Linux をはじめて見たい方の参考になる(かもしれない)動画を作ってみました。 そろそろ新しい LTS の正式リリースも近いので、おさらい的な意味もふまえて定番の Ubuntu で Linux に触れてみましょう。
はじめに。
「Linux は難しい」「Linux は使えない」なんて言われることもあります。
Linux はガチガチのエンジニアが使う OS と思っている人も少なくないかもしれませんが、このブログを運営しているコダシマ(ボクです)は、エンジニアでも何でもありません。サービス業で疲弊している社畜です。(2020年3月現在)
確かに Linux はサーバー界隈で圧倒的なシェアを誇っているためか、エンジニアがコマンドを使って操作するイメージが強いかもしれませんね。
ですがエンジニアでもないボクが Linux を好むのは、ズバリ「自由」だからです。
全てが自己責任となりますが、デスクトップ環境をどうイジろうが、どんなパッケージを入れようが、何なら OS 自体を改造しようが自由なのです。しかもそれを無償でできるという贅沢さ。
このブログのタイトルである PC-FREEDOM も、そんなところから命名しました。
Linux に対して何かしらの興味を持って、あなたはこのブログにたどり着いたのだと思います。
そしてこの記事のタイトルには「 Linux 入門」という冠をつけているので、きっとあなたはこれから Linux を使ってみようか迷っているのだと思います。
なので、迷っているあなたの参考になる(かもしれない)記事を用意してみました。
デスクトップ OS としての Linux 。
サーバー用 OS のイメージが強い Linux ですが、デスクトップ OS としての進化も目覚ましく、今では Windows や Mac のように、デスクトップ OS としても充分に使えるものになったと思います。
その Linux の中でもいちばん象徴的なのは Ubuntu。
ブログの SEO 対策などでキーワードを調べたりすると、調べれば調べるほど Linux の知名度を上げているのは Ubuntu だということを思い知らされます。知名度だけで言えば Android も Linux カーネルを使っているのですが、モバイル向けの OS な上、おまけにもはや別物過ぎて Linux ディストリビューションと呼ぶには少し抵抗があるくらい。
なんだかんだ言っても、世の中の Linux は Ubuntu の存在によって広がっているのでしょう。
Ubuntu をざっくり説明。
そんな Ubuntu をざっくり説明していきます。
Ubuntu は2004年10月20日に Debian GNU/Linux から派生した OS です。
リリースごとにバージョン番号とコードネームが付けられ、リリースも定期的に行われる。リリースサイクルはとても安定しているのが特徴的。Fedora や openSUSE も定期的なリリースを行なっているが、Ubuntu のような LTS(長期サポートのバージョン)は存在しない。(openSUSE はローリングリリースに移行したので、意味合いがちょっと違うかも)そのため個人的には Ubuntu は Linux の中では最も長く安心して使うコトができるディストリビューションだと思っています。
もうそろそろ次の LTS が正式リリースされる頃。
デスクトップ OS としての Ubuntu
Ubuntu は「誰にでも使いやすい最新かつ安定した OS」を開発目標としているため、要求される推奨環境は他の Linux ディストリビューションよりも少し高めに感じる。しかし現在、中古を含めた多くの PC はこの推奨環境を満たしているので、多くの場合には問題なく動作させることができるでしょう。
Ubuntu を動作させるのに必要なシステム要件
- CPU: 2GHz 以上のデュアルコアプロセッサ
- RAM: 2GB 以上のメモリ
- Storage: 25GB 以上の空き領域
- Display: 1024×768 以上の解像度
- インストールのための CD/DVD ドライブまたは USB ポート
- インターネット接続推奨
古いマシンなどにはもう少し軽いフレーバーも用意されているのでそちらをインストールして見ましょう。
デスクトップ環境によってメモリの使用量が違うため、システムの軽快さが変わってきます。
フレーバーを選ぶ基準として、使用されるメモリの目安をまとめてみました。
フレーバー | デスクトップ環境 | メモリの目安 |
Ubuntu Budgie | Budgie | 4GB~ |
Ubuntu | GNOME | 2GB~4GB |
Kubuntu | KDE Plasma | 2GB~4GB |
Ubuntu Kylin | UKUI | 2GB~4GB |
Ubuntu MATE | MATE | 2GB~3GB |
Ubuntu StudioXubuntu | Xfce | 1GB~4GB |
Lubuntu | LXQt (LXDE) | 512MB~1GB |
Ubuntu のダウンロードとインストール
Linux を PC にインストールする場合、自分で Web サイトから Linux のイメージデータをダウンロードし、自分でインストールメディアを作らなければいけません。
Linux のイメージデータはそれぞれのプロジェクトサイトなどからダウンロードできます。
Ubuntu はプロジェクトサイトからダウンロードできます。
Ubuntu 公式サイト▶︎hhttps://jp.ubuntu.com/download
また日本の Ubuntu ローカルコミュニティーによる、日本語環境にリミックスされたものも以下のサイトからダウンロードできます。
Ubuntu Japan Team▶︎https://www.ubuntulinux.jp/japanese
インストールメディアの作成
ライティングソフトを使ってダウンロードしたイメージデータからインストールメディアを作ります。
Ubuntu の場合、インストールメディアはライブ DVD(またはライブ USB メモリ)になっており、インストールと試用ができるようになっています。そのため、インストール前にハードウェアが適合しているかを事前に知るコトができるのもありがたい機能のひとつ。
ライティングソフトのオススメは Etcher です。
クロスプラットフォームなので、Windows でも Mac でも、もちろん Linux でも同じように使うことができます。
関連のブログ記事▶https://pc-freedom.net/software/make-linux-installation-media-with-etcher/
また Windows 環境であれば Rufus がおすすめです。
Rufus は、書き込みがとても高速でエラーも少ないのでおすすめです。
また Windows のインストールメディアを作るときにも便利です。
関連のブログ記事▶https://pc-freedom.net/software/how-to-use-rufus/
インストールメディアができたら PC へインストールしましょう。
インストールについては以下の記事を参考にしてみてください。
▶定番 Linux ディストロ Ubuntu をインストールしてみた。
これであなたも Linux ユーザーの仲間入りです!
次は Ubuntu の使い方について、もう少し深堀りしたいと思います。