前回ふれた、独自系 Linux の Solus を、今回 VirtualBox にインストールしてみた。
実際のストレージにインストールする手順と変わらないため、パソコンにインストールする際の参考になれば幸い。
Solus をインストールする
まずはイメージデータを Web サイトからダウンロードしておこう。
Solus → https://getsol.us/download/
インストールするための LiveUSB の作り方は、以下の記事を参照。
インストーラーを起動する
出来上がった LiveUSB から Solus を起動させる。
うまく LiveUSB から起動しない場合には BIOS の設定を USB メモリから起動できるように変更してから。
Solus の Live 環境が起動すると、画面の左上に「 Install OS 」のアイコンがある。
言語の選択 ( Choose a Language )
インストーラーが起動すると、まずは言語の選択。
僕は英語が苦手な日本人なので「 Japanese 」を選択し、「 Next 」をクリックする。
最近の多くのディストロは日本語を選択すると、システムの表示が日本語に切り替わるけれども、Solus は残念なことに、ここで「 Japanese 」を選択しても表示が日本語になることはない。
現在地の設定 ( Where are you ? )
現在地の設定は「 Find my location automatically. 」にチェックを入れ「 Next 」をクリックすると、自動的に選択してくれる。
自動検索された結果が表示される。
問題なければ「 Next 」をクリックし設定を進める。
キーボード・レイアウトの選択 ( Choose a keyboard layout )
使用するキーボードのレイアウトを設定する。
ほとんどの場合、自動検知されたキーボードが選択されているけれども、違う場合には正しいものを選択し「 Next 」をクリック。
タイムゾーンの選択 ( Choose your timezone )
言語で日本語を選択すると、自動的に「 Tokyo 」が選択される。
もしもタイムゾーンが異なる場合には、表示されている地図の任意の場所をクリックすると設定を変更できる。
インストールするデバイスの選択 ( Where should we install? )
以下のスクリーンショットでは、すでに前のバージョンの Solus が入っているためこのような表示になっているが、クリーンインストールする場合は項目が少ない。
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Replace your existing Solus 3.9999 installation with Solus.
All data on this partition will be destroyed before installing a fresh copy of Solus.
”既存のSolus 3.9999インストールをSolusに置き換えます。このパーティション上のすべてのデータは、Solusの新しいコピーをインストールする前に破壊されます。” -
Erase all content on this disk and install fresh copy of Solus.
This will destroy all existing data on the disk.
”このディスクの内容をすべて消去し、Solusの新しいコピーをインストールしてください。 これにより、ディスク上の既存のデータがすべて破壊されます。” -
Assign mount points to partitions you have previously created.
These must already exist prior to launching the installer.
If you modify them, please restart the installer.
”以前に作成したパーティションにマウントポイントを割り当てます。これらはインストーラを起動する前にすでに存在している必要があります。変更した場合は、インストーラを再起動してください。”
こちらがクリーンインストールする場合の内容。
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Automatically partition this empty disk and install a fresh copy to solus.
”この空のディスクを自動的にパーティション分割し、solusに新しいコピーをインストールします。” -
Assign mount points to partitions you have previously created.
These must already exist prior to launching the installer.
If you modify them, please restart the installer.
”以前に作成したパーティションにマウントポイントを割り当てます。これらはインストーラを起動する前にすでに存在している必要があります。変更した場合は、インストーラを再起動してください。”
高度なディスク構成 ( Advanced disk configuration )
論理ボリュームマネージャ ( LVM: logical volume manager ) や暗号化についての設定。
専門的な内容になるので、よく理解した上で設定しよう。
もちろん省いてもインストールはできる。
Advanced installation options
”高度なインストールオプション”
- Use LVM in the new installation
”新規インストールでLVMを使用する”
Logical Volume Management allows simpler resizing and alteration of the created partitions
”論理ボリューム管理により、作成されたパーティションのサイズ変更と変更が簡単になります。 ”- Encrypt the new installation
”新規インストールを暗号化する”
The new installation will be fully encrypted, requiring the use of a password at boot time to unlock the disk and access both the Operating System and your files
”新しいインストールは完全に暗号化されているため、起動時にパスワードを使用してディスクのロックを解除し、オペレーティングシステムとファイルの両方にアクセスする必要があります。”
ブートローダーとホスト名の設定 ( configure the bootloader & hostname )
ブートローダーのインストール先とホスト名の設定を行う。
ホスト名は任意のものを設定する。
特にサーバー構築などを検討している場合は別として、自由に決めて問題ない。
ブートローダーのインストール先についても、特別な使い方をしない限りは初期設定で問題ない。
誰がこの機器を使うのですか? ( Who will use this device? )
ユーザーの設定。
「 Username 」は大小のアルファベットと数字とハイフンが使える。
「 Real name 」は表示に使われる名前なので入力の制限はない。
「 Password 」は大小のアルファベットと数字に加え記号まで使える。
「 Confirm password 」はパスワードの認証なので、Password と同じものを入力する。
全て入力し終わったら「 Add now 」をクリックする。
設定したユーザーの概要が表示される。
ユーザーを追加する場合には「+」をクリックし、先ほどと同様にユーザーの設定をする。
ユーザー設定を完了する場合には「 Next 」をクリック。
インストール前にオプションを確認する ( Review options before installation )
ここまで設定した内容の一覧が表示される。
設定内容に誤りがある場合には「 Previous 」をクリックし、修正する箇所まで戻ろう。
内容に間違いがない場合には「 Install 」をクリック。
インストール前の最後の警告が出る。
Installation will make changes to your disks, and could result in data loss.
Do you wish to install?
”インストールするとディスクが変更され、データが失われる可能性があります。
インストールしますか?”
問題がなければ「 OK 」をクリックし、インストールを始める。
Solus のインストール ( Installing Solus )
インストール状況の進捗が表示される。
インストールには15〜30分程度かかるので、気長に待つべし。
インストールの完了 ( Installation complete! )
以下の画面が表示されたら、インストールは完了。
再起動すれば、いよいよ Solus が起動する。
個人的な意見ですが、
インストールの際に Japanese を選択しても日本語表示にならないのだけれども、インストールが終わるとインターフェイスはもちろん、Firefox や LibreOffice といったプリインストールされているアプリの日本語パッケージもインストールされるため、何もしなくても日本語表示されている。
それなのに日本語入力ができないってのは、なんだか不思議な気もする。
システムのインターフェイスのみ日本語表示ができて、アプリケーションは英語のままっていうパターンが多いのだけれども…。
それよりも気になったのは「ソフトウェアセンター」に並ぶ、サードパーティの顔ぶれ。
Adobe Flash Player や Google Chrome 、 WPS Office などのプロプライエタリ・ソフトが満載!
インストールボタン一つでインストール出来るのが嬉しい。
というか、わざわざ Web サイトまで行ってダウンロードしたりする手間が省ける。
こんなところにも僕は、完成度の高さを感じてしまう。
ちなみに、やっぱり WPS Office の UI は日本語表示できなかった。
残念。
LibreOffice もあるから、あんまり使わないけどね。
とりあえず次回は、日本語入力環境を整えていく。