今回はコダシマが2020年7月~12月までに、デスクトップ OS として実機にインストールして使った Linux のなかで、
どれをいちばん使ったかのランキングです。
テックキャンプ無料カウンセリングはコチラから今回も毎日使った Linux をチェックしてランキングを作成しました。
![よく使ったLinuxランキング Best 5:2020年下期版(7月~12月まで)](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2020/12/b5b3e4dcafa7ad278fc7d866a339d798.png?resize=800%2C435&ssl=1)
使ったと言っても、サーバーとかの利用ではなく、普段遣いのデスクトップ OS としての使用に限定しています。
具体的には書類の作成やブログの執筆、フォトレタッチ、動画や音楽の視聴などなどの普段遣いです。
それでは早速ランキングです。
第5位 Manjaro
- Based on: Arch Linux
- Origin: Austria, Germany, France
- DE: Xfce
Manjaro ってどんなの?
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Manjaro は上級者向けともいわれる Arch Linux に、ユーザーフレンドリーなインストーラーやインターフェイスなどを組み込んだ、比較的 Linux 経験の浅いユーザーでも手軽に使える Arch 系ディストリビューションとして人気があります。
Manjaro は、一般的な Intel, AMD プロセッサ搭載の PC だけでなく、Raspberry Pi や Pinebook, Rock Pi といった ARM プロセッサマシン向けのエディションも積極的に開発しています。
また、デスクトップ環境も公式の Xfce, GNOME, KDE Plasma 以外にもコミュニティエディションとして Awesome, bspwm, Budgie, Cinnamon, i3, LXQt, MATE, Openbox と数多くのエディションがあるので、インストールするマシンスペックに合わせて選ぶこともできます。
Manjaro を使ってみた感想。
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今年は Xfce のエディションを中華 PC を始めとしたマシンスペックのそれほど高くない PC にインストールして使っていました。
Manjaro は、ただでさえ軽くて安定性の高い Arch ベースで、これまた軽くて安定性が高い Xfce デスクトップの組み合わせなので、内部エラーもかなり少なく安心して使えるのが特徴です。
デスクトップ OS としての安定性の高さは Linux 界隈随一だと思います。
Ubuntu や Fedora, openSUSE といった企業のサポートがあるディストリビューションではローカライズが進み、インストール直後から日本語入力を含めた日本語化が概ねおわりますが、Manjaro では相変わらず日本語入力については別途パッケージのインストールや環境変数の設定が必要になります。
設定してしまえば、特に大きな問題はありません。
パッケージについても公式リポジトリのほか AUR (Arch User Repository) には豊富なパッケージが用意されています。
また Snap や Flatpak にも対応しているので、パッケージの数も古株のディストリビューションに負けず充実しています。
主に調べ物やブログの執筆に使っていましたが、途中から別動画でも紹介した macOS 風のカスタマイズにハマっていました。
それからは macOS っぽい雰囲気を味わいたいときに使っていた感じですね。
推奨されるシステム要件
CPU | 64bit 1GHz+ processor |
RAM | 1GB+ |
DISK | 30GB+ |
第4位 Linux Mint
- Based on: Ubuntu (Debian)
- Origin: Ireland
- DE: MATE
Linux Mint ってどんなの?
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Linux Mint は誰にでも使いやすい Linux システムの提供に焦点をあてて開発しているディストリビューションです。
ユーザーの利便性を向上させるための、独自のツールが特徴です。
Linux Mint は Ubuntu をベースとしたエディションと、Debian をベースとしたエディションがありますが、Debian ベースは実験的な意味合いが強い感じです。
使いやすさを重視して開発されているため、どのデスクトップ環境もレイアウトから設定まで Linux 初心者でも Windows を使ったことのあるユーザーであれば直感的に使いやすいものになっています。
安心の優等生といった印象です。
Linux Mint を使ってみた感想。
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メインの開発は Ubuntu ベースの方なので、基本は Ubuntu ベースの Mint を使っています。
Ubuntu のソフトウェアリポジトリが使われているため Ubuntu との互換性が非常に高く、Ubuntu 向けに開発されたパッケージであれば問題なく使うことができます。
インターネットで配布されている Google Chrome などのパッケージとかも、普通にインストールできます。
Mint は GUI 環境だけでも使える感が他のディストリビューションよりも強く、初めて Linux を触る方や、Windows からの移行を考えている方におすすめできる Linux の入門版のようなディストリビューションだと思います。
よく使った理由としては、主に Youtube 動画作成のためのキャプチャや、VirtualBox を使ったさまざまなディストリビューションの試用です。
使っていて間違いはないですね。
推奨されるシステム要件
CPU | 64bit 2GHz+ dual core processor |
RAM | 4 GB+ |
DISK | 25GB+ |
第3位 MX Linux
- Based on: Debian, antiX
- Origin: Greece, USA
- DE: Xfce
MX Linux ってどんなの?
