スマホは基本、電話とメールとSNS くらいができればいい。
たまには動画視聴とかゲームもするけど、ガチ勢じゃないのでスマホに10万とかかけてられないよね…。
という方はぜひ参考にしてみてください。
今回は UMIDIGI の最新スマホを紹介します。
UMIDIGI って、今まではただただ安っぽいイメージがありましたが、今回その認識がだいぶ変わりました。
実は UMIDIGI って色々しっかりしているブランドのようです。
「安かろう…」という製品が多いのが実情ですが、そんな中で今回のは、ちゃんと使えて、ちゃんとコスパ良いな!と感じられるスマホでした。
それが UMIDIGI F3 です。
思いのほか良いスマホでしたので、ぜひ最後までお付き合いいただければと存じます。
UMIDIGI について。
UMIDIGI(深圳优米智能科技有限公司、优米手机、ユミディジ)は、2012年2月に設立された、中華人民共和国の広東省深圳市を拠点とする通信機器メーカーです。
技適で確認できた名称: Shenzhen Youmi Intelligent Technology Co., Ltd.
2015年4月に UMi および UMiDIGI (优米手机) ブランドとして携帯事業に本格参入し、2018年まで UMi ブランドを名乗っていました。
現在では UMIDIGI に統一しているようです。
日本でも Amazon などでスマホが販売されているので、安価なスマホのメーカーとして知っている方も多いのではないでしょうか。
んで今回紹介するスマホは 2022年5月上旬に販売が開始された UMIDIGI の新しい F シリーズ。
その最上位モデル F3 を今回紹介いたします。
最上位モデルとは言っても、性能的にはミドルクラスのスマホです。
そしてその F3 シリーズは、下位モデルの F3 SE、ミドルクラスモデルの F3S、そして今回紹介する最上位モデルにあたる無印の F3 があります。
それぞれの違いを簡単にまとめると次のとおりです。
UMIDIGI F3 SE
「F3 SE」は3機種の中の下位モデルです。
「4GB RAM」と、「標準」+「超広角」のデュアルカメラを採用し、「NFC」と「ジャイロスコープ」は非搭載です。
海外価格は1万円台後半くらいです。
UMIDIGI F3S
「F3S」は3機種の中のミドルクラスモデルです。
プロセッサーは「F3 SE」と同じ「Unisoc T610」を搭載しています。
「6GB RAM」と、「4800万画素の標準」+「超広角」+「マクロ」のトリプルカメラを採用しています。
海外価格は2万円台前半くらいです。
UMIDIGI F3
「F3」は3機種の中の最上位モデルです。
プロセッサーは「Helio P70」を搭載し、「8GB RAM」と「UFS 2.1」のストレージが特徴です。
また背面標準カメラに4800万画素ソニー製センサーを採用、もちろん「超広角」+「マクロ」撮影もできます。
さらに 18W の急速充電に対応します。
海外価格は2万円台後半くらいです。
っと言う感じで、案外と良さげな感じです。
ちなみに現在、日本では Amazon で無印の F3 と F3S が販売されています。
UMIDIGI F3 のスペック。
ということで、UMIDIGI F3 のスペックの話をしていきます。
プロセッサ | Helio P70 Octa-Core Processor Octa-Core, 4xCortex-A73 + 4xCortex-A53, Up to 2.1GH |
GPU | Mali-G72 MP3, Up to 900MHz |
メモリ | 8GB LPDDR4X |
ストレージ | 128GB UFS 2.1 |
ディスプレイ | 6.7″ HD+ 20.6:9 (1650 x 720) |
リアカメラ | Sony 48MP AIトリプルカメラ |
フロントカメラ | 16MP Front Camera |
バッテリー | 5150mAh |
電源 | 18W 急速充電対応 |
Bluetooth | Bluetooth 4.2, Bluetooth HID |
Wi-Fi | IEEE802.11 b/g/n/ac |
Networks | 4G: LTE-FDD: B1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /12 /13 /17 /18 /19 /20 /25 /26 /28A /28B /B66 LTE-TDD: B34 /38 /39 /40 /41 3G: WCDMA: B1 /2 /4 /5 /6 /8 /19 CDMA: BC0/BC1 2G: GSM: B2 /B3 /B5 /B8 |
サイズ | 長さ: 168.3mm 幅: 76.6mm 厚さ: 8.75mm 重さ: 195g |
F3 に搭載されている CPU は、MediaTek Helio P70 (MT6771V/CT) というものです。
この CPU は、ココらへんの価格帯のスマホで見られるものですが、AnTuTu v9 だと概ね20〜25万辺りのスコアが出ます。
GPU は Mali-G72 MP3、RAM も 8GB とこのクラスではなかなかですね。
また、カメラには Sony のセンサーが使われているので、スナップ写真の撮影には十分でしょう。
バッテリーも公称値どおり 5150mAh と結構多めです。
しかも 18W 急速充電に対応しています。
NFC 機能もあるので、電子決済サービスの利用も可能です。
UMIDIGI F3 のベンチマークスコア。
UMIDIGI F3 のベンチマークスコアを見ていきましょう。
実測値はこちら。
AnTuTu v9 で計測すると21万くらいのスコアです。
Geekbench 5 で計測すると、Single: 305 / Multi: 1268 でした。
というか、名前が MP09 ですね。
よく見てみたところ、製品名・端末名は F3 ですがモデル名が MP09 のようです。
コードネームみたいなもんですかね?
