ここ最近 Amazon ではタイムセールやクーポンがたくさん配布されており、お買い得な製品が目白押しです！
そんな中、すべてのユーザーが最高の性能や機能を求めているわけではないことを、ひしひしと感じております。特定のニーズや用途に特化した市場をターゲットにしている製品が豊富なのはそれが理由でしょう。
例えば、製品ラインナップにあるミッドレンジ。言ってしまえば中途半端な立ち位置です。ですが、スペックとして中途半端が故にコスト効率が良かったり、ミドルスペックの性能が故に、消費電力が低く、バッテリーが長持ちするなどのエネルギー効率の良さがあります。
DOOGEE ではハイエンドの T30、ミッドレンジの T20、ローエンドの T10 といった感じでタブレットがリリースされております。
今回紹介するのは、そのラインナップの中から DOOGEE T20S 10.4 インチ Android タブレットの紹介になります。T20S は、価格と性能のバランスの良いラインナップのミッドレンジ。タブレットにそこまでお金は掛けられないけど、ある程度のスペックは欲しいという方にぴったりな製品です。今回はレビューだけでなく、お買い得情報もございますので、ぜひぜひ最後までお付き合いいただけたらと存じます。
ってことで、DOOGEE T20S を見ていきましょう。
DOOGEE T20S の開封
このチャンネルでは、最近よく DOOGEE の製品を紹介しているので、コダシマ的にはもうすっかり定番になりましたが、初めましての方に向けて、ざっくり DOOGEE について紹介いたします。
DOOGEE は 2013 年 3 月に設立された、ラゲッジフォン（いわゆるタフネススマホ）やタブレットを中心に開発・販売する、中国の深圳市に拠点を置くブランドです。最近の DOOGEE の製品は、品質も高くなりデザインや機能の面でも目を見張るものがあります。
また DOOGEE の製品は、他社ブランドに比べ比較的カラーバリエーションが豊富です。これまでのラインナップに新色を加えたりします。何色かのカラーバリエーションでリリースするメーカーもありますが、意外と新色まで追加してくるブランドは多くないと思います。
今回の T20S は、Mint Green、Starlit Blue、Classic Black の 3 色から選ぶことができます。
DOOGEE T20S の外観
少し外観を眺めてみましょう。
最近は金属ボディーのタブレットが増えましたが、T20S もまた金属ボディーのタブレットで洗練されたスタイリッシュな印象を受けます。コダシマは個人的に丸みの多いデザインのタブレットより、直線や平面のきれいなシャープなデザインのものに対してスタイリッシュな印象を受けるので、そういったデザインのものが好きです。
今回のこの T20S は、そんなシャープな印象を受けるデザインになっています。
裏面に貼り付けられているシールには、技適の番号がちゃんと記載されています。国内でも安心して使うことができます。
またカメラ周辺も、T30 Pro や T20 mini のようなゴツさがありながらも、しっかりデザインをまとめた「まとまり具合」がコダシマ的にはちょうどよい印象を受け、カッコいいと思います。
横位置にした際の上部に当たる部分には、電源ボタンと音量調整ボタンがあります。
左になる部分にはスピーカー。
下になる部分にはポゴピンがあります。
公式サイトには物理接続できるキーボードがラインナップされていました。
右になる部分に SIM カードスロット、Type-C ポート、スピーカーが並んでいます。
SIM カード2枚、もしくは SIM カードと microSD カードを追加することができます。
ちなみに、SIM は通話 SIM も使えます。（でっかい電話になるやつ）
またスピーカーは、高音質 Hi-Res 対応のステレオスピーカーです。
ディスプレイの品質について
ディスプレイについて語っていきましょう。
T20S は 10.4 インチ 2000×1200 の WUXGA っぽい解像度。IPS スクリーンで画面密度は 220ppi、そしてドイツに本社を置く世界最大級の第三者試験認証機関 TÜV SÜD のブルーライト アイ プロテクション認証に合格しています。
この技術により、ブルーライトによる目へのダメージを 58% 軽減できるとのこと。
