【実機レビュー】Mekotronics R58 mini PC Alunimium は Rockchip の新フラグシップモデル RK3588 塔載シングルボードコンピュータが案外スゴいかも!

【実機レビュー】Mekotronics R58 mini PC Alunimium は Rockchip の新フラグシップモデル RK3588 塔載シングルボードコンピュータが案外スゴいかも!Android
【実機レビュー】Mekotronics R58 mini PC Alunimium は Rockchip の新フラグシップモデル RK3588 塔載シングルボードコンピュータが案外スゴいかも!
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この間、条件反射で受けた案件なんですけど、ずいぶんシンプル…ってか、箱からしてめっちゃ業務用じゃないですかコレ?

Rockchip の新フラグシップモデル RK3588 塔載シングルボードコンピュータ Mekotronics R58 mini PC Alunimium をレビューしてみます。

Mekotronics R58 Mini PC Alunimium

今回紹介するのは Mekotronics R58 Mini PC Alunimium という製品です。
メカトロニクスでも、アルミニウムでもありません

製品が届くまで、Mekotronics の事を調べてみると、どうやらデジタルサイネージとかを扱っているメーカーのようです。

https://www.facebook.com/Mekotronics

ちなみに、デジタルサイネージとは駅とかデパートとかにある、でっかい画面で映像とか流しているあれです。

んで、コダシマが業務用と思った理由は、デジタルサイネージは、モニターとメディアプレイヤーとかの単体で動かすスタンドアロンタイプと、ネットワークを使ってサーバーから端末に配信する、ネットワーク配信タイプがありますが、前にデジタルサイネージの業者に見せてもらったネットワーク配信タイプの端末が、まさにこんな感じのものでした。

https://www.urban-sp.jp/service/signage/network/

また、仕様を見ると Rockchip の新フラグシップモデル RK3588 塔載ということで、興味を持った次第です。

ModelMekotronics R58 mini PC
SOCRockchip RK3588 Octa-core processor
Quad-core Cortex A76 and Quad-core Cortex A55
GPUMali G610 MP4 GPU (so called Odin)
NPU6 TOPS
Video decode8K 10 bit decoder
RAMLPDDR4X (4G, 8G and 16G)
ROMeMMC (32G, 64G)
Storage expansionSATA port
Video output2x HDMI 2.1 port up to 8K@60Hz
(please noted for 8K output can only show at one port)
Display port 1.4
USB-C port (DP protocol)
Video inputHDMI input
Video decoder8K 60Hz H.265, VP9, AVS2
8K 30Hz H.264, AVC/MVC
4K 60Hz, AVI, 1080P 60Hz MPEG-2, MPEG-1, VC-1, VP8
Video encoderReal-time H.265/H.264 video encoding up to 8Kp30,
also usable as a multi-channel encoder in parallel
NetworkGigabit Ethernet R45
WiFi and BluetoothDual band WiFi 6 (2T2R) and Bluetooth 5.0
AP6275P module
External WiFi antenna x2
Industrial portsGPIO 5-pin x2
Serial port x2
Power adaptor12V 2Ah
USBUSB3.0 x1
USB2.0 x2
USB Type-C x1
Power buttonON/OFF
IR receiverSupport IR remote control
Dimension150*110*30mm

※Mekotronics R58 mini PC は AliExpress などで手に入りますが、技適マークが無いため使用する際には手続きを行いましょう。

Mekotronics R58 Mini PC を使ってみる。

どうも電源コードを繋いだ時点で動き出すみたいです。

ってか、ちょっとこの電源にクセがあるみたいで、長押しとかが必要になるようですが、うまく起動しないときには、一度電源コードを抜いて挿し直すと動き出します。

プリインストールされているのは Android 12 の Android TV です。

Android TV は、Google がテレビとかデジタルメディアプレイヤーとか、最近だとプロジェクターとかにも使われますけど、そこら向けに開発した、Android のバージョンのひとつです。

ドン・キホーテのチューナーレススマート TV とかで話題になりましたね。

チューナーレススマート TV – https://www.donki.com/products/smart_tv/

専用コントローラーが同梱されていますが、文字入力とかはめんどくさそうだったので、まずはマウスとキーボードを繋いで設定してしまいます。

ちなみに、専用コントローラーには単4電池2本が必要です。

Android TV も、基本的には Android なのでスマホとかタブレットとかと似たような事ができます。

ってことで、R58 のベンチスコアを計測してみました。

Mekotronics R58 のベンチスコア。

Antutu と Geekbench、PerformanceTest でベンチスコアをチェックしてみました。

Antutu

Geekbench

PerformanceTest

スマホやタブレットだと「ハイエンド」クラスのスコアを叩き出しました。

GPU スコアは少し控えめですが、それでも十分に高性能と呼べるスコアです。

結果の数値だけを見てみると、iPhone だと X 〜11、Galaxy で言うところの S9+〜S10 くらいのスコアです。

また、Intel で言うところの Jasper Lake の Celeron とか Pentium Silver よりもスコア的には良いみたいです。

PassMark: Rockchip RK3588 – https://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=Rockchip+RK3588

