今回は、ついにリリースされた人気の Linux ディストリビューション、ZorinOS の最新版 16 Beta をサクッと見ていきます。
クールにドヤりたいなら ZorinOS がおすすめです。
というか、完成度高すぎやしませんか?
言われなければベータ版とは思えない安心感。
ベータ版といえば、起動してすぐに「内部エラー」が発生したり、無駄に重たいタスクが走っていたり、レイアウトが崩れたり、などなどなど…
素人でもわかる目に見える不具合がどこかにあるものだと思いこんでました。
が、この ZorinOS 16 Beta は、そんな気配が見えませんでした。
ベータ版と言う名の RC 版 (Release Candidate version=リリース候補バージョン) かな?
いずれにしろ、人気の高い Linux ディストリビューションの一つでもある ZorinOS の最新版をみていきましょう。
Zorin OS 16 Beta
![【緊急検証!】ついに来た!Zorin OS 16 Beta みんな大好き♪人気の Linux ディストリビューション。](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2021/04/e6e0fef95078b34cb2cd847eb51458bb.png?resize=800%2C450&ssl=1)
「コレまでで最も高度なリリースにようこそ」という一文から始まる Zorin Blog の記事には、今回のリリースノートとも取れるような内容でした。
Linux ユーザーで ZorinOS を知らない人はいないと思いますが、サクッと ZorinOS について紹介したいと思います。
ZorinOS は 2009年7月1日に、当時12歳と14際のロシア人の少年 Artyom Zorin と Kyrill Zorin らの手によって産声を上げました。
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https://ja.enterpriseunix.org/zorin-os-from-hobby-project-two-teenagers-growing-startup
アイルランドの首都ダブリンに拠点を置き、現在も精力的に開発が続けられています。
Windows や macOS から Linux への移行を簡単にすることを目的とした Linux ディストリビューションで、4つのエディションが用意されています。
- Ultimate … $39
- Core … Free
- Lite … Free
- Education … Free
今回のベータ版のリリースは、これらエディションの中の文字通り中心の「 Core 」です。
16 Beta のダウンロードは、ブログ記事のいちばん下にあるボタンからダウンロードできます。
というか結局は SourceForge のページに飛びます。
それではサクッとダウンロードして、サクッとインストールしてみます。
インストール。
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インストールメディアは Ubuntu のブータブル USB の作成で用意します。
書き込むディスクイメージは、ダウンロードした ZorinOS 16 Beta を選択します。
使用するディスクも、間違いないですね。
インストールメディアが準備できたら早速インストールします。
で、今回 ZorinOS 16 Beta をインストールするマシンは、またまた登場 NEC VersaPro VK22TN-N (PC-VK22TNVDN) です。
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※あのベコベコのやつです。
NEC VersaPro VK22TN-N (PC-VK22TNVDN)
- CPU: Intel Core i5-5200U (2.20Ghz/最大2.70GHz)
- RAM: LPDDR3-1600 4GB
- Storage: SSD 128GB
- Display: 13.3inch Full-HD (1980×1080)
マルチタッチ対応(静電容量方式)
現行のバージョンでもそうなのですが、レイアウトの中にタブレットモード (?) が存在するので、それをチョット試してみようかと思います。
起動すると、爽やかなスタートアップ音が流れます。
気持ちの良い音なのですが、爽やかすぎて聞き逃してしまいます。
インストール直後に表示されるのは、かなり作り込まれた使い方ツアーです。
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何事もなかったかのように日本語表示されていますが、コレって無料の Linux ですよ。
数年前には見ることが出来なかった景色です。
やっぱり爽やかな BGM が流れています。
サラッと見ていきましょう。
Zorin Appearance
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まずは気になる Zorin Appearance から見ていきましょう。
いつもながらクールで統一感のあるデザインに更に磨きをかけ、システム全体に詳細なタッチと楽しいアニメーションが追加されたとのことです。
パット見には気づきませんが、すべてのウィンドウの角が丸くなってたり、メニューボタンを押したときのアニメーションやウィンドウを隠したり、表示したりアクティビティの滑らかさだったりと、他のディストリビューションではあまり手をかけないところに気を配っている感じです。
ちなみに設定画面を開くと、レイアウトはしっかり GNOME のものです。
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登場したときはイロイロ言われていた GNOME Shell ですが、今ではこんなに柔軟になりました。
で、ZorinOS の目玉機能でもある Zorin Appearance に、新しく追加された機能に「ゼリーモード」というのがあります。
これ、ヌルヌル動く Compiz の揺れるウィンドウですね。
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カクつくこともまったくなくヌルヌル動いて気持ちいいです。
他にもイロイロカスタマイズできそうですが、この項目はコレで満足してしまいました。
タスクバーの設定とかもっといじれば、よりオリジナリティが出るかと思います。
デスクトップの項目には、文字通りデスクトップに表示するアイコンの設定が出来ます。
こんなもんでいいでしょう。
フォントは、表示される場所に応じて設定することが出来ますが、デフォルトのままで十分キレイなので今回はいじりません。
で、飛ばしてしまったテーマですが、アクセントカラーの変更と背景のモードが設定できますね。
ライトモードと時間に応じて変化するダイナミックモード、それとダークモードですね。
ちなみに先ほど少し話した背景の変化ですが、壁紙は設定の方の背景が管轄しているようです。
で、気になっていたタッチ操作を試してみます。
タッチ操作してみよう。
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ん?