オフィスで Android タブレットを長時間使用する場合でも、ゲームを長時間プレイする場合でも、確実に目を保護してくれます。
ちなみに TÜV SÜD は、食料品や化学物質をはじめとして、自動車や鉄道、医療機器やマネジメントシステムまでにおよぶ安全などに対応する試験、認証、審査、及びトレーニングを提供しています。
最近はこのマークのチェックが定番になってきました。
では、このディスプレイの性能を見ていきましょう。
グラデーションもきれいに表現されています。
タッチエリアも問題ないです。
タッチの反応は、まぁこんなもんでしょう。
使ってみた感じディスプレイの品質は充分だと思われます。
スペックとパフォーマンス
では、ここから詳細なスペックとそのパフォーマンスを見ていきましょう。
| Model | DOOGEE T20S |
| CPU | UNISOC T616 Cortex-A75@2.0GHz×2, Cortex-A55@1.8GHz×6 |
| GPU | Arm Mali-G57 1core @750MHz |
| Display | 10.4 インチ IPS 15:9 (5:3), 2000×1200, 220ppi, 60Hz, 画面占有率 84%, TÜV SÜDブルーライト認証 |
| RAM | 8GB LPDDR4X (最大 7GB 拡張) |
| Storage | 128GB UFS 2.1 (最大 1TB TF カード拡張可能) |
| Camera | 背面: 13.1MP, フロント: 5MP AIカメラ |
| Battery | 7500mAh |
| Audio | High-Resolution |
| Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) |
| Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
| Network band | 2G GSM: B2/3/5/8, 3G WCDMA: B1/3/5/7/8/20 4G FDD: 1/3/5/7/20, TDD: B34/38/39/40/41 |
| Navigator | GPS+beidou+GLONASS+Galileo+AGPS |
| OS | Android 13 +GMS認証 +Widevine L1 Support |
| Size | W245×H154×D7.9 (mm) |
| Weight | 470g |
まず、OS は Android 13。プロセッサは Unisoc T616 (A75@2.0GHz*2, A55@1.8GHz*6) です。
最大 2.0GHz で動作する高性能な ARM Cortex-A75×2コアと、最大 1.8GHz で動作する電力効率に優れた ARM Cortex-A55×6コアを搭載したオクタコアのプロセッサです。Unisoc でもミッドレンジに位置付けられるプロセッサですが、価格と性能のバランスが良く搭載されているタブレットも多いです。
このプロセッサもまたスマホ向け 4G LTE モデムに対応。つまり、先程もご覧頂いた通り、電話機になるタブレットです。対応バンドはグローバルバンドが中心なため、日本国内のキャリアでも使うことができます。
| Network band | 2G GSM: B2/3/5/8, 3G WCDMA: B1/3/5/7/8/20 4G FDD: 1/3/5/7/20, TDD: B34/38/39/40/41 |
繋がりやすさは別として…。
またこの SoC の GPU は Arm Mali-G57 という Arm の GPU ではミドルレンジの比較的パワフルなものが搭載されています。
メモリは 8GB LPDDR4X に加えて、最大 7GB までの拡張 RAM を使うことができます。つまり、RAM を拡張することで最大 15GB RAM として使うことができます。ストレージが高速かつ大容量になった恩恵ですね。
そしてそのストレージは 128GB UFS 2.1 の高速ストレージで、1TB までの TF (micro SD) カードを拡張することができます。ってか、この RAM ストレージ周りは上位モデルの T30 Pro と同等です。
バッテリーは 7500mAh と大容量。おまけにカメラは、背面に 13.1MP 、前面には AI に対応した 5MP のカメラを搭載しています。そしてなんと Widevine のセキュリティレベルが L1 対応です！
