先日のこと、Android タブレットでお世話になっている Headwolf 様より、またまたレビュー依頼のメールが届きましたが、ちょっと違和感を覚えました。

すでに HPad3 が登場して、その HPad3 のレビューも済ませたコダシマのもとに、HPad2 のレビュー依頼のメールが届いたのです。

そのメールを受け取った時、「前にもレビューしたのに」と思ったのですが、よくよくメールを読み直してみると HPad2 Pro のレビュー依頼でした。

メジャーアップデートではなく、マイナーアップデートしたレビュー依頼だったのでございます。

ちなみに、以前 Headwolf の HPad2 をレビューしたのが 2022年8月の事。(2023年11月現在)

なるほど、どれだけ内容が変わったのか興味を持ったので、お話を受けてみることにしました。

ってことで、今回は Headwolf HPad2 Pro の実機レビューです。

\ ¥9000クーポン配布中! /Amazon でチェック
\ 15% OFF クーポン配布中! /楽天市場でチェック

Headwolf では 8インチサイズの FPad シリーズ、廉価版タブレットの WPad シリーズ、大型のハイパフォーマンスタブレット HPad シリーズと言ったラインナップになっています。

今回紹介する HPad2 Pro は、以前の製品の改良版、いわゆるマイナーアップデートされた製品です。

以前紹介した HPad2 と、外観はほとんど違いがありませんが、中身がどのように変わったのかに注目して、 HPad2 Pro の特徴を見ていきましょう。

HPad2 Pro の特徴

高機能プロセッサ

まずはプロセッサが Unisoc T618 ➡ T616 へと変更になりました。

数字が小さくなったので、性能も低くなったの?と思われる方もいるかも知れませんが、T618 は 2019 年にリリースされ、T616 は 2021 年にリリースされたプロセッサです。概ね同等の性能を持っていますが、エネルギー効率がとても高くなりました。

また、グラフィックス性能には大きな違いが見られます。まぁ、どちらかというとこちらの方がメインと言えます。

いずれのプロセッサも総合グラフィックスなのですが、以前の T618 には Mali-G52 MP2 という GPU が搭載されており、今の T616 には Mali-G57MP1 という GPU が搭載されています。Mali-G57 は、前の Mali-G52 と比較して、性能密度が 1.3 倍、電力効率が 1.3 倍、機械学習性能が 6 割向上しています。つまり、より高速にグラフィックスを表示できるようになっています。

メモリ&ストレージ

基本メモリ 8GB は変わりありませんが、さらに最大 8GB までの拡張メモリを使用することができるようになりました。これにより最大 16GB メモリとして使うことができ、メーカーによるとアプリの実行速度が 20% 向上するとしています。

また、ストレージは UFS 2.2 に差し替えられ、これまでの eMMC に比較して読み書き速度が 40% 高速になりました。

それに加えて、最大 2TB までの microSD カードにも対応し、そのフォーマットも FAT 規格のほか、exFAT 規格にも対応しました。

もう、スマホやタブレットは、大容量が当たり前の世界になりましたね。

システム

オペレーティングシステムは、Android 11 ➡ Android 13 へ更新されています。

壁紙は一緒ですが、より安定し、操作性も向上しています。

また、この HPad2 Pro には、子供向けの教育的で楽しいコンテンツを提供する Google Kids Space にも対応しています。

ペアレントコントロールを活用することで、お子様が安全にタブレットを使用できます。Google Kids Space はすべてのデバイスで利用可能な機能ではないため、お子様をお持ちの方にとっては、この機能は大きなメリットとなるかと思います。

モニター

モニターは引き続き 11 インチの大画面で 2000×1200 の解像度です。

またこの HPad2 Pro は、TÜV Rheinland の厳しい基準をクリアした低ブルーライト機能を備えています。ちなみに TÜV Rheinland は、製品の安全性や品質を評価する国際的な認証機関です。