あんまり上手く操作できません。
やっぱ PC のせいかな…?
タッチパッドジェスチャも見様見真似でやってみましたが、うまくいきません。
初期設定が必要なのかも。
スクリーンキーボードで日本語入力できるものか試してみましたが、地球のマーク (?) での切り替えだけでは日本語入力することは出来ませんでした。
やっぱり[半角/全角]キーや、[Ctrl]+[Space]とかで切り替えないと日本語入力は出来ませんでした。
でもやっぱり物理キーボードの方が無難ですね。
物理キーボードであれば[無変換]キーでカタカナや半角カタカナも入力できました。
んー。
ZorinOS に限ったことではありませんが、GNOME デスクトップの場合には完璧なタブレットだと日本語入力に問題が出そうな気がします。
パッケージ管理。
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Zorin OS 16 から今までのリポジトリに加え、 Flathub リポジトリが追加されました。
これで、Zorin OS では Ubuntu と ZorinOS のリポジトリと deb 形式、 AppImage 、Snap、そして Flatpak で配布されるパッケージが使えるようになりました。
おまけで Wine を使うと、一部 Windows のアプリも動作させることが出来ます。
かなり巨大なパッケージライブラリになったんじゃないかな。
Zorin Connect
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あと、Blog や他のサイトの情報でもあまり触れられていませんでしたが、個人的に Zorin Connect も気になったので試してみました。
Zorin Connect は KDE Plasma に搭載されている機能によく似たもので、スマートフォンを使って PC を操作したり、ファイルを受送信したりできる便利な機能です。
GNOME デスクトップで使えるのは少ないです。
接続も簡単だし、ファイルの転送も簡単。
しかも速いです。
この機能って意外とブログの執筆とか、動画編集のときのデータ転送に役立ちます。
パッと思いついて撮影したデータの転送が面倒とかって、結構ストレスがかかります。
こういう感じに指先だけで出来てしまうと、だいぶストレスが軽減されますね。
まだまだ魅力的な機能が満載ですが、とにかくこの ZorinOS の完成度の高さを
いち早くお伝えしたかったので気になる部分だけですがレビューしてみました。
まとめ。
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ということで、今回は ZorinOS の最新版となる Zorin OS 16 のベータ版をだいぶ駆け足でしたが紹介してみました。
これがまだベータ版というのが信じられないクオリティです。
ZorinOS は他の Ubuntu 系のディストリビューションに比べ、リリースがのんびりしている感じです。
今回の ZorinOS のベースとなっているのは Ubuntu 20.04 LTS であり、デスクトップ環境も GNOME 3.38.4 です。
ですがコレは、最新の環境よりも安定した安全な環境の提供という開発者のこだわりかと思います。
使い方やデザインなどの徹底的な細部へのこだわりが、ZorinOS の高い人気を支えているのでしょう。
正式リリースは夏頃を予定しているようです。
そのときには更に、 Windows10Xのデフォルトインターフェイスに似たデスクトップレイアウトの導入も予定されているようです。
個人的に ZorinOS は Linux らしくない Linux だと思います。
なぜならコレほどまでに洗練され、高い安定性と高いパフォーマンスを実現させている
Linux ディストリビューションは他にないと思うからです。
クールにドヤりたいなら ZorinOS がおすすめです。