ここは後ほど、もう少し詳しくお話します
といった具合に、この T20S は、ミッドレンジでありながら性能のバランスが良いタブレットです。
電子書籍や動画視聴、 SNS のチェックといったような一般的なタブレット用途はもちろん、ある程度のゲームもこなせるスペックです。
ベンチスコアチェック
では、このスペックを今回も AnTuTu、Geekbench、PerformanceTest を使って、数値でパフォーマンスを確認していきましょう。DOOGEE の各種タブレットでスコアの比較をしました。
AnTuTu
コダシマ的には製品ラインナップのイメージ通りの結果が出ていると思います。
ただまぁ、T30 Pro よりもメモリのスコアや、ストレージテストのスコアが高かったのは興味深いところです。
Geekbench
Geekbench の結果は、やはり Unisoc T606 を搭載した T10S よりも、動作クロック周波数の高い T616 搭載 T20S の方が、クロック周波数分スコアが高いように思います。
またグラフィックス性能においても、同じ Mali-G57 を搭載した T10S に近い結果です。
とは言え、こちらもまた動作クロック周波数 100MHz の差は出ています。
PerformanceTest
PerformanceTest の結果も「まぁそんなもんでしょう」と言った感じ。
先ほども少し触れた通り、この T20S の RAM & ストレージ周りは、上位機種の T30 Pro と同等のためか Disk のスコアが似ています。
T10S と比較すると、間違いかと思うくらいの差が出ていますが、何度やっても同じような結果となりました。
といった感じで、T20S は T10S と兄弟機とも呼べるようなパフォーマンスでした。SoC 周りはぶっちゃけ、T10S とその差は僅かなように思いますが、ストレージ性能は飛び抜けて良いです。これらのスコアをみると T10S をベースアップして、ストレージ周りの強化をしたモデルと言う印象が強い結果でした。
ゲームしてみた
Unisoc T616 搭載ということで、ちょっとは重たいゲームができそうな気がしてます。
最近のゲームは、サイズの大きいものが多くなり、かつある程度のパワーが必要なものも少なくありません。ミッドレンジの T20S でも、正直なところパワー不足は否めません。とは言え、全くゲームができないかというとそうでもなく、パワー不足を感じつつもプレイできるゲームは幅広いです。コダシマ的には、これくらいでも充分だと感じます。
が、やっぱり長時間のプレイとなると、発熱によるパフォーマンスの低下が気になりました。シンプルなカードゲームや数独みたいなパズルゲーム的なものとかはより快適にプレイできるのは間違いないです。
バッテリー性能について
バッテリー性能についても少し詳しく見ていきましょう。
7500mAh のバッテリーはどれだけ使えるのでしょうか？
今回もまたいくつかゲームをプレイして消費電力をチェックしてみましたが、思った以上に電力効率がよく、消費電力の最大値は概ね 1100mA 程度でした。
これを仮に平均だとしてみると、
となります。
実際にはここまで消費電力が多いままということもないので、連続使用でも7時間くらいは利用することができそうです。
また、ディスプレイが点灯している状態での消費電力は、高くても 600mA 程度だったので、ディスプレイが点灯しっぱなしで放置していたとしても、単純計算で 12時間以上の連続使用ができる計算です。
次に充電時間も計算してみましょう。
5V/2A 対応なので、充電器の出力が 5V/2A 以上、つまりは 10W 以上の出力のものであれば、最大 10 W (1000mA) で充電できるため、空の状態からフル充電までの時間は
7時間半程度かかる計算です。
ですが、毎度タブレットの紹介の際にお伝えしている通り、バッテリーは 80% 以上を超えると、バッテリー保護のため充電速度が低下します。また、バッテリーの劣化具合や、温度、使用中の充電などさまざまな要因が関わってくるため、実際には計算よりも充電時間が長くなることをご理解ください。
Widevine DRM について
