今回は 5G 対応の格安スマホを実機レビューします。
ちゃんと 5G なんですかね?
UMIDIGI A13 Pro 5G
![【ドロぬまレポート#2】UMIDIGI A13 Pro 5G - 格安 5G スマホって「あり?」「なし?」](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2022/10/209b05f0f9b8eb6372f795c9ab447f50.png?resize=800%2C450&ssl=1)
今回は、UMIDIGI が販売する 5G 対応の格安スマホ A13 Pro 5G を紹介します。
以前もこちらの記事で紹介しましたが、UMIDIGI(深圳优米智能科技有限公司、优米手机、ユミディジ)は、2012年2月に設立された、中華人民共和国の広東省深圳市を拠点とする通信機器メーカーです。
2015年4月に UMi および UMiDIGI (优米手机) ブランドとして携帯事業に本格参入し、2018年まで UMi ブランドを名乗っていました。
現在では UMIDIGI に統一しているようです。
日本でも Amazon などでスマホが販売されているので、安価なスマホのメーカーとして知っている方も多いのではないでしょうか。
で、今回は冒頭から繰り返していますが、5G です。5G!
ただ、ぶっちゃけ3万円台で手に入る格安スマホだけに 5G と言われても、ホントに?って思ってしまいます。
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まぁホントに対応していたとしても、ハイエンドと同等とはいかないでしょうが、4G と比べてどれくらいの差が出るものなんでしょうね?
とにかく気になります。
今回も
- A13 Pro 5G のスペック。
- A13 Pro 5G のベンチスコア。
- A13 Pro 5G の特徴。
をお話していきます。
A13 Pro 5G のスペック。
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さっそくスペックについてお話していきますが、その前にちょっと、見た目について。
こちらの記事で紹介した UMIDIGI F3 とあまり変わりありません。
カメラ周りのデザインが違うくらいですかね。
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シリーズの区分がちょっとわかりづらいのが気になりますが、とりあえずスペックを見ていきましょう。
Model | UMIDIGI A13 Pro 5G (UMIDIGI MP03) |
Processor | MediaTek Dimensity 700 |
CPU | MT6833V/NZA Octa-Core, 2xCortex-A76@2.2GHz + 6xCortex-A55@2.0GHz |
GPU | Arm Mali-G57 MC2, 950MHz |
Storage & RAM | 8GB LPDDR4X + 128GB UFS 2.1 |
Display | 6.5″ Full Screen 20:9 (2400×1080), 90Hz refresh rate |
Rear Camera | 48MP Sony Main Camera, F/1.8, 16MP Ultra-Wide Angle Camera, F/2.2, FOV 120° 5MP Macro Camera, F/2.4 |
Front Camera | 24MP Front Camera,2 F/2.2 |
Battery & Charging | 5150mAh Massive Battery, 18W Fast Charging |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
Networks | 5G NSA/SA: N1/2/3/5/7/8/12/20/25/28/38/40/41/66/77/78 4G FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/B66 TDD: B34/38/39/40/41 3G WCDMA: B1/2/4/5/6/8/19 CDMA EVDO: BC0/BC1 2G GSM: B2/3/5/8 *5G connectivity may vary based on region availability and local operator support. |
NFC | Multi-functional NFC, Supports Google Pay |
Dimensions | Height: 162.2mm, Width: 75.88mm, Thickness: 9.9mm, Weight: 200g |
まず目を引くのがプロセッサですね。
5G 対応の MediaTek Dimensity 700 (MT6833V/NZA) です。
このプロセッサは 2xCortex-A76@2.2GHz + 6xCortex-A55@2.0GHz のオクタコア。
A76 ってところが今までとの違いを感じます。
GPU は Arm Mali-G57 MC2, 950MHz と、これまた次世代感があります。
8GB LPDDR4X + 128GB UFS 2.1 と比較的高速なものが使われています。
ディスプレイは 6.5 インチ 20:9 と、スマホではそこまで珍しくありませんが、Refresh Rate: 90Hz と言うのはなかなかです。
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ちなみにデフォルトでは 60Hz になっているので、90Hz を体感したい方は設定変更する必要があります。
Touch Sampling Rate: 180Hz とのことで、色々とスペックアップされている感じを受けます。
カメラも背面のメインに 48MP の Sony センサーを採用しており、性能の高さをアピールしてますね。
広角レンズは F/2.2 120° と明るくて広い写真が取れそうです。
