積極的に最新技術を取り込んでいる RPM 系ディストリビューションである Fedora は、新しいベータリリースFedora 30 Betaを2019年4月2日に公開した。
Fedora とは?
Fedora とは、Red Hat 社が支援する「 Fedora Project 」によって開発されている RPM 系 Linux ディストリビューション(以降ディストロ)で、最新技術を積極的に取り入れるディストロとして知られている。
以前の記事はこちら
▼リリースについてのより詳しい情報は▼
Website >> https://getfedora.org/ja/workstation/prerelease/
Fedora の概要
- ベース: 独立系
- アーキテクチャ: i386, x86_64
- デスクトップ環境: GNOME, (KDE Plasma, Xfce, LXQT, MATE-COMPIZ, Cinnamon, LXDE, SOAS)
- パッケージ管理: RPM
主なアプリケーション
- ブラウザ: Firefox
- メール: Evolution
- オフィス: LibreOffice
- ミュージック: Rhythmbox
- マルチメディア: Videos
Fedora をインストールするのに必要なスペックは?
仮想環境のシステム要件しか見つけられなかったので、とりあえずその内容を以下に紹介しておく。
- RAM: 2 GB 以上
- DISK: 6 GB 以上
デフォルトのデスクトップ環境が GNOME だということを考えると、推奨環境は Ubuntu などと同等程度だと思われるので以下のスペックが望ましい。
- CPU: 2 GHz デュアルコアプロセッサ以上
- RAM: 2 GB 以上
- DISK: 20 GB 以上
▼より詳しい情報は▼
Website >> https://docs.fedoraproject.org/en-US/docs/
個人的な意見ですが、
エンジニアに人気のある Fedora も、間もなく30になる。
企業のバックアップを受け、常に最新の技術を取り入れている Fedora は、Linux で最新のコンピュータ技術を体感するのに、これほどよい教材は無いのだろう。
僕はいつもターミナル(コンソール)をあまり使わない Linux 初心者でも使えるデスクトップ OS の情報を集めているのだけれども、Fedora の場合はそれが Workstation にあたる。
デスクトップ環境のデフォルトは GNOME 。
GNOME Shell が初めてリリースされたときは評価が別れ、多くの派生デスクトップ環境が生まれるきっかけにもなったが、そんな GNOME も 3.32 になり、評価も回復してきた。
Fedora に限ったことでは無いけれども、GNOME をデスクトップ環境とするディストロもだいぶ戻ってきた印象を受ける。
はじめは違和感のあった使い勝手も、今ではだいぶなれてきた。
というか、GNOME からフォークした MATE や Budgie も、最近では同様なインターフェイスを用いているディストロも見られる。
僕の個人的な印象としては、macOS のランチャー的な使い方と Windows の特にコントロールパネルとかの使い方をかけ合わせたような使い心地になってきた印象が強い。
ただ GNOME は、そこそこ RAM を消費するので、Linux の中ではハイスペックが必要とされるため、 Fedora もそこそこのスペックが欲しくなる。
プリインストールされているアプリも最新版となっていた。
LibreOffice も最新のものが用意された。
別記事でも少し触れたけれども、やっぱりなんだか野暮ったい。
まぁ、「リボン」じゃなく「タブ」だしね。
しょうがないか。
とにかく、もう少しで Fedora 30 が正式にリリースされる。
▼ Fedora をチェックする▼
Website >> https://getfedora.org/ja/