Red Hat が所有し、Fedora プロジェクトで開発されている Linux ディストリビューションの最新版となる 30 が、2019年4月30日にリリースされた。

Fedora とは?

RPM 系の定番ディストロ Fedora 30 がリリースされたので、

Fedora(以前の Fedora Core)は、コミュニティでサポートされている Fedora プロジェクトによって開発され、Red Hat が所有する Linux ディストリビューション(以降、ディストロ)。

Fedora はフリーでオープンソースのライセンスの下で配布されているソフトウェアを含んでおり、そのような技術の最先端を目指している。

Fedora は、イノベーションに焦点を当て、早い時期に新しいテクノロジを統合し、上流の Linux コミュニティと密接に連携していることで定評がある。

Fedora のデフォルトデスクトップは GNOME デスクトップ環境で、デフォルトのインターフェースは GNOME Shell 。

Fedora プロジェクトは Fedora スピンと呼ばれる Fedora のカスタムバリエーションも配布しており、
KDE、Xfce、LXDE、MATE、Cinnamon などの他のデスクトップ環境も利用できる。

今回の変更点は?

Red Hat がスポンサーとなったディストリビューションの新バージョンには、GNOME 3.32、PHP 7.3、および GNU Compiler Collection のバージョン9が同梱されている。

管理者が Ansible を通してモジュールをセットアップするのを助けるために Linux システムロールと呼ばれる新しい機能がある。

▼より詳しい情報は▼
Website >> https://docs.fedoraproject.org/en-US/fedora/f30/release-notes/

Fedora の概要

  • ベース: 独立
  • アーキテクチャ: aarch64, armhfp, i686, x86_64
  • デスクトップ環境: GNOME (Awesome, Cinnamon, Deepin, Enlightenment, KDE Plasma, LXDE, LXQt, MATE, Openbox, Pantheon, Ratpoison, Xfce)
  • パッケージ管理: RPM (DNF)

主なアプリケーション

  • ブラウザ: Firefox
  • オフィス: LibreOffice
  • ミュージック: Rhythmbox
  • マルチメディア: Videos

Fedora をインストールするのに必要なスペックは?(推奨)

  • CPU: 1 GHz (2 GHz 以上のデュアルコアプロセッサ)
  • RAM: 1 GB (4 GB 以上)
  • DISK: 10 GB (20 GB 以上)

▼より詳しい情報は▼
Website >> https://docs.fedoraproject.org/en-US/fedora/f30/release-notes/welcome/Hardware_Overview/

個人的な意見ですが、

先日の Ubuntu につづき、またも Linux のビッグネームである Fedora が最新版をリリースした。

ベータ版がリリースされていたので、そろそろかと思っていた。

個人的な勝手な印象かもしれないけれど、最新技術を積極的に取り入れている Fedora はエンジニアやプログラマなど玄人好みのディストロのように思っていた。

しかし、特に Workstation 版は、初心者でも安心して使えるディストロとも言える。

さっそく Workstation 版をダウンロードし VirtualBox にインストールしてみた。

RPM 系の定番ディストロ Fedora 30 がリリースされたので、

これは Ubuntu でも言えたことだが、標準のデスクトップ環境である GNOME も、最新の 3.32 となったため動作が非常にスムーズになった。

RPM 系の定番ディストロ Fedora 30 がリリースされたので、

また、インストール直後から日本語入力ができるのは非常にありがたい。

RPM 系の定番ディストロ Fedora 30 がリリースされたので、

インストールされているアプリケーションは最小限に押さえられているけれども、ソフトウェアの追加(インストールされているアプリケーションのアップデートもね)は「ソフトウェア」を使い GUI で手軽に行える。

RPM 系の定番ディストロ Fedora 30 がリリースされたので、

GNOME デスクトップ環境がなせるワザだと思うけれど、ざっと使ってみた感想は、インストーラーこそ違うが、コンソール(ターミナル)を起動し、コマンド入力で使わない限り、もはや Fedora だか Ubuntu だかわからない。

それほど、両者が似通ってきているというのも事実。

セキュリティと安定性が重要視されるサーバーなどでの利用を考えたとき、やっぱり Ubuntu に軍配があがるであろうと思っていた。

だってほら Ubuntu には LTS っていう、長期サポートがあるでしょ。

これがセキュリティ面と安定性の面で力を発揮する。

サーバーで使われている Red Hat 系では、Fedora よりも CentOS が多いのは、そういった理由からと思われる。

とはいえ技術の向上で、「最新技術=不安定」そんなこともすでにカルト的な話になってきたかもしれない。

最新の技術は、最新のインフラ管理と最新のサービスの提供が可能となる。

さて、あなたはこの最新環境をどう使ってみる?

▼ Fedora をダウンロードする▼
Website >> https://gtfedora.org/ja/workstation/download/