バッテリーは 5150mAh と、この価格帯ではまぁまぁの容量。
ちなみに 18W 急速充電に対応。
18W は速くないとの声も耳にしますが、高速充電です。
そして、ネットワークは日本で使われている 5G のバンド n77, n78 に対応しています。
一番良いのは n77, n78, n79 の全てに対応しているのが望ましいですが、n77 と n78 に対応していれば各キャリアの 5G サービスを利用することが出来ます。
もちろん 4G の B1, B3, B8, B18, B19, B26, B28, B41 にも対応しています。
ココらへんは格安スマホと言えど、ちゃんとグローバル設計されていますね。
さらに NFC が搭載されているので Google Pay にも対応。
と、デバイスとしては結構良さげですよね。
ベンチスコアの前に…
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さっそくサブの mineo の SIM を入れてテストしてみます。
APN の設定については SIM を提供している各社の Web サイトで紹介されているので、必要であればそちらを御覧ください。
とにかく 5G 対応ということなので、その実力が気になってしかたありません。
5G エリアまで行って、どんなもんか試してみました。
※うちは微妙に 5G 圏外…。
確かに 5G のエリアに入ると 5G と表示されました。
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ただ、場所によっては一緒に持っていった Pixel が 4G のままでした。
どちらも 5G になる場所まで行って、インターネット速度のチェックをしてみました。
たしかに 4G では見られない速度ですが、Pixel や iPhone と比べると半分以下。
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数値を比べてしまうと 4G に毛が生えた程度に見えます。
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MediaTek の製品ラインナップを見てみると Dimensity 700 は 5G 対応の中で一番のローエンド。
仕方ないっちゃぁ仕方ないのかも知れませんが、体感としての速さはちゃんと感じました。
腐っても 5G 対応と言うべきですかね。
A13 Pro 5G のベンチスコア。
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A13 Pro 5G のベンチスコアを AnTuTu、Geekbench、PerformanceTest で計測しました。
- AnTuTu: 321986
- Geekbench: S530/M1612
- PerformanceTest: 8951
4G 端末と比べるとだいぶ高いスコアが出ましたが、5G 対応端末としては最低限というところでしょう。
でも、これだけのスコアが出るのであれば、個人的にはそうそう問題はないと思います。
A13 Pro 5G の特徴。
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次に A13 Pro 5G の特徴を紹介していきます。
保護フィルムと保護ケース。
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UMIDIGI A13 Pro 5G には予め保護フィルムと保護ケースが取り付けられています。
中華スマホにはありがちですね。
ケースについてはくすんだり、黄ばんだりしやすい素材なので好みは別れるかも知れませんが、個人的には嫌いじゃありません。
また、一見するとボタンやカメラの説明がケースに書かれているように見えますが、実はこれ、ケースの下に貼ってあるステッカーです。
ショートカットキー。
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次は本体左にある、SIM スロットそばのボタン。
このボタンの説明には Customizable Button とあります。
設定で機能を割り当てることができるボタンです。
シングルクリック、ダブルクリック、長押しのそれぞれに機能やアプリを割り当てることができます。
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UMIDIGI F3 でも見られたボタンですね。
よく使う機能を設定しておくとなかなか便利です。
ぶっちゃけ、慣れるまで電源ボタンと間違えて押してしまいますが、操作になれるととても便利です。
ちなみにコダシマはライトやカメラをよく使うので、そこらへんを割り当てました。
ただし、画面が消灯したままだと操作できないので使い方には慣れが必要でした。
3.5mm オーディオジャック。
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スマホ下部には 3.5mm オーディオジャックが健在です。
まだ 3.5mm オーディオジャックが残っているという点で選ぶユーザーも一定数いることでしょう。
プリインストールされている FM ラジオも使うことが出来ますね。
指紋認証。
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画面向かって右側には音量ボタンと電源ボタン。
この電源ボタンは指紋認証センサーになってます。
精度も悪くないのですが、逆にそれが仇となってしまいます。
ちょっと触れただけで認証しようとしてしまうので、いざ解除しようとすると認証失敗の上限に達しました的なメッセージが入り、PIN を入力しなければいけなくなります。
個人的に指紋認証のほうが安心感がありますが、良し悪しだなぁと思いました。
操作方法。
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OS の操作についてもなかなか印象的です。
