定番 Linux ディストリビューションの Ubuntu が、LTS(長期サポート版) 18.04.4を2020年2月14日にリリースした。

Ubuntu とは?

Ubuntu 18.04.4: 超定番のLinuxがリリースされたので、
https://www.ubuntu.com/

Ubuntu は、もはや Linux を知る人には説明不要かもしれないけれども、知らない人のためにざっくり説明すると、Debian をベースに企業の支援を受け、高品質な Linux を提供している。世界的に注目度も高く、圧倒的にメジャーなディストリビューションだ。「とにかく Linux 初心者に優しい」Linux のひとつ。

今回も Ubuntu を筆頭に、以下の Ubuntu フレーバー全てが同時にリリースされた。

今回の変更点は?

18.04.4 は Ubuntu 19.10 のカーネルを含む、いくつかのモジュールをハードウェアを強化・改善するための取り組みである HWE (Hardware Enablement) スタックが含まれている。あらかじめアップデータを適用した 18.04 という位置付け。

すでに 18.04 LTS を利用している場合には、単にアップグレードするだけで 18.04.4 のインストールメディアから新規インストールした時と同じ状態になる。

より詳しい情報は
▶︎https://wiki.ubuntu.com/BionicBeaver/ReleaseNotes
▶︎https://wiki.ubuntu.com/BionicBeaver/ReleaseNotes/ChangeSummary/18.04.4

Ubuntu 18.04.4 の概要

  • ベース: Debian
  • アーキテクチャ: x86_64, ARM
  • デスクトップ環境: GNOME
  • パッケージ形式: DEB
  • パッケージ管理: dpkg (APT)
  • カーネル: 5.4.0

Ubuntu 18.04.4 をインストールするのに必要なスペックは?(推奨)

Kubuntu, Ubuntu Budgie, Ubuntu Kylin

  • CPU: 2 (4) GHz デュアルコアプロセッサ以上
  • RAM: 4 GB 以上
  • Storage: 25 GB 以上の空き領域
  • インストーラーメディア用のDVDドライブまたはUSBポート
  • インターネットアクセスが便利

Lubuntu, Ubuntu MATE, Xubuntu はこれよりも低いスペックで動作する。

Lubuntu

  • CPU: Pentium 4, Pentium M, AMD K8 以上のプロセッサ
  • RAM: 512 MB (2 GB) 以上
  • Storage: 25 GB 以上の空き領域

より詳しくは
▶︎https://wiki.ubuntu.com/Lubuntu/AdvancedMethods

MATE

  • CPU: Pentium M 1.0 (Core 2 Duo 1.6) GHz 以上
  • RAM: 1 (2) GB 以上
  • Storage: 9 (16) GB 以上の空き領域
  • Video: 1024 x 768 (3D 対応アダプター 1366 x 768) 以上の解像度
  • サウンドカード
  • スピーカーまたはヘッドフォン

より詳しくは
▶︎https://ubuntu-mate.org/about/

Xubuntu

  • CPU: 1 GHz PAE 対応プロセッサ以上
  • RAM: 512 MiB 以上
  • Storage: 7.5 GB 以上の空き領域
  • Graphics: 800 x 600 以上の解像度に対応したグラフィックカードとモニタ

より詳しくは
▶︎https://wiki.xfce.org/minimum_requirements

主なソフトウェア

  • ブラウザ: Firefox
  • メール: Thunderbird
  • オフィス: LibreOffice
  • ミュージック: Rhythmbox
  • マルチメディア: ビデオ

個人的な意見ですが、

Ubuntu は Fedora や openSUSE などのようには非常にしっかり管理されている Linux ディストリビューション。ちゃんとスケジュール管理されているので、システムの管理もしやすいのではないだろうか。LTS (Long Term Support) の5年を長いと見るか短いと見るかは、システム管理をしている人の環境にも寄るところが多い。しかし 18.04 LTS から ESM (Extended Security Maintenance) の期間が3年から5年に伸びたため、最長で10年間使うことができるのは長いのではないだろうか。これは Fedora でも openSUSE にもみられない長さ。

個人的には、個人利用で5年も使える(しかも無料)のはとても魅力的。この Ubuntu をベースに開発されている派生 OS も、基本的には同様に5年間使えることになる。

技術的にも文化的にも、たくさんの Linux ディストリビューションに影響を与えている Ubuntu なので、一度は触れてみるべき Linux ディストリビューションだと思う。

Ubuntu に興味を持ったアナタは、下の URL を今すぐクリック!

▼ダウンロードする▼
https://www.ubuntu.com/