コンピュータ販売会社である米 System76 社が開発した Pop!_OS の最新版となる 20.04 が、2020年5月1日にリリースされていたので試してみた。
Pop!_OS とはどんな OS ?
Pop!_OSは、コンピュータ販売会社である米 System76 社が開発した Ubuntu ベースのデスクトップディストリビューション。同社は、Pop!_OS の新しいバージョン 20.04 を公開しました。これにより、キーボードナビゲーションが改善され、Flathub リポジトリを有効にした Flatpak サポートが可能になりました。また、アプリケーションを特定のグラフィックスカードで実行するように割り当てることができるようにななりました。 現在 Pop!_OS では、Intel と NVIDIA グラフィックス間の切り替えに加えて、ハイブリッドグラフィックスを選択できるようになっています。
▼より詳しい情報は▼
https://pop.system76.com/
Pop!_OS の概要
- ベース: Ubuntu
- アーキテクチャ: x86_64
- デスクトップ環境: GNOME
- パッケージ管理: dpkg (apt)
- パッケージ形式: deb
- カーネル: 5.4.0
Pop!_OS をインストールするのに必要なスペックは?(推奨)
- CPU: 64bit プロセッサ
- RAM: 2GB (4GB) 以上のシステムメモリ
- Storage: 16GB 以上の空き領域
NVIDIA グラフィックスを使っている場合には、独自の NVIDIA ドライバーがプリインストールされた ISO データをダウンロードしてください。
主なアプリケーション
- ブラウザ: Firefox 75.0
- オフィス: LibreOffice 6.4.3.2
- マルチメディア: Videos
▼ Pop!_OS についてのより詳しい情報は▼
https://support.system76.com/#pop
Pop!_OS につい個人的な意見ですが、
Pop!_OS は主にメーカーやコンピュータサイエンスの専門家などを対象とした設計になっている。カスタマイズした GNOME のエディションだけに縛られ、他のエディションは存在しない。
採用されている GNOME デスクトップは Windows ユーザーには少し操作性などで違和感があるかと思う。現在の GNOME 3.x は GNOME Shell と呼ばれるデスクトップで、それまでの GNOME パネルと呼ばれる macOS にも似たレイアウトとは大幅に異なる。そのため GNOME Shell が発表された当時は、主に操作性や拡張性についてたくさんの批判を受けていた。そんな GNOME Shell もバージョンが進むにつれ、操作性やカスタマイズ性などの多くが改良されている。評価も回復しているようだ。
そんな GNOME Shell を、カスタマイズしたエディションだけの開発というのはこだわりを感じる。
Pop!_OS とほかの Ubuntu 系との比較
いちばんの違いはインストーラー。
Pop!_OS は他の Ubuntu 系とは少し異なったデザインと設定順序になっているため、ちょっと「ん?」と思った。が、Linux で設定する項目は基本的には同じなので、戸惑いはしてもできないことはない。
インストール後は、至って普通の GNOME デスクトップの Linux ディストリビューション。プリインストールされているパッケージ等は、普段遣いするデスクトップ OS という感じではない。
Pop!_OS の惜しい点と良い点
惜しい点
- 他の Ubuntu 系と大きな違いがないので、あえて選ぶ理由もないのが残念。
良い点
- 名前通り Pop な雰囲気が個人的に好き。
Pop!_OS のおすすめ度(5段階評価)
初心者向け度 | ★★★☆☆ |
操作性自体はもともとの GNOME そのままだけれども、Windows だけしか知らないユーザーであれば戸惑うかもしれない。
日本語の環境 | ★★★☆☆ |
日本語入力環境についてはインストール後に調整が必要。Linux というか GNOME の使用経験がないと設定で戸惑うかもしれない。
システム要件 | ★★★☆☆ |
GNOME デスクトップは Linux の中ではトップクラスに重たい。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
インストールなどで特徴的なところがあるものの、個人的には Ubuntu の非公式フレーバーのようなものと感じる。
Pop!_OS に興味を持ったアナタは、下の URL を今すぐクリック!
▼ダウンロードする▼
https://pop.system76.com/