ドイツの SUSE などが支援する、多目的ディストリビューション openSUSE の通常リリース版 Leap の最新版となる 15.1 が、2019年5月21日にリリースされた。
openSUSE とは?
openSUSE とは、安定して使いやすい、多目的ディストリビューション(以降ディストロ)。
ローリングリリースモデルで、最新の Linux パッケージを提供する “Tumbleweed” と、安定し円熟した通常リリース版の “Leap” がある。
今回の変更点は?
インストールや設定のツールである YaST の改善が行われた。
また、グラフィックサポートスタックが新しくなり、Graphics Processing Unit (GPU) や AMD Vega チップセットなど、様々なハードウエアに新しく対応するようになった。
デスクトップ環境は「GNOME 3.26」「KDE Plasma 5.12 LTS」が採用されている。
▼より詳しい情報は▼
Website >> https://ja.opensuse.org/リリースアナウンス_15.1
>> https://doc.opensuse.org/release-notes/x86_64/openSUSE/Leap/15.1
個人的な意見ですが、
もともと Slackware 系として開発が始まった openSUSE だけれども、今となってはもはや Slackware の “S” の字もないくらい独自のディストリビューションになり、初心者の Linux ユーザーから、経験豊富なユーザーまで満足させる安定したオペレーティングシステムとして確立された。
冒頭でも触れたとおり、openSUSE はローリングリリースモデルで、最新の Linux パッケージを提供する “Tumbleweed” と、安定し円熟した通常リリース版の “Leap” がある。
今回のリリースは後者の Leap になる。
設定の多くをインストールの際に自動的に行われるため、必要な設定はユーザーの登録などの部分くらいしかない。
日本語環境についても、インストール直後から特別な設定を必要とせずに日本語入力を行うことができる。
ココらへんは Ubuntu や Fedora と並ぶ、メジャーディストリビューションといったところだろう。
日本語の情報も非常に多いので、初心者でも安心して使い始めることができる。
openSUSE が使われているいくつもの現場を確認したわけではないので、あくまでも僕の勝手な印象だけれども、 サーバー用途で使われるよりも、デスクトップOSとしてや、開発環境として使われているように感じる。
おもにレンタルサーバーなどで使われている OS を確認してのことだけれども、少なくとも国内では CentOS や Ubunt が主力となっているようだ。
それでも openSUSE の名前が廃れないことを考えると、そうではないだろうか?
openSUSE は、Windows や macOS からの代替えにも使えるだけの環境が整っている。
最近の KDE Plasma (openSUSE は KDE という勝手な思い込みで、未だ openSUSE で GNOME を使ったことがない僕)は、古いマシンでもある程度快適に使えるので、ぜひとも試してみてほしいと思う。
以前の記事▶https://pc-freedom.net/review/やるぜ!opensuse!意外と初心者向けかもしれない-linux。/
openSUSE Leap の概要
- ベース: 独立
- アーキテクチャ: x86_64
- デスクトップ環境: GNOME, KDE
- パッケージ管理: Zypper (YaST)
主なアプリケーション
- ブラウザ: Firefox
- メール: KMail, Mutt
- オフィス: LibreOffice
- マルチメディア: VLC media player
openSUSE Leap をインストールするのに必要なスペックは?(推奨の)
- CPU: 2 GHz 以上の AMD64 / Intel EM64T プロセッサ
- RAM: 1 GB 以上 (2 GB 以上)
- DISK: 10 GB 以上 (40 GB 以上) の空き領域
- モニタ: 1,024 x 768
▼より詳しい情報は▼
Website >> https://software.opensuse.org/distributions/leap/15_1
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▼ openSUSE Leap をダウンロードする▼
Website >> https://software.opensuse.org/distributions/leap