A13 Pro 5G の OS は Android 12 なのですが、ほとんどの Android だと、下からスワイプしてランチャー画面を表示するのが一般的です。
Android では、インストールしたアプリは、基本的にランチャー画面に表示されます。
ですが A13 Pro 5G の場合には iOS のように、インストールしたアプリはすべてホーム画面に表示されます。
ここは iOS の UX を意識しているように感じます。
操作方法の初期設定は3ボタンですが、ジェスチャーナビゲーションに変更すると、より iOS のような使い勝手になります。
操作方法も自分好みにカスタマイズできるのは Android の良いところです。
というか、F3 のときもそうでしたが、初期設定のままだとスリープやウェイクアップの設定に違和感があったので、さっさと自分用に変更してしまいました。
トリプルカメラ。
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背面カメラのメインレンズには開放値 f/1.8 の 48MP ソニー製のセンサーが採用されています。
ちなみにほかは 25mm まで接写できる 5MP のマクロカメラと、開放値 f/2.2 120°の超広角レンズです。
写りも悪くありません。
きれいに撮影できます。
が、カメラアプリの改善に期待したいところです。
まぁまぁきれいなのですが…
こう撮影したくても、
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どう頑張ってもこうにしかなりませんでした。
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でもまぁ、スナップを撮る分には充分な性能だと思います。
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リフレッシュレート。
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リフレッシュレート 90Hz となると、やっぱり滑らかさが違います。
バッテリーの消費が激しくなるという理由から、初期設定では 60Hz になっていますが、気持ち的に 90Hz のまま使いたいですね。
タッチサンプリングレート。
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タッチサンプリングレート 180Hz とありましたが、アプリで計測するとなかなか数値が落ち着きません。
14Hz から 333Hz までの間で、数値が動き回ります。
保護フィルムのせいなのか、端末のせいなのか、初期不良なのか、原因は定かではありませんが数値が落ち着きませんでした。
普段使いしている分には気づかないですが、こうして知ってしまうと気にはなります。
温度センサー。
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カメラの中に温度センサーが追加されており、体温は 1-3cm の距離で計測することが出来ます。
今どきっぽいですね。
もちろん体温以外の温度も計測できます。
技術基準適合証明。
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以前はスルーされがちな技適でしたが、最近では海外製でもちゃんと技適証明のマークと番号のある製品が増えました。
A13 Pro 5G の番号もサイトで確認が取れた本物です。
技適番号のシールはボタンなどの説明が書かれたステッカーの上に貼られているのですが、OS 内でも確認できるようになっているため、仮に剥がれてしまっても大丈夫です。
システム内で規制ラベルを確認するには「設定」⇒「デバイス情報」⇒「Authentication infomation」で確認できます。
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ちっちゃくて拡大もできませんが、ギリギリ認識はできます。
国内で問題なく使用することが出来ます。
UMIDIGI A13 Pro 5G のまとめ。
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今回は 5G 対応の格安スマホ UMIDIGI A13 Pro 5G を紹介しました。
A13 Pro 5G は、F3 を 5G に対応させたようなスマホでした。
ですが、F3 は F3 で 5G 版が発売され、F3 5G は A13 Pro 5G よりも、もう一回り高性能になっています。
UMIDIGI のスマホといえば、以前は「安かろう…」と言われるものでしたが、今回も使ってみて、製品の品質はかなり向上したと思います。
性能面においても、5G としてみれば最低限度の性能かと思いますが、それでも 4G 機種よりも確実に性能が上がっています。
基本スマホは電話とメールと SNS ができればよくて、たまには動画視聴とかゲームもするけど、ガチ勢じゃないのでスマホに10万とかかけてられないよね…、というユーザーには充分に選択肢に入る製品ではないかと思います。
A13 Pro 5G をサブ機として、2周間ほど実際に使ってみましたが、こちらもまたメイン並みに使ってました。
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ハイエンドと言うほどべらぼうに性能が高いわけではありませんが、価格重視のユーザーにはオススメ出来るスマホだと思います。
使い方が限定される方や、買い替えの際のデバイス料金を抑えたい方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
また、価格と性能がもう一回り上の A13 Pro MAX 5G も販売されているので、そちらも合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか?
公式サイトや Amazon のリンクを動画概要欄に張っておきますので是非チェックしてみてください。