PassMark: Intel Celeron N5095 @ 2.00GHz – https://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=Intel+Celeron+N5095+%40+2.00GHz&id=4472

GPU も Arm Mali-G610 MP4 となかなか強そうなので、次はゲームをプレイしてみることにしました。

Mekotronics R58 でゲームしてみた。

Apex と原神を試してみました。

が、Apex は、専用コントローラーもマウスもキーボードも、ゲームパットも繋げて見たんですが、どれもダメでした。

原神はかろうじて動かせたんですが、カーソル一つで操作しなければいけないので、普通にプレイできません。

せめてゲームパットとかで操作できればよかったんですけれどね。

ですが、ネイティブのアプリはこんな感じですけれど、エミュレーターは良さげです

エミュレーターとは、ざっくり言うといろいろなゲーム機をパソコンなどで使えるようにするプログラムのこと。

BIOS の都合とか、そもそもゲームを持っていないということで今回はできないのですが、海外の Youtuber さんのレビューを見てみると PSP や PS2、Dreamcast や ゲームキューブ、Will などのエミュレータでゲームしていました。

準備できなかったのが残念なのですが、エミュレーターについて聞いてみたところ、エミュレーターにも関わらず遅延がほとんどなくネイティブのように動作するとのことです。

※R58 mini PC の上位機種ですが、CPU や GPU は同じなので、基本的に同じことが出来ます。

また、ゲームパッドでの操作も問題なく、コチラの方は Wii の光線銃をテストしていました。

Playstation2 などの BIOS について。

BIOS はパソコンなどにも組み込まれているプログラムのこと。

電源を入れたときに最初に実行されるプログラムで、ハードウェアを初期化したり、OS を起動させるためのブートローダーを呼び出したりする、重要なプログラムです。

Playstation2 とかの BIOS って、ぶっちゃけ海外のサイトとかからダウンロードすることもできるんですが、ダウンロードするのは違法です。

BIOS も著作物なので、2010年1月1日に施行されたダウンロード規制法違反になります。

BIOS などの著作物を著作権保有者(著作権を持っている人ですね)の許可無く配布されてる物、つまり無断でアップロードされてたりするものですね。これをダウンロードした場合、違法にあたります。

Playstation2 とかの BISO って、本来配布されるものではないので、インターネット上で配布されているものをダウンロードするのは、まず違法です。

自分が所有している PS2 から BIOS を吸い出して使うぶんにはよさそうですが、今回の話と手指が変わってきてしまうので機会があればやってみたいと思います。

そもそもがメディアプレイヤーとか向けの OS ですから、ネイティブのゲームよりも、エミュレーターのほうが相性がいいってことなのかもしれません。

とりあえず、Linux も用意されているってことなので、今度は Linux の方を試してみましょう。

Mekotronics R58 で Linux を使う。

R58 の OS を書き換えるには、公式サイトのサポートページにある専用の OS の書き込みツールを使います。

Mekotronics R58 mini PC & PCBA mainboard firmware download links – https://www.mekotronics.com/h-nd-22.html

ツールは rar 形式になっているので、7zip などで展開する必要があります。

R58 に書き込む OS のイメージデータも、同じく rar 形式で配布されていますので、予め展開しておくと良いでしょう。

ファイルを展開すると、ツールの使い方についての説明書や動画ファイルがあります。

  • RK3588 firmware tool and driver
    • Driver
    • Tool
  • R58 mini-pc upgrade instruction 20220514 img upgrade.pdf 
  • R58 mini-pc upgrade video.mp4

ドライバーをインストールして、書き換えツールを起動し、説明書の手順通りに操作すれば OS の書き換えができるはずです。

コダシマの場合ちょっとトラブルがありましたが、ドライバーの再インストールでなんとかなりました。(ご参考まで)

ドライバのインストールは、
「RK3588 firmware tool and driver」⇒「Driver」⇒「DriverAssitant_v5.1.1」⇒「DriverAssitant_v5.1.1」⇒「DriverInstall.exe」

を実行するとインストールが始まります。

ドライバがうまく動作しないと、OS が書き換えられないので、うまくいかなかったときにはもう一度インストールし直して見ましょう。

また、書き換えツールは、
「RK3588 firmware tool and driver」⇒「Tool」⇒「RKDevTool_Release_v2.84」⇒「RKDevTool.exe」

を実行するとツールが起動します。

ちなみにこのフォルダにも、ツールの使い方を説明した中国語版と英語版の PDF があります。

OS の書き換え。

OS の書き換え方法は、

  1. Windows PC にインストールした RKDevTool を起動させる。
  2. RKDevTool の「Upgrade Firmware」タブをクリックする。
  3. 「Firmware」をクリックし、OS のディレクトリを選択する。
  4. R58 に電源を接続し、R58 の Type-C ポートと Windows PC の USB を接続する。
  5. 本体右にある「Recover」ボタンを押しながら、本体左にある「Reset」ボタンを1回押す。
    ※Recover ボタンは、Reset ボタンを離した後に話す。
  6. RKDevTool のステータスが「Found One ADB Device」から「Found One LOADER Device」に変われば準備完了。
  7. 「Upgrade」ボタンをクリックすると OS の書き換えが始まります。