![よく使ったLinuxランキング Best 5:2020年下期版(7月~12月まで)](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2020/12/962d8ccf49d5b1441599f0ac07c8fe3a.png?resize=800%2C450&ssl=1)
現在のプロジェクトサイトからは MEPI の文字が消えてしまいましたが、antiX と旧 MEPIS コミュニティの共同事業として開発が始まったディストリビューションです。
今は antiX コミュニティと MXLinux コミュニティの共同事業という表現がされています。
Debian をベースとして antiX のコアシステムを使って開発されており、エレガントで効率的なデスクトップと、高い安定性、確かなパフォーマンスを組み合わせるように開発されたオペレーティング・システムという紹介がされています。
実際に見た目も綺麗で、バージョンを重ねてどんどん洗練されてきました。
MX-17 から使い始めたのですが、MX-18 で概ねシステムが完成し、それ以降は安定性やパフォーマンスなどの面をブラッシュアップしていっているように感じます。
KDE と Fluxbox エディションも登場しましたが、やっぱり MX は Xfce ですね。
MX Linux を使ってみた感想。
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幅広いハードウェアに対応しており、癖のあるマシンでもすんなりインストールできるのが嬉しいです。
また、多くのプロジェクトで 32bit 版の開発を終了していく中にあっても、MX ではまだ 32bit 版の提供を行っています。
最近、ちょっとクセのあるマシンには、とりあえず MX をインストールして見るようになりました。
日本語化については、パッケージ等で少し手を加える必要がありますが、その際の難易度は低いため Linux の経験値を上げていくにはちょうどよいディストリビューションだと感じます。
MX は、調べ物やブログの執筆に加え、Mint と同様に Youtube 動画作成のためのキャプチャや、VirtualBox を使ったさまざまなディストリビューションの試用に使っていました。
Mint よりも機械っぽさというか Linux っぽさが残る感じが、Windows でも macOS でも味わうことができない、なんとも言えない感覚です。好きです。
推奨されるシステム要件
CPU | 64bit 1GHz+ processor |
RAM | 2GB+ |
DISK | 20GB+ |
第2位 Ubuntu
- Based on: Debian
- Origin: Isle of Man
- DE: GNOME
Ubuntu ってどんなの?
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Ubuntu については、もう説明不要かもしれません。
使いやすさを重要視して開発されている代表的な Linux ディストリビューションです。
Ubuntu は、過去に Dell などのメーカーが正式に OS として採用したりもしていました。
デスクトップ OS としてだけでなく、サーバー業界においても Ubuntu のシェアはとても高く Linux = Ubuntu と言えるほど有名な Linux ディストリビューションですね。
Ubuntu を使ってみた感想。
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そんな Ubuntu 、なんといっても今年は新しい LTS の存在が大きな1年でした。
がそれ以上に、コダシマ的には Gloovy Gorila というパワフルなコードネームに惹かれたのと、Raspberry Pi への正式対応で使う頻度が高くなりました。
Ubuntu の使い方も MX とかとほぼ同様で、調べ物やブログの執筆に加え Youtube 動画作成のためのキャプチャや、VirtualBox を使ったさまざまなディストリビューションの試用に使っていました。
あと、ちょっと話は違いますが別動画でも紹介した Ubuntu ベースの Pop!_OS は Linux Mint に次いで非常に注目された1年だったと思います。
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コダシマは当初、デスクトップ環境もベースの Ubuntu と同じ GNOME だったため、 Ubuntu の焼き増し程度にしか思っていませんでしたが、改めて使ってみるとソフトの面でもハードの面でも Ubuntu よりもさらに手が加えらてており、より使いやすいディストリビューションになっていると感じました。
そのため最近では、Pop!_OS の使用頻度が高くなりました。
Ubuntu 系がアツい1年でしたね。
推奨されるシステム要件
CPU | 64bit 2GHz+ dual core processor |
RAM | 4GB+ |
DISK | 25GB+ |
https://jp.ubuntu.com/
https://www.ubuntulinux.jp/
第1位 openSUSE
- Based on: Independent
- Origin: Germany
- DE: KDE
openSUSE ってどんなの?
