定番 Linux ディストリビューション Ubuntu の公式フレーバー Ubuntu Kylin が、LTS(長期サポート版) 18.04.2 を2019年2月15日にリリースした。
Ubuntu Kylin とは?
Ubuntu Kylin は CCN オープンソース共同研究所と Tianjin Kylin Ltd. が主導するオープンソースオペレーティングシステム。
CCN は CSIP、Canonical 、NUDT によって2013年に作成され、オープンソースの開発、革新、普及を促進することを目的とし、Ubuntu Kylin は Ubuntu のオフィシャルフレーバーとして生まれた。
世界中の Linux ユーザーに、ユーザーフレンドリーで強力で安定した体験を提供することを目的としている。
今回の変更点は?
今回も Ubuntu を筆頭に、以下の Ubuntu ファミリー全てが同時にリリースされた。
- Kubuntu
- Lubuntu
- Ubuntu Budgie
- Ubuntu MATE
- Ubuntu Kylin
- Xubuntu
主に 18.04.1 から見つかったバグの修正と、新しいハードウェアで使用するためのハードウェア有効化スタックが含まれている。
また、それどれのエディションのデスクトップ環境のバグ修正も行われている。
変更概要→ https://wiki.ubuntu.com/BionicBeaver/ReleaseNotes/ChangeSummary/18.04.2
Ubuntu Kylin の概要
- ベース: Ubuntu
- アーキテクチャ: i386, x86_64
- デスクトップ環境: UKUI
- パッケージ管理: APT (dpkg)
主なアプリケーション
- ブラウザ: Chromium, Firefox
- メール: Thunderbird
- オフィス: LibreOffice
- ミュージック: Rhythmbox
- マルチメディア: SMPlayer, Kylin Player
Ubuntu Kylin をインストールするのに最小スペックは?(推奨)
プロジェクトサイトにシステム要件の記載がなかったため、Ubuntu のものを参照。
- CPU: 2 GHz Dual core processor 以上
- RAM: 2 GB (4 GB 以上)
- DISK: 25 GB 以上
個人的な意見ですが、
中国向けということもあり、日本語環境も全く問題ない。
UKUI という独特なデスクトップ環境は、KDE と Xfce を組み合わせたような使い心地。
特別軽量というわけでもなく、めちゃくちゃ使いやすいというわけでもない。
見た目も僕的には普通。
日本語化についても、他の Ubuntu 公式フレーバーでも何も問題がない。
トータルすると個人的には、積極的に選ぶ理由が見当たらない。4
僕が中国人だったならば、少しは感想が違っただろう。
ただ、全体的な雰囲気は中国を感じさせるものなので、興味のある方は使ってみると面白いかもしれない。