いですが、余計に時間を必要としてしまうので、既存のビルドツールを使わせていただくことにしました。

それが Linux の世界だと思っていますからね。

世界中の開発プロジェクトで様々なビルドツールが使われており、ソースコードを公開・配布しているものもあります。

さまざまなビルドツールをテストしてみて、現在メインで利用しているのが build-iso-mx です。

これは MX Linux の GitHub で公開されているもので、非常に多機能で高性能なビルドツールです。

MX Linux は世界的な Linux ディストリビューションの情報サイト DistroWatch.com で、ここしばらくページヒットランキング1位に居続ける Debian 系のディストリビューション。

コダシマも好きでよく使っているのですが、使いやすさと Linux らしさをちょうど良く実現しているディストリビューションだと個人的に思っています。

また、MX はさまざまな独自ツールも実装しており、oYo が目指している…というかコダシマが理想とするところにとても近いものがございます。

MX のフォークではありませんが、参考書のように使わせて頂いているイメージです。

んで、この build-iso-mx は高機能ではありますが、詳細なマニュアルなどが用意されているものではないため、いろいろとトライアンドエラーで環境を作ってもらっています。

ここでは全体的なマネジメントをおおげさんが、メイン開発者として現役エンジニアである TOSHIO さん、そときせひろさん、動作確認に根津翔太さんを軸に日々作業していただいております。

お陰様でだいぶ様になってきました。

お〜げさん_Japan_2nd

TOSHIO@現役ITエンジニア

そときせひろ(デジバター2期生)@IT妖精系Vtuber

根津翔太さん

饅頭.aup🍣🍊

ぴなっつ4g+◢.ipa@秋葉行きたい

くらーぷの妖精@*NUKO

シューゴ / (C₁₀H₈O₄)n

とれーすさん

ペンギNN

saiong2007

デバイス対応

Linux を使い始めていちばんに不安に思うのが「デバイスの対応について」ではないでしょうか?

コダシマも Linux を使い始めた頃に、ネットワークに繋がらない、音が出ないなどのトラブルで困った経験があります。

皆さんはいかがでしょう?

oYo がベースとしている Debian は、オープンソースにこだわって開発されているため、場合によっては様々なデバイスが正しく動作しないことがあります。

特にネットワーク関連や、サウンド関連では、いわゆるプロプライエタリ・ソフトウェアが必要になることがあります。

例えば、Wi-Fi アダプターを認識してくれなかったり、サウンドデバイスを認識してくれなかったりということがしばしば見られます。

oYo では、Linux に興味を持ち、デスクトップ OS として使ってみたいと思う方や、Windows でも macOS でもない OS に初めて触れる方にも、Linux っぽさを残しつつ可能な限り使用の際にストレスを与えない OS を目指しているため、オープンソースソフトウェアを基準とはしますが、厳格にオープンソースに準拠すると言う感じではありません。

場合によってはプロプライエタリ・ソフトウェアも取り入れていこうと考えております。

oYo は現状で Debian + GNOME 64bit のみという、Linux の中ではあまり軽量と呼ばれない組み合わせではありますが、実質のところ Core 2 とかでも十分に動作します。

参考までに、Ubuntu Desktop の推奨システムは次のとおりです。

Ubuntu Desktop システム要件

  • 2 GHzデュアルコアプロセッサ以上
  • 4 GBシステムメモリ
  • 25 GBのハードドライブ空き容量
  • DVDドライブまたはUSBポート(インストールメディアとして使用)
  • インターネットアクセス(推奨)
Ubuntuを入手する | Ubuntu
Ubuntuは、スマートフォン、タブレット端末、PCからサーバー、クラウドまであらゆる環境で動作するオープンソースのソフトウェアプラットフォームです。

PC に詳しい方ならご理解できると思いますが、まさに Core 2 以降のシステムですね。

ちなみに、Core 2 はインテルが2006年7月27日に発表したプロセッサなので、ココらへんくらいの PC から使えるイメージです。

んで、なぜここでシステム要件の話を持ち出したかと言うと、Core 2 よりもあとの世代、Core i シリーズの第3世代である Ivy Bridge 世代の PC で、インストール後に正しく起動できないという問題が発覚しました。

その前後の世代は問題なかったのになぜ?