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openSUSE は SUSE を始めとした企業などが支援する openSUSE プロジェクトによって開発されている Linux ディストリビューションです。
いろいろと紆余曲折を経て今の形になっていますが、いずれにせよずっとエンタープライズクラス(商用版)の品質を提供しているプロジェクトです。
日本ではそれほど名前を聞くことが少ないですが、派生のディストリビューションも存在するしっかりとしたディストリビューションです。
openSUSE を使ってみた感想。
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7月に新しい安定版の Leap のリリースから、なんとなくハマって使っていました。
デスクトップ環境は KDE から Xfce, GNOME と使って、また KDE に戻りました。
なんかコダシマの中では openSUSE は KDE なんですよね。
openSUSE にはローリングリリースモデルの Tumbleweed と通常リリースの Leap があり、はじめのうちは先程も触れたとおり Leap を使っていました。
ですが、なんとなくローリングリリースに興味を持ち途中から Tumbleweed に切り替えました。
が、使い始めるまでが実は大変。
アップデートさせるとものすごい量のパッケージ。
アップデートだけで何時間もかかってしまいましたが、使い始めると不都合はなく、Microsoft や Adobe のアプリケーションを使う以外は使っていた感じです。
コダシマはエンジニアでもプログラマーでもないので、Linux を使うと言ってもそこらへんの使い方はしませんが、openSUSE のツールを見ているとただデスクトップ OS として使っているのがもったいない感じを受ける環境です。
(実際には Ubuntu とか他もそうなのですが…)
WSL (Windows Subsystem for Linux) でも openSUSE や Ubuntu が使えるので、デスクトップ OS に限らず、もう一歩踏み込んだ使い方ができるディストリビューションです。
若干 Ubuntu とかよりも地味な印象を持っていましたが、使い始めたらクセになりました。
なんかマスコットの Geeko も好きです。
推奨されるシステム要件
CPU | 64bit 2GHz+ dual core processor |
RAM | 2GB+ |
DISK | 40GB+ |
まとめ。
ということで、2020年下期によく使った Linux は
![よく使ったLinuxランキング Best 5:2020年下期版(7月~12月まで)](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2020/12/6a400334773bac2faa7cf8dee40fa5a0.png?resize=800%2C450&ssl=1)
というランキングになりました。
多少の変動はありましたが、上期とそれほど違いはありませんでした。
で、ブログや Youtube で
「なぜディストリビューションを変えるのか?」という内容の質問を時々いただきます。
コダシマ個人の理由としては、まずパッケージ管理のツールの使い方を忘れないためということです。
とはいっても、エンジニアでもないコダシマは使いたくなったパッケージをインストールしたり、使わなくなったパッケージを削除するくらいなのですが、GUI ツールよりもコマンド操作の方がラクなこともあるのでそこそこ重要なポイントです。
またデスクトップ環境も変えているので、それぞれのデスクトップ環境への順応という感じも強いです。
主に使用するアプリケーションは同じなのですが、ときどき使うアクセサリやシステムツールが微妙に違いますからね。
そこいらへんを使う時なんかに切り替えたりします。
加えて、「この部屋のPCはコレ」「この机のPCはコレ」というような感じで複数の PC を所有していて、それらにあえて違ったディストリビューションをインストールています。
使う場所や使う PC を、服を着替えるような感覚で使っている感じです。
あとは、なんとなくハマっているディストリビューションをよく使います。
なのでベスト10までいくと、そこそこベースがばらけているかと思います。
参考までに6〜10位まではこちら。
![よく使ったLinuxランキング Best 5:2020年下期版(7月~12月まで)](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2020/12/878f772e5eaa8b18504f6b8ba6810b95.png?resize=800%2C450&ssl=1)
このランキングにあるディストリビューションの他にも、今年もたくさんの Linux に触れてみて、ブログや Youtube で紹介したりしました。
2020年という年は、いろいろな物事が大きく変化した年だったと思います。
その中で、ささやかながら何かの切っ掛けや参考になれたらという気持ちで情報発信を続けてまいりました。
(コダシマがハマってただけのも少なくありませんが…)
2021年もよりたくさんの情報を紹介できるよう努めて参ります。
今後もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
それでは皆さん、お体には十分気をつけて良い年をお迎えください!