Kwumsy KX のまとめ
今回は Kwumsy KX という、9言語対応のスクリーンキーボードを搭載した、なかなかユニークなモバイルモニターをレビューいたしました。
半角全角キーや@マークキーのあたりについては少々残念でしたが、US キーボードとしては問題なく使えます。
というか、もしかしたらこのブログをご覧の皆さまは US キーボードを常用している方のほうが多いかもしれませんね。
そういった方々には大きな問題ではないでしょう。
Kwumsy KX 仕様表
解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 60Hz |
アスペクト比 | 16:9 |
輝度 | 220cd/㎡ |
インターフェース | TYPE-C×4 (full-featured×1, PD 60w×1, USB2.0×2) |
スピーカー | 2個 |
消費電力 | 10W |
対応 OS | Windows, macOS, Android, Linux |
製品サイズ | 363.8×232.3×17.9mm |
製品重量 | 1.78kg |
製品素材 | アルミニウム合金 |
というか、結論を言えば、このモニターは個人向けではなくビジネスの現場でこそ活かされる製品だと感じました。
レビューして感じたビジネス向けの理由を詳しく話していきます。
ビジネス向けの理由
案件の話を受け製品が到着するまでの間、この製品について Amazon のレビューを見てみると、「スタンドがグラつく」という意見が多いようです。
しかし、1.78kg (実測値 1.70kg) の重量を支えていると思うとやむを得ないように思うのは私だけでしょうか?
軽量化は課題かもしれませんが、それよりも、モバイルモニターでありながらこれだけしっかりしたスタンドを持つ製品は見たことがありません。
ほとんどの製品は、ケースがスタンド代わりとか、良くてもブラケット止まりです。
常用のデスクトップモニターと同等の使い方ができるモバイルモニターは見かけることがありません。
少々重たくはありますが、出先でもいつもと変わらない環境を再現できるのは強みです。
15.6 インチという大きな画面、高さと角度を自由に変えることができる回転スタンド、加えてのタッチ機能は、ミーティングやプレゼンテーションといったビジネスの現場ではその機能を最大限に活用することができるでしょう。
いつでも、どこでも、同じようにミーティングやプレゼンテーションができるというのはアドバンテージにほかなりません。
また、そういったビジネスの場面でこそ、スクリーンキーボードは活かされます。
スクリーンキーボードについては、iPad や Android タブレットを使用しているときに「スムーズな入力ができるだろう」と思っていましたが、実際には、タクタイル・フィードバックがないため、物理キーボードに慣れている方にとっては違和感を感じるかもしれません。
まぁ、コダシマもその一人なのですが、だからといって、スクリーンキーボードを否定する訳ではありません。
これは新たな挑戦であり、新たな可能性を示していると思います。
もちろん現状では課題が残っていますが、トリプルポータブルモニターやこのスクリーンキーボードのようなアイデアがクラウドファンディングで資金調達に成功したのは、多くのユーザーから期待を寄せられている証です。
そして、このスクリーンキーボードもビジネス向けのチカラが発揮されます。
グローバル企業だとイメージが湧きやすいですよね。
例えば外国人のお客様とのやり取りで、わざわざ新しくキーボードを用意する必要がありません。
搭載されているスクリーンキーボードの中から、お客様の母国語(あるいは第二言語)のキーボードでタイピングしてもらえれば万事 OK !
実際に以前コダシマは、ドイツからのお客様に言われたウムラウトの入力ができなくて苦労した経験があります。
アルファベットの上に点が二つ付いたものを「ウムラウト」と言い、ドイツ語では「ä」「ö」「ü」の三種類があります。
フランス語の「アクサン・テギュ(é)」も困ったな…
それだけでも十分価値ある機能です。
縦置きができたり、Type-C のハブがあったりと、まだまだビジネスの現場で活用できる機能はありますが、こういった機能に目を向けると、いかにビジネス向けかが理解できます。
このモニターは個人で使えばただの重たくて高価なモバイルモニターでしかありませんが、企業(特にグローバル企業)で使えばモニター以上のパフォーマンスを発揮してくれるデバイスに早変わりです。
あなたのアイディアでさらにこのモニターは、その潜在能力を発揮することでしょう。
といったところで Kwumsy KX のレビューは以上となります。
なかなかユニークなモバイルモニター Kwumsy KX、
買うか買わないかは、あなた次第です。
おまけ
で、ちょっとひとつ関係ない話をするんですが、ここ最近、メチャクチャいろいろ病院に行っていました。
今の病院ってレントゲンとか内視鏡とかの検査結果を映像などで見せてくれるところが多くなってきてるんですよね。
多かったのが、お医者さんが使っているモニターが 2 台あって、1 台は縦置き、1 台は横置き。
検査結果とかの映像とかは縦の方で、カルテ的なのが横の方なっていうところが結構ありました。
この回転スタンドを見たとき、真っ先に「あっ、お医者さんの」って思いました。
今回使った PC