今回はSDカードとUSBドライブにイメージファイルを転送できるフリーソフトウェア Etcher を使って、USB メモリから直接ブートできる Linux のインストールメディアを作ってみる。

Etcher とは?

Etcher はクロスプラットフォームなので Windows でも macOS でも、そして Linux でも使うことができるソフトウェア。

見た目が同じ

クールなデザインはどのプラットフォームでも同じ。

Etcher を使って Linux のインストールメディアを作る
Windows 版の画面
Etcher を使って Linux のインストールメディアを作る
macOS 版
Etcher を使って Linux のインストールメディアを作る
Linux 版(Manjaro)

画面だけ見れば、どのプラットフォームで起動しているかわからない。

セットアップ画面もほぼ同じ。

Windows 版のセットアップ内容は以下の通り。

Etcher を使って Linux のインストールメディアを作る
Windows 版のセットアップ画面
  • Anonymously report errors and usage statistics to resin.io
    “匿名でエラーと使用統計情報をresin.ioに報告する”
  • Eject on success
    “成功時にイジェクトする”
  • Validate write on success
    “成功時に書き込みを検証する”
  • Include unstable update channel
    “不安定な更新チャンネルを含める”
  • Unsafe Mode [Dangerous]
    “危険なモード [危険]”

macOS 版のセットアップ内容は以下の通り。

Etcher を使って Linux のインストールメディアを作る
macOS 版のセットアップ画面
  • Anonymously report errors and usage statistics to resin.io
    “匿名でエラーと使用統計情報をresin.ioに報告する”
  • Auto-unmount on success
    “成功時に自動アンマウントする”
  • Validate write on success
    “成功時に書き込みを検証する”
  • Include unstable update channel
    “不安定な更新チャンネルを含める”
  • Unsafe Mode [Dangerous]
    “危険なモード [危険]”

Linux 版のセットアップ内容は以下の通り。

Etcher を使って Linux のインストールメディアを作る
Linux 版のセットアップ画面
  • Anonymously report errors and usage statistics to resin.io
    “匿名でエラーと使用統計情報をresin.ioに報告する”
  • Auto-unmount on success
    “成功時に自動アンマウントする”
  • Validate write on success
    “成功時に書き込みを検証する”
  • Unsafe Mode [Dangerous]
    “危険なモード [危険]”

※今回紹介した Linux 版は Manjaro のもので、Manjaro はリポジトリに存在する。そのためか、セットアップ画面の項目が一行足りない。
他のディストリビューションの場合は、インストールしなくても単体で起動できる。

Etcher を使って Linux のインストールメディアを作る

Manjaro は Etcher がリポジトリに存在する。それぞれのプラットフォームの違いといえば、転送が終わったデバイスを「イジェクト」するか「アンマウント」するか。

表現の違いくらいだ。

使い方が同じ

macOS と Linux では書き込む時にパスワードが必要だけれど、使い方はどれもほぼ同じ。

使い方は非常に簡単。

  1. イメージファイルを選択する。
    イメージファイルは青い[ Select Image ]をクリックして選びます。
    Etcher を使って Linux のインストールメディアを作る
  2. 転送するデバイスを選ぶ。
    PC に接続している USB ストレージが一つの場合は、自動的に認識される。複数の USB ストレージが接続されている場合は、青い[ Select drive ]をクリックして、表示された一覧から選択する。
    Etcher を使って Linux のインストールメディアを作る
  3. [ Flash! ]をクリックして書き込む。
    条件が整うと[ Flash! ]がクリックできるようになる。
    Etcher を使って Linux のインストールメディアを作るmacOS 版や Linux 版はパスワードが聞かれる。
    Etcher を使って Linux のインストールメディアを作る
  4. 終わるまで待つ。
    書き込みが終わると、設定に応じてチェックが行われる。時間は少し余計にかかるものの、インストール時のエラーも減るのでチェックはすべし。
    Etcher を使って Linux のインストールメディアを作る
  5. 書き込み終了。
    この画面が出れば終了。
    Etcher を使って Linux のインストールメディアを作るちなみに[ Flash Another ]をクリックすると、続けて書き込みができる。

設定などのほとんどが自動化されているので、使い方は非常に簡単。

しかもクロスプラットフォームなので、どのプラットフォームでも同じく使えるのが嬉しい。

個人的な意見ですが、

今いちばん評価も人気も高いのがこの Etcher 。

使ってみるとその理由がよくわかる。

とにかく分かりやすくて、使いやすい。

見た目も洗練さている。

しかもただ見た目がイイだけでなく、キチンと機能しているのがすごい。

まだ10回程度しか試していないが、出来上がった USB メモリのエラーが見られない。

よくできているソフトウェアだ。

これが無料で使えるのは、本当に良い時代になったもんだ。

ウェブサイト→ https://etcher.io/