メンバー手持ちのデバイスでチェックしてもらうと、どうやら 32bit UEFI というものが関わっているようです。

UEFI とは、ざっくり言えば BIOS の進化版で、PC を起動させたときにいちばん最初に起動するプログラムです。

コレを経て OS が起動するのですが、その UEFI には 32bit と 64bit があり、通常は 64bit アーキテクチャでも 32bit UEFI が搭載されている場合には、32bit OS しかインストールできないというものらしいです。

どうやらコレが悪さしていたみたいです。

PC 自体の設定を古いデバイスをサポートする CMS 機能を有効にすることで動作するようにはなるのですが、意外と初心者にはハードルが高いため、それを OS 側の調整でインストール及び起動できるようにしました。

その他にも多くのワイヤレス・ネットワーク・アダプターへの対応も行っています。

設定に知識や経験を必要とするところは最大限に対応していきたいと考えています。

このような影の努力って、なんとなくイメージはあったものの実際に目の当たりにするまで、正直もうちょっと軽く考えていました。

ただ、今回のこのような経験で、システムの起動の仕組みをより具体的に知ることができました。

ためになったねー。

日本語環境

以前の Linux であれば、インストール前には日本語表示できても、日本語入力はできませんとか、インストール後も日本語入力については別途設定が必要だったりするのが当たり前でした。

ご存じの方もおられるかと存じますが、CJK と呼ばれるいわゆる東アジア圏の言語は、その入力には実に複雑なシステムを必要とします。

アルファベットで表記される言語の場合、キー入力した文字はシンプルにそのまま画面に表示されます。

しかし日本語を始めとした東アジア圏の言語はどうでしょう?

複数のキー入力をし、それを任意の文字に変換する作業をへてはじめて画面に表示されます。

そのような経緯があってか、多言語対応している OS であっても、日本語入力については別途設定が必要でした。

なにせ Windows ですら、初回起動設定で日本語入力の設定が必要になるくらいですからね。

しかしながら最近では Linux であっても日本語環境に特化することで、インストール前から日本語表示はもちろん、日本語入力までできるように開発されているディストリビューションが目立ってきました。

open.Yellow.os の初回リリースでも、インストール前からの日本語表示および、日本語入力を実装したもの、つまりは日本語環境に特化したバージョンとなります。

グローバル版も後で用意しようと思っていますが、初回リリースでは日本語に特化いたします。

まずは興味を持っていただきたいというところです。

Web サイト再構築

Twitter でつぶやいたとおり、oYo の Web サイトを再構築します。

6月29日に「ホストされているフィッシングWebサイトの報告を受け取りました」という旨のメールが入りました。

リカバリーもできるのですが、仕切り直しと気分転換に再構築します。

現在はメンバーの力を借りて、再構築するところであります。

準備が整い次第、SNS 等でお知らせいたします。

ちょっとお待ち下さい。

今後の予定。

次に今後の oYo の予定について、ざっくりですがお知らせしておきたいと思います。

  • 8月19日頃 … 日本語環境、UI のフリーズ
  • 9月2日頃 … パブリックベータの配布、フォーラム的なスペースを検討中
    従来のようなフォーラムか Discode や Slack などを利用したものかは未定。
  • 9月16日頃 … カーネルのフリーズ
  • 9月23日頃 … Release Candidate リリース
  • 9月30日頃 … RC に問題が無ければ open.Yellow.os 22.09 Dandelion 正式リリース

という予定を立てています。

ただし、予定は未定であって決定ではありません。

予めご了承くださいませ。

今回のまとめ。

ということで、初回リリースでは

  • ビルド環境
  • デバイス対応
  • 日本語環境

にポイントを絞って開発を続けています。

独自ツールのリリースも予定していますが、現状ではまず本体となる OS の完成度を高める作業に注力しています。

なので、プリインストールするアプリも最小限に絞るかもしれません。

また、ハードウェア要件を厳密に定めてはいませんが、概ね Ubuntu Desktop と同等のシステムで動作するようになるかと思います。

  • 2 GHzデュアルコアプロセッサ以上
  • 4 GBシステムメモリ
  • 25 GBのハードドライブ空き容量
  • DVDドライブまたはUSBポート(インストールメディアとして使用)
  • インターネットアクセス(推奨)

つまりは Intel Core 2 以降のプロセッサが対象というところです。

お手頃価格の中古PCを用意して待っていただけると幸いです。

参加していただいているメンバーのおかげで開発も進んでおります。

またコダシマ自身も、さまざまな経験をさせているうちに、手元にある分厚い本の解読、まだわずか一部ではありますが少しずつできるようになりました。

「あー、こういうことだったんだー」という、アハ体験の日々です。

正式リリースまでもう少しお時間を頂きますが、ちゃんと使えるものをお届けできるよう努めてまいりますので今後も応援の程よろしくお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました