32ビットパソコンもすでに骨董品レベルかもしれませんが、もしかしてあなたのお宅にも残ってませんか?32ビットパソコン。
今回から何回かに分けて32ビットパソコンをもう少し活用する方法を紹介します。
うちにある32ビットパソコンを動かしたい!あえて32ビットパソコンを使いたいという酔狂な皆様!
あなたの32ビットパソコン、まだ使えますよ!
んで、今回用意したパソコンは acer Aspire one AOA150 です。アスパイア
わりと人気のあるネットブックだったと記憶しています。
今回はこれを Recalbox という OS を使ってレトロゲーム機にします!
紹介したいと思っていた32ビットパソコンの活用方法の中で、もとの環境を残したままで始められる方法なので、仮に元に戻したいと思ったときにも安心です。
なので、とりあえずなにかに使いたいと思っている方には、ちょうどよいかと思います。
いずれにせよ、早速やってみましょう!
魅惑の32ビット
![32ビットPC活用計画!Recalbox で今の環境を壊さずレトロゲーム機に大変身!](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2023/04/2983b0e4e172c755c52bd911fc804f8f.png?resize=800%2C450&ssl=1)
まずは、32ビットについて。
いつもこのブログをご覧頂いている方には説明不要かと存じますが、念のために32ビットについてお話いたします。
32ビットや64ビットとは、コンピュータのプロセッサ(CPU)が同時に処理できるデータの大きさを示しています。
ビットとは、コンピュータが扱う最小単位のデータで、「0」または「1」の値を持ちます。
32ビットのプロセッサは、一度に32ビット分のデータを処理できますが、64ビットのプロセッサは、一度に64ビット分のデータを処理できます。
そのため、64ビットのプロセッサは、32ビットのプロセッサよりも一度に多くの情報を処理できるため、高速に動作します。
また、32ビットと64ビットの違いは、オペレーティングシステム(OS)とメモリ(RAM)の管理方法にも影響します。
これは、32ビットのプロセッサが一度にアクセスできるメモリアドレスが2^32(42,94,967,296)個だけだからです。
一方、64ビットのオペレーティングシステムは、2^64(18,446,744,073,709,600,000)個というとてつもなく大量のメモリを利用できます。
これにより、大規模なデータ処理や複雑なソフトウェアを高速に実行することができます。
さらに、32ビットと64ビットの違いは、アプリケーションの互換性にも影響します。
一般的に、32ビットアプリケーションは64ビットのオペレーティングシステムでも動作することが多いですが、64ビットアプリケーションは32ビットのオペレーティングシステムでは実行できません。
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つまり32ビットと64ビットの違いは、プロセッサが一度に扱えるデータの大きさやオペレーティングシステムのメモリ管理方法、アプリケーションの互換性に現れます。
現在主流となっている64ビットのシステムは、32ビットのシステムに比べ、とてもパフォーマンスが高く、高速で大量のデータを処理することができます。
しかし、32ビットのシステムでも、日常的な作業には十分な性能があります。
とは言え、そもそも32ビットパソコン自体なくなってきましたし、それに伴い32ビット版の OS もなくなってきたので、利用できる範囲はだいぶ限られてきました。
実際に Windows もすでに32ビット版のサポートをすべて終了しています。
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古い OS を使い続けることもできなくはないですが、新しいセキュリティアップデートやパッチが提供されないため、新たに発見された脆弱性が修正されず、システムが攻撃に対して無防備になることがあります。
これにより、データ漏洩、プライバシーの侵害、システムの不正利用などのリスクが高まります。
それでもまだ32ビットパソコンを使いたいという酔狂な方は、少なからず現存しているため、今なお開発がつづけられている32ビット OS があります。
32ビットパソコンを使うのであれば OS は Linux に頼らざるを得ません。
…ネットワークに一切繋がない、完全なスタンドアロンで使うのであれば話は変わってきますが。
Recalbox で32ビットパソコンをレトロゲーム機にする!
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そんな32ビットパソコンですが、今回はコダシマ的にはすでに大定番の Recalbox を使ってレトロゲーム機にします。
実は Recalbox も、メインストリームは、やっぱり64ビットだけになってしまいましたが、かろうじて32ビット版のバージョンがまだ配布されています。
それを使いましょう。
ちなみに、レトロゲームであれば Lakka という選択肢もあります。
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Lakka は現行で32ビット版の開発が続けられていますが、内蔵ストレージにインストールするタイプなので、今回の趣旨とちょっとずれるため Recalbox を選びました。
Recalbox は、システム言語を日本語にすることもできるので英語やフランス語の苦手な方にもおすすめです。
Recalbox のインストール方法
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Recalbox の インストールと言っても USB メモリに書き込んで、そこから起動させるだけです。
元の環境を壊すことはありません。
USB メモリへの書き込み方についても Web サイトのチュートリアルを見れば何をしたら良いか十分理解できると思います。
とてもしっかり作り込まれているので、見ていて楽しいです。
まぁ、それでもインストールの手順を説明すると
- イメージファイルをダウンロードし、USB メモリに書き込む。
- USB メモリから起動できるようにしたパソコンで起動させる。
- あとは遊ぶだけ。
といったところです。
Recalbox の操作はゲームパットがメインとなるため、予め持っている方は良いですが、お持ちでない方は用意が必要です。
コダシマのおすすめは 8bitdo の SN30 Pro 有線です。
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Bluetooth モデルやレシーバータイプのワイヤレスモデルもありますが、個人的に電池交換やバッテリーの充電など電源の心配や、ペアリングなんかもいらない有線タイプが圧倒的に好きです。
そもそも、有線コントローラーが当たり前の世代なので、なんとなく線があると落ち着くというかなんというか…、そんな感じです。
話がちょっとそれましたが、遊ぶ前に厳密に言えば、インターフェースの設定をしたりしなければいけませんが、そこにこだわらなければ起動したら遊ぶだけです。
プリインストールされているゲームもいくつかあるので、ゲームの ROM データなどを用意していなくても遊ぶことができます。
が、コダシマはすでに何度も Recalbox を使っており、ある程度の ROM データも準備しているので、今回はそちらを使います。
なので、プリインストールされているゲームは一旦非表示させます。
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Recalbox へゲームを追加する
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Recalbox へゲームを追加する方法は3種類。
- Recalbox をインストールした USB メモリに直接転送する
- ゲームを入れた USB メモリや SD カードから転送する
- ネットワーク経由で Recalbox へ転送する
以上の方法です。
ちなみに Recalbox の USB メモリに直接コピーする場合には、一度 Recalbox を起動させてからでないといけません。
一度 Recalbox を起動させないと USB メモリ内のシステムやフォルダの設定ができていないため、ゲームを転送することができません。
ゲームの転送については、ネットワーク経由で Recalbox へ転送する使い方がベターですね。
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ホストになる PC の環境もあるのですが、意外と手軽にゲームを転送できます。
Recalbox のスゴいところ
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コダシマが Recalbox を好きな理由を語りたいです。
Recalbox は、ファミコンやメガドライブなんかは当然のこと、今では SEGA Saturn や Dreamcast、PS2 といった、レトロゲームと呼ぶには早いようなゲーム機や MSX や X6800 といった名機、さらには 3DO といったマニアックなハードウェアに加え、日本では聞いたこともないようなゲーム機まで、その数なんと100種類をサポートしています。
また、好みにあったインターフェスの設定や、当時の画面の雰囲気を再現するための「シェイダー」など、レトロゲームを楽しむための様々な機能が含まれていますが、その中でもコダシマの一番のお気に入りが「スクレイピング」機能です。
もともとスクレイピングとは、ターミナルコンピュータの画面からテキストデータを読み込む作業を指していたのですが、今ではあるプログラムが人間に読みやすい形で出力した結果からデータを抽出する技術のことを呼びます。
最近では Web 上にある構造化されていないデータをまとめて抽出し、データベースなどに格納したうえで、分析可能な構造化データへの変換をする Web スクレイピングという技術もあります。
Recalbox で使われているスクレイピングも Web スクレイピング技術を使っており、データベースとなるサイトは、その名もズバリ Screen Scraper というサイトです。
サイバー攻撃の中にも同じ呼び名のものがありますが、それとは一切関係ありません。
Recalbox はこのサイトのデータをもとに、ゲームのスクリーンショットやパッケージイメージ、メーカーや発売日などの詳細なデータを読み込んでカタログのように表示させることができます。
オプションの追加をすると短いビデオまで見ることができるようになります。
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この機能によって、コレクションしているだけの ROM カセットも、プレイしたことがある気になります。
というか、カタログとして最高じゃないですか!これ!
こんなの楽しくない訳がないよね!
32ビットパソコンの欠点
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ダメ元で Nintendo64 のゲームも転送していました。
そもそも 64 と言っている時点で、32ビットパソコンでは使えない気もしますが…。
そこらあたりを確認してみました。
ほら、やっぱり!
![32ビットPC活用計画!Recalbox で今の環境を壊さずレトロゲーム機に大変身!](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2023/04/07546273dc7cebad7a7ddd000286dc81.png?resize=800%2C450&ssl=1)
と思ったのですが、音声は出力されています。(ブログでは全くわかりませんが…)
プレイできないことに変わりは無いのですが、なんか「あとちょっと!」みたいな気分になりました。(何が?)
まぁ、ファミコンやメガドライブ、PC エンジンやゲームボーイなど、子供の頃に楽しんだゲームをプレイするには十分な環境ではないですかね?
そもそも8ビットとか16ビットだったゲーム機のゲームを32ビットパソコンで遊ぶってだけでも、昔は考えられなかったですからね。
今回のまとめ
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今回は32ビットパソコンの活用方法の一つとして、Recalbox でレトロゲーム機にする方法を紹介しました。
もしかしたら「これじゃない感」を持たれた方もいるかも知れませんが、実のところ別チャンネルの準備で、コダシマの頭がレトロゲームになっていたというところも無いわけではありません。
ですが、ものと環境を壊さずに、手軽に活用できる方法としては、もっとも始めやすいところだと思います。
…ゲームの用意云々を除けばですが。
いずれにせよ、32ビットパソコンを活用する一つのアイディアとして知っていただければ幸いです。
次は、レトロゲーム機ではなくパソコンとして使える方法を紹介する予定ですので、ぜひぜひそちらもご覧いただければ幸いです。