安くて快適に使える USB メモリを見つけるため、まずは手元にある様々なメーカーの USB メモリのベンチマークを調べてみた。

はじめに

このブログでは、ライブ USB で使うことができる Linux も紹介している。

ライブ USB で OS を起動したときに気になるのが、その転送速度

現在販売されている USB メモリは USB 3.0 以上の転送速度を持つものも少なくない。

ちなみに USB 3.0 は、物理的な後方互換性を保ちつつ、最大データ転送速度が 5 Gbit/s = 625MB/s(ただし、8ビットのデータが10ビットの信号に変換されて送られるので、実際のデータ転送速度は 4 Gbit/s = 500 MB/s が上限)となった。

ちなみに USB 2.0 では、最大データ転送速度が 480 Mbit/s = 60 MB/s なので、転送速度の違いは体感できるほど。

PC 本体が対応しているのであれば、可能な限り速い速度で快適に使いたい。

そこで今回は、いまウチにある USB メモリのベンチマークをチェックしてみた。

今回ベンチマークをチェックした USB メモリは、2019年5月25日現在 Amazonで 手に入れられるものとなる。

また極力条件を合わせるため、容量はすべて 32GB のもを用意した。

ベンチマークチェック

今回用意したのは、東芝、トランセンド、シリコンパワー、バーベタイムの4種類。

それぞれのベンチマークを CrystalDiskMark でチェックした。

ベンチマークの読み方については【コチラ】の記事を参考にしてもらいたい。

まずは、それぞれのメーカーの概要と、ベンチマークの結果を見てもらいたい。

東芝 (TOSHIBA)

言わずとしれた日本のメーカー。
製造については様々な国で生産されているけれども、ウチにあったものはすべてフィリピン製だった。

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トランセンド (Transcend)

台湾に本拠地を置く、半導体を中心とした製品を製造するメーカー。
日本法人はトランセンドジャパン株式会社。
USB メモリや SD カードでは高いシェアを誇る。

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シリコンパワー (SP: Silicon-Power)

台湾に本社を置く、メモリーカードなどのメディア関連のメーカー。
日本法人はシリコンパワージャパン株式会社。

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Verbatim (バーベタイム)

アメリカで生まれた記録メディアブランドだったが、現在は三菱ケミカルメディア株式会社のブランドのひとつ。

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個人的な評価

まず、いちばん最初に気になったのはバーベタイム。

ダークホースのバーベタイム

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ダークホースだった、バーベタイム

いずれの USB メモリも5回ほどベンチマークをチェックし、平均的なものをアップしたのだけれども、その中でバーベタイムの USB メモリは Read(読み込み)性能が非常に良い。

Read だけで言えば、シーケンシャルだけでなくランダムでも好スコアを出し他を圧倒している。

Write (書き込み)性能の決して悪いわけではない。

ランダムでは他と大差ないけれども、シーケンシャルであれば、圧倒的な転送速度を持っている。

ライブ USB で OS を起動させた場合、快適に使えそうだ。

安定のトランセンド

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全体的に安定した性能をみせたトランセンド (TS32GJF700)

平均的な性能の高さをみせたのはトランセンド。

ランダムの Write 性能は4種類のうちトップで、Read 性能も良いスコアをだしている。

SD カードや SSD でも評価の高いトランセンドは、USB メモリでもその実力を発揮している。

Read ならシリコンパワー

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読み込みならシリコンパワー (SP032GBUF3B02V1K)

Read 性能がバーベタイムの次に良かったシリコンパワー。

バーベタイムのものと性能が似ていて、Read は早いけれども Write が遅いという結果だった。

ただ特筆すべき事柄がひとつある。

僕の買った「SP032GBUF3B02V1K」という形式の USB メモリは、最近少なくなった LED ランプが搭載されており、アクセスの際にお尻が赤くチカチカする。

※アクセスランプの様子を何度も写真に収めようとしたが、腕が足りず断念。

残念な結果の東芝

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がんばれ!東芝 (THN-U301W0320C4)

Read のランダムアクセスでは、それなりの数値を出したけれども、シーケンシャルでは 100MB/s を切ってしまった。

Amazon のレビューでは、シーケンシャルアクセスの数値ばかりが取り上げられ、ランダムアクセスのアクセスにはあまり触れられていない。

見てみるといずれも、ランダムアクセスの性能は酷評されるほどでもないと思われる数値。

それでも「とにかく遅い」「使い物にならない」「怖くて使えない」などなど。

データをコピーして持ち歩くなどが主な使用用途の USB メモリでは、なによりシーケンシャルアクセスの性能が優先されるのであろう。

個人的に安定性が高く、壊れにくい印象が強かった東芝なのだけれども、速度も性能も保証内容すらも台湾勢にかなり押され気味。

日本のメーカーとして、東芝にはぜひとも頑張ってもらいたい。

まとめ

今回の結果からいうと、おすすめはバーベタイムかな?

書き込み性能はそれほどでも無いけれども、ライブ USB として OS を起動させたりするのに良さそう。

でも、基本的にメモリのたぐいは、どうしても相性とか初期不良とかの当たりハズレがある。

それを踏まえて、今回の記事が USB メモリ購入のときの参考になれば嬉しい。

Amazon で買ってみる。