「Reset Device Start」「Reset Device Success」が表示されれば OS の書き込みは完了です。

R58 を Windows PC から取り外す事が出来ます。

ちなみに、この時点で R58 の再起動が行われているので、HDMI ケーブルを繋げば、すでに書き換えた OS が起動しているはずです。

Ubuntu を使う。

Ubuntu を起動してびっくり。

なんと Unity デスクトップの Ubuntu でした。

これって、早い話が普通の Ubuntu デスクトップじゃないです。

というのも、今のデスクトップ向けの Ubutnu は、GNOME デスクトップをベースにしてディストリビューションを構築したものが配布されているのですが、この Ubuntu のデスクトップ環境は、通常の GNOME ではなく、過去に Ubuntu で使われていた Unity デスクトップです。

現在、普通に Ubuntu デスクトップとして配布されているものではなく、デスクトップ環境のない「server」などの Ubuntu をベースにして、それに別のデスクトップ環境、この場合 Unity を使って構築した、カスタム Ubuntu だと思われます。

おそらく出来ないことが多いかもしれません。

この Ubuntu を普通のデスクトップとして使おうとするのであれば、けっこういじくり回さなければダメそうです。

また、ログインにはパスワードが必要ですが、初期状態の R58 のログインパスワードは「blueberry」です。

気になる方は、後で変更しておきましょう。

ってことで、まずは日本語環境の設定を行ってみましたが、日本語化に必要なパッケージのインストールが出来ませんでした。

また、ちょっと気になったのですが、パッケージのアップデートがロックされているものもいくつか見られました。

これもおそらくアーキテクチャの違いによる互換性や、デバイスドライバなどの問題で、メーカーの意図でパッケージのアップデートをロックしているものと思われます。

そうなると、この Ubuntu で使えるパッケージって、だいぶ限られるんじゃないかな?と思います。

正直、この Ubuntu を個人でデスクトップ向けに使うのは、特に日本語環境においては、あまり実用的じゃなさそうです。

ですが、もしかしたら Debian なら ARM 向けのパッケージの開発も盛んなので、Ubuntu よりもできることが多いかと思います。

Debian を使う。

R58 の OS を Debian に書き換え、さっそく日本語環境の設定をしてみました。

結論から言えば、正解でした。

日本語化も問題なく行うことができ、ある程度のパッケージも普通にインストールと動作が確認できました。

Ubuntu のときは、そもそも日本語化のパッケージがインストールすら出来なかったのを考えると、ずいぶん使い勝手が違います。

日本語環境を使いたいなら Debianですね。

しかしながら、さすがは Rockchip のフラグシップ RK3588 です。

それなりの性能なのでブラウザを使ったり、動画視聴するくらいならサクサク動きます。

身も蓋もない言い方ですが、今はだいたいのことがインターネットのサービスでできるようになっているので、普段遣い程度であれば、日本語環境が整っていてブラウザが動けば、大体はなんとかなります。

まぁ、R58 で Debian を起動させれば、それ以上の事ができそうです。

※オリジナルの「Buildroot OS」もありますが、今回はコダシマの時間の都合上、割愛しました…。気が向いたら追記します。

Mekotronics R58 mini PC Alnimium のまとめ。

今回は Mekotronics R58 mini PC Alnimium をレビューしました。

とりあえず使ってみましたが、製品自体は決して悪くなく、むしろ SBC と考えればトップクラスの性能を持っています。

ですが、その体裁はやっぱり無骨な業務用。

個人をターゲットとした出来栄えじゃないですね。

人目を気にしないところで使う業務用感がプンプンします。

中身的なところを言うと、デフォルトの OS が Android TV となっていて、一般家庭向けとして使えるようになっています。

しかしながら Android TV だと、環境的にネイティブのゲームには向いていないのが残念です。

ですが、エミュレーターを使ってゲームをプレイするのであれば、むしろ快適にプレイできるようです。

今回はコダシマの準備の都合上、紹介することができませんでしたが、皆さまからのリクエストが多ければ試してみたいと思います。

また、Android TV 以外の OS として Ubuntu と Debian、オリジナルの Bjuildroot OS が用意されていますが、日本語環境で言えば Debian を使うのがおすすめです。

Debian であれば日本語化もでき、アプリケーションもある程度揃えられるので、普通にデスクトップ PC として使うことができます。

まぁ、こういった使い心地にも、個人的には業務用っぽさを感じました。

もともとがサイネージのメーカーだけあって、機能面や性能面でサイネージ寄りになっているように思います。

サイネージの端末として使うことを考えると十分な性能、ちょっと贅沢なくらいかもしれません。

まとめると、言い方がちょっと悪いかもしれませんが、基本はやっぱり業務用で、どこかの業者の目に止まるように見本品をばらまく感じで、個人向けの小売を始めたって感じがしました。

SBC なのは間違いないのですが、Raspberry Pi や、ちょこちょこレビューしている Khadas とかとまた雰囲気が違う製品でした。

現在、技適の対応中ということで日本国内での使用には制限がありますが、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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