低ブルーライト認証は、ディスプレイから発せられるブルーライトの量を効果的に低減することを証明します。長時間の使用による目の疲れや不快感を軽減し、特に夜間の使用時に目の健康を守る効果があります。タブレットを選ぶ際にはこの点も評価のポイントではないでしょうか。

Widevine L1

HPad2 Pro は、Google が提供するデジタル著作権管理システムである Widevine DRM (Digital Rights Management) のセキュリティレベル L1 に対応しています。※以前の HPad2 では L3 でした。

Widevine DRM は、主に3つのセキュリティレベルを提供しています。

これらのレベルは、デジタルコンテンツをどれだけ安全に保護するかを示しており、レベルが高いほど、Amazon Prime Video や Hulu といった動画配信サービスを、より高画質で安全に楽しむことができます。

  • レベル 1 (L1): これは最も高いセキュリティレベルです。L1レベルのデバイスでは、動画や音楽などのデジタルコンテンツがデバイスの最も安全な部分で処理されます。これにより、高画質のコンテンツ(例えばHDや4K)を安全に視聴できるようになっています。
  • レベル 2 (L2): このレベルはあまり一般的ではありませんが、L1とL3の中間のセキュリティレベルです。L2では、コンテンツの一部の処理が安全な部分で行われますが、L1ほどの全面的な保護はありません。
  • レベル 3 (L3): これはセキュリティレベルが最も低いです。L3レベルのデバイスでは、コンテンツの処理がデバイスの安全でない部分で行われるため、主に低画質のコンテンツに使われます。高画質の動画を視聴するための厳重な保護は提供されません。

ただし、HPad2 Pro では、Widevine DRM L1 をサポートしているものの、Netflix では SD 画質までとなっています。

Netflix はプランによっても画質の制限があるので、システム的にいろいろと厳しいのでしょうね。

ココはちょっと注意してください。

カメラ

コダシマは基本、タブレットのカメラ機能に期待はしていませんが、HPad2 Pro は比較的キレイに撮影できる方だと思います。背面にはオートフォーカスや背景ぼかし機能をサポートしている 20MP のカメラを搭載し、前面には顔認証機能をサポートした 8MP の AI カメラが搭載されています。

オンラインミーティングなども手軽に行うことができます。

ワイヤレス接続

HPad2 Pro は、さまざまなワイヤレス接続に対応しています。その代表が 4G LTE でしょう。

デュアルカードスロットを備えているため、最大 2 枚の SIM を使用することができます。いわゆるグローバルバンドに対応しているため、日本国内のキャリアの SIM も使うことができます。音声通話に対応しているため、HPad2 Pro をでっかい電話として使うこともできます。

2G バンドB2/3/5/8
3G バンドB1/2/5/8
4G バンドFDD: B1/2/3/4/5/7/8/19/20/28AB, TDD: B41

その他にも、Wi-Fi や Bluetooth にももちろん対応しています。

Wi-Fi は接続範囲が広い 2.4GHz 帯と高速で通信できる 5GHz 帯に対応しており、Bluetooth は、高速で安定した接続を提供する 5.0 をサポートしています。

また、これらに加えて、GPS を始めとする主な衛星測位システムをサポートし、リアルタイムで正確な位置情報を得ることもできます。

11 インチ画面のナビシステムって良くないですか?

バッテリー

これらの機能をサポートするバッテリーは、大容量の 7680mAh で PD 20W の急速充電に対応しています。

ちなみに Netflix でトークサバイバーを視聴していたときは、最大 1500mA の電力を消費しているようでした。

この数値をもとに使用時間を計算してみると…

7680mAh / 1500mA = 5.12 時間

およそ5時間程度の使用時間になります。

ただし、あくまでも最大で計算した場合なので、使い方だったり、画面の明るさだったりで、実際にはもう少し長い時間使うことができます。

また、充電時間も計算してみました。

バッテリー容量をワット時 (Wh) に変換

通常、バッテリー容量はミリアンペア時 (mAh) で表されますが、充電器の出力はワット (W) で表されるため、まずバッテリー容量をワット時に変換します。

バッテリー容量 (Wh) = バッテリー容量 (mAh) × 電圧 (V) ÷1000

ただし、標準的なリチウムイオンバッテリーの電圧は約 3.7V です。したがって、

バッテリー容量 (Wh) = 7680mAh × 3.7V ÷1000 = 28.416Wh

充電時間の計算

充電時間は、バッテリー容量 (Wh) を充電器の出力 (W) で割って計算します。

充電時間 (時間) = バッテリー容量 (Wh) ÷ 充電器の出力 (W)