3万円以下のスマホのベンチマークスコアとしては妥当かなというスコアですね。
UMIDIGI F3 の特徴。
次に UMIDIGI F3 の特徴を紹介していきます。
保護フィルムと保護ケース。
きっといちばん最初に気がつく特徴ではないでしょうか。
UMIDIGI F3 には予め保護フィルムと保護ケースが取り付けられています。
中華スマホにはありがちですね。
ケースについてはくすんだり、黄ばんだりしやすい素材なので好みは別れるかも知れませんが、個人的には嫌いじゃありません。
ショートカットキー。
次に気になったのは本体左にある、SIM スロットそばのボタン。
このボタンの説明には Customizable Button とあります。
設定で機能を割り当てることができるボタンです。
シングルクリック、ダブルクリック、長押しのそれぞれに機能やアプリを割り当てることができます。
よく使う機能を設定しておくとなかなか便利です。
ぶっちゃけ、なれるまで電源ボタンと間違えて押してしまいますが、操作になれるととても便利です。
ちなみにコダシマはライトやカメラをよく使うので、そこらへんを割り当てました。
ただし、画面が消灯したままだと操作できないので使い方にはなれが必要でした。
3.5mm オーディオジャック。
スマホ上部には 3.5mm オーディオジャックが健在です。
まだ 3.5mm オーディオジャックが残っているという点で選ぶユーザーも一定数いることでしょう。
指紋認証。
画面向かって右側には音量ボタンと電源ボタン。
この電源ボタンは指紋認証センサーになってます。
精度も悪くないのでなかなか使い勝手が良いです。
顔認証機能もあるのですが、なんだか指紋認証のほうが安心感があります。
操作方法。
OS の操作についてもなかなか好印象です。
F3 の OS は Android 11 なのですが、ほとんどの Android だと、下からスワイプしてランチャー画面を表示するのが一般的です。
Android では、インストールしたアプリは、基本的にランチャー画面に表示されます。
ですが F3 の場合には iOS のように、インストールしたアプリはすべてホーム画面に表示されます。
ここは iOS の UX を意識しているように感じます。
操作方法の初期設定は3ボタンですが、ジェスチャーナビゲーションに変更すると、より iOS のような使い勝手になります。
自分好みに操作方法もカスタマイズできるのは Android の良いところです。
というか、初期設定のままだとスリープやウェイクアップの設定に違和感があったので、さっさと自分用に変更してしまいました。
ソニー48MP AI トリプルカメラ。
背面カメラのメインレンズには開放値 f/1.8 の 48MP ソニー製のセンサーが採用されています。
ちなみにほかは 25mm まで接写できる 5MP のマクロカメラと、開放値 f/2.2 120°の超広角レンズです。
写りも悪くありません。
きれいに撮影できます。
F3 の良いところ。
次は UMIDIGI F3 の、これは良いなぁ〜と思ったところを紹介します。
ネットワークバンド。
残念ながらこのモデルの Helio P70 は 4G ネットワークまでしか対応していませんが、デュアル SIM の使用ができ、しかも両方のスロットで同時に 4G VoLTE をサポートします。
そして、それよりも何よりも対応するバンドが非常に豊富で、いわゆるプラチナバンド帯は海外メーカーによく見られる Band 8 だけでなく 18, 19 もカバーされているため、日本の大手3社すべてのプラチナバンドがカバーされています。
海外メーカーの SIM フリースマホで、どのキャリアのプラチナバンドでも使えるのはなかなかです。
楽天モバイルもいけるのもポイントが高いですね!
技適証明。
海外スマホやタブレットだとスルーされがちな技適ですが、ちゃんと技適証明のマークと番号があり、番号もサイトで確認が取れた本物です。
技術基準適合証明番号:211-220611
技適マークと番号はシールで貼られており、そのシールはインターフェースの説明などが書かれているフィルムの上に貼られています。
ん?
シールを剥がしてしまうとだめじゃない?
と一瞬思いましたが、システム内の規制ラベルでも、ちゃんと確認できるので剥がしてしまっても大丈夫です。
「設定」⇒「デバイス情報」⇒「Authentication infomation」
ココらへんの安心感がいちばん重要かもしれませんね。
UMIDIGI F3 のまとめ。
今回は格安スマホ UMIDIGI F3 を紹介しました。
実は今回の F3 では、そこまで気になるところがありませんでした。
冒頭では気になるとところも紹介する予定でしたが、コダシマ的に気になるところがありませんでした。
強いて言えば、画面の ON/OFF 時間やウェイクアップの設定などの初期設定がいろいろと敏感すぎるように感じたところ。
ジェスチャーナビゲーションの判定が微妙なところですかね…。
でもコレらは、自分好みに調整してしまえば良いだけで、デバイスの不具合や法令的な問題は一切ありません。
性能面においても、思った以上にサクサク動いてくれており、ベンチマークスコア以上の働きをしてくれているように思います。
冒頭でもお話した通り、基本スマホは電話とメールと SNS ができればよくて、たまには動画視聴とかゲームもするけど、ガチ勢じゃないのでスマホに10万とかかけてられないよね…、というユーザーにはバッチリな製品ではないかと思います。
このレビューのためにサブ機としてですが、1ヶ月ほど実際に使ってみましたが、気がつけばメイン並みに使ってました。
ハイエンドが好きな性能重視のユーザーには不向きではありますが、価格重視のユーザーにはかなりオススメ出来るスマホです。