Android には Widevine という、Google が提供するデジタル著作権管理（DRM）プラットフォームがあります。主にストリーミングサービスでのコンテンツ保護を目的として使用され、複数のデバイスやブラウザでの動画や音楽の再生を安全に行うための技術を提供しています。Netflix や Amazon Prime Video などの主要なストリーミングサービスで採用されており、3つの認証レベルがあります。
これらのストリーミングサービスで高画質の映像を楽しむにはセキュリティレベル L1 が必要になりますが、この T20S も Widevine L1 対応です。
Prime Video などの動画配信サービスの画質制限を受けずに映像を楽しむことができます。
が、Prime Video は 1080p の高画質で視聴できるのは確認できたのですが、Netflix のアプリを確認すると SD 画質まで。
Netflix の場合には契約プランによっても制限がかかりますが、それとはちょっと違うようです。
実際にコダシマのプランは T30 Pro では Full HD まで再生できるプランです。
期待していましたが、ここはもう一歩ですね。
Netflix に関しては他でも同様な状況なので、もうひと踏ん張りできるメーカーが今後注目を集めそうです。
ってか、どうも Netfilix の要件は他のサービスよりも厳しいようですね。
気になるお値段
DOOGEE の公式ストアでは、現在の実売価格は $190 でした。ここ最近 1 ドル 135 円くらいなので、日本円に直すとおよそ 25,650 円くらいになるかと思います。
また DOOGEE は Amazon にもストアがあり、Amazon だと 25,900 円で販売されています。
そして今回、DOOGEE さまより 9 月 30 日までの割引コードをいただきました。
動画概要欄に割引コードについて記載しておきますのでぜひチェックしてみてください。
5% OFF の特別割引コードに加え、4,000 円の割引クーポンで25,900円➡20,605円になります！
今後のセールにも期待が高まりますが、いつクーポンが配布されるかわかりません。
また最近では DOOGEE の知名度も、その製品の品質も高まってきているためか、ちょくちょく品切れになっているのを見かけます。なので、興味を持たれた方は、お早めのチェックをオススメいたします！
ぶっちゃけ、だいぶ Fire HD とか買ってる場合じゃなくなりましたよ。
DOOGEE T20S のまとめ
今回は DOOGEE T20S を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？
実売価格2万円台の Android タブレットでしたが、コンテンツ消費のほか、ある程度のゲームにも耐えられるスペックなので、もっとハイパフォーマンスを！というユーザーでなければ、この辺で充分ではないかと感じる一台でした。個人的には、この辺りのタブレットが、もっとも使用頻度が高くなる感じです。
一方で、やっぱりスピーカーのレイアウトが気になりました。
スピーカーのレイアウトに限って言うなら、同じく2基のスピーカーですが Fire HD のがよく考えられているなぁと、再確認させられた感じです。
ゲームをプレイする時など、横位置で手持ちした際に、手で隠してしまいがちな位置にレイアウトされているため、せっかくの Hi-Res 対応も台無しになりそうです。
スピーカーの位置には一考の余地があると感じます。
それと、金属ボディーのためか長時間の連続使用だったり、負荷の高いアプリを使うと、わりと発熱を感じやすいです。とは言え5度以上の差は見られませんが、もっと長い時間だったら、もう少し温度が上昇していたかもしれませんね。
また、発熱によるパフォーマンスの低下はどうしても発生してしまいます。
ここらへんは仕方ないですよね。
でも、最近の金属ボディーは、この排熱の意味も強いかと思われます。
あまり連続使用しないなどの使い方で何とかなる範囲ではないかな？と思うのですが、いかがでしょう？
ハイパフォーマンスタブレットには及ばない部分は確かにありますが、電子書籍や動画視聴、 SNS のチェックといったような一般的なタブレット用途や、プレイできるゲームの幅も比較的広いため、充分に使えるスペックを持ち合わせていると感じました。
そこそこ安定したスペックを求めるユーザーにぴったりなタブレットではないでしょうか？
といったところでレビューを締めたいと思います。