充電器の出力は20Wですが、充電効率を考慮する必要があります。充電効率は通常 70%〜90% の範囲です。効率を 80% と仮定すると、

充電時間 (時間) = 28.416Wh ÷ (20W×0.8) = 1.77 時間

理論上では、およそ1時間45分で充電ができる計算です。

当然、さまざまな要因を考慮する必要があるので、実際の時間とは異なりますが、参考程度にはなるでしょう。

パフォーマンスの比較

ここで、パフォーマンスの比較をしてみます。

以前のモデルとの比較を AnTuTu、Geekbench、PerformanceTest を使って、数値で比較してみました。

AnTuTu v10

まずは AnTuTu 。

GPU やメモリ、ストレージ性能の差が大きく出ていました。

新しくなったという感じを受ける結果だと思います。

Geekbench 6

シングルコアのスコアは誤差程度ですが、マルチコアになると誤差とは言いにくい差が出ています。

また、グラフィックス性能において、以前の HPad2 では  Vulkan のスコアはとても高かったのですが、OpenCL は非対応でした。

Pro になり OpenCL も Vulkan も対応するようになりました。スコアの差が気になりますが…。

PerformanceTest v10

いずれのスコアも微増といった感じで、ほぼ同等に見えます。

実際に使ってみた感じで、以前の HPad2 では、横位置にした際の動作に、もっさりした感じを受けていました。

数値に現れにくいところなのかもしれませんが、プロセッサも新しくなり、OS も新しくなった Pro では、それが感じられず、キビキビ動いてくれます。使用感はとても良くなったと感じました。

Headwolf HPad2 Pro で ゲームしてみた

うん、正直なところ、パフォーマンス不足は否めません。

パズドラやモンストといったライトなゲームであれば問題なくプレイできますが、コダシマがよくテストに使う Call of Duty や原神、白夜極光といったゲームは、低画質でないとプレイできません。

また、プレイできたとしても、最近増えてきた Helio G99 搭載機にくらべ、もっさりした感じを受けます。

ゲーム好きにはちょっと物足りなさを感じてしまうかもしれませんね。

Headwolf HPad2 Pro のまとめ

HPad2 が登場した際には 11 インチの大画面が特徴的でしたが、最近ではもっと高いパフォーマンスのタブレットも続々登場しているため、3万円前後の価格帯は激戦区と言えます。

そうなると、タブレット選びは用途によるものになるかもしれません?

ある程度のゲームなどをプレイしたい人には HPad2 Pro は、もしかしたら物足りなさを感じるタブレットかもしれません。そういった方には、間もなく登場する HPad5 が良いんじゃぁないかな?と思います。

HPad2 Pro は、主に電子書籍の閲覧や動画視聴といったコンテンツ消費に向いているタブレットだとコダシマは思います。大きい画面は、電子書籍の参考書を見ながらの作業にめちゃくちゃ重宝します。

また、大画面のわりに軽量な HPad2 Pro は、お子様がいらっしゃるご家庭では Google キッズスペースを利用し、お子様の学習などに役立てるといった使い方にも向いているかと思います。

今なら、公式サイトの他 Amazon や楽天市場でも割引クーポンが配布されているので、よりお求めやすいお値段になっているかと思います。Headwolf HPad2 Pro に興味を持たれた方は、ぜひチェックしてみてください。

\ ¥9000クーポン配布中! /Amazon でチェック
\ 15% OFF クーポン配布中! /楽天市場でチェック