どうなる?2021年の気になるLinux【8選】勝手に大予想!

どうなる?2021年の気になるLinux【8選】勝手に大予想!Linux
どうなる?2021年の気になるLinux【8選】勝手に大予想!
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今回は2021年のLinux 全体の動きとコダシマが特に注目している8つの Linux について予想をして見たいと思います。


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2021年の動向は?

https://ubuntu.com/

2020年は特に Ubuntu の新しい LTS のリリースで、Ubuntu をベースとする多くのディストリビューションに動きが見られた1年だったと思います。

今年はその Ubuntu の上流にあたる Debian のリリースが予定されているので、これまた多くのディストリビューションに動きがあるのは間違いないでしょう。

ここらへんは後ほどディストリビューションのところで触れたいと思います。

Webサイトなどのサーバーのシェアについて、2020年12に発表された CentOS 8 の終了宣言によって Ubuntu がよりシェアを伸ばすのではないかと見ています。

CentOS Project shifts focus to CentOS Stream – Blog.CentOS.org

特にここ数ヶ月 Web サイトのシェアについて、UNIX 系サーバーでは Ubuntu が50%近いほぼ半数のシェアを獲得していますが、さらにシェアを伸ばすのではないかと思います。

Historical trends in the usage statistics of Linux subcategories, January 2021
W3Techs shows changes in the usage statistics of Linux subcategories

Linux と Microsoft

それと同時に、2021年は Windows と Linux の親和性が、コレまで以上に高くなるのではないかと見ています。

世の中的にオープンソースが推進され、企業が開発ツールやライブラリをオープンソースとして提供する例がさらに多くなってきています。

それらは Linux や Unix ベースである macOS を前提としているため、 Windows では対応されたとしても後からという状況もしばしば見られていました。

UNIX互換環境や仮想化環境で使うという方法もありますが、再コンパイルや、システムリソースの問題、Windows との共存の問題も発生するため、それらを解決するために生まれたのが WSL (Windows Subsystem for Linux) だと思われます。

WSL のおかげで Windows 環境における Web やサーバー関連の開発が相当変わったと思います。

そういった経緯から、Microsoft が Linux に接近してきているような雰囲気を感じざるを得ません。

いきなり Windows のオープンソース化!とか Linux をベースとした Windows が登場!とかはなさそうですが、プレビュー版とはいえ Linux 版の Edge の登場は、何かしらの狼煙のようにも見えました。

https://www.microsoftedgeinsider.com/ja-jp/download/?platform=linux-deb

案外 Linux 版 Office 登場!とかいうニュースも、全く無いとは言い切れなさそうです。

Microsoftの動向はちょっと注視していきたいところですね。

Linux と Apple

さらに昨年登場した Apple M1 搭載の Macbook の登場も、Linux に何かしらの影響を与えるのは間違いないでしょう。

https://www.apple.com/jp/mac/m1/

Linux と親和性の高い Raspberry Pi を始めとしたシングルボードコンピュータのほとんどが ARM プロセッサを搭載しています。

この状況で何も起きないほうが不自然ですよね。

ただし ARM プロセッサとひとくくりにできないのが ARM プロセッサです。

ARM プロセッサは System-on-a-chip (SoC) の名前が表すとおり、1個のチップ上に、プロセッサコアをはじめ一般的なマイクロコントローラが持つような機能の他、応用目的の機能なども集積し、連携してシステムとして機能するよう設計されています。

PC 向けの Intel や AMD のプロセッサとはそもそもの仕組みが違うため、それぞれのデバイス向けでイロイロと仕様が変わります。

動きはあっても、2021年中は M1 プロセッサだけに向けたリリースとかはないでしょうね。

とはいえ、こちらもどういう事が起こるか興味は尽きませんね。

ざっくりと全体的には Linux と Microsoft 、Apple との関係性がより気になる1年になりそうな気がします。

注目の Linux ディストリビューション【8選】

ここからは予想していきたいと思います。

Rocky Linux のリリース。

https://rockylinux.org/ja/

CentOS 8 のサポート期間が2021年12月31日までに短縮され、すぐに発表されたのが Rocky Linux です。

CentOS の代替えを目指すのであれば、尚のこと年内にリリースしなければ意味がありません。

Rocky Linux は2021年第2四半期以降、 つまり2021年4月以降のリリースが予定されています。

もうちょっと詳しくお話しすると、2020年12月8日に発表された CentOS 8 の終了宣言に伴って、REHL のダウンストリームを目指すディストリビューションとして、Rocky Linux, Project Lenix が名乗りを上げています。

まず Rocky Linux ですが、「2021年以降も長期にわたって CentOS 8 を使用したい企業がシームレスに事業を継続」できるようにするため、CentOS に代わる新しい RHEL ベースの OS として CentOS の共同創設者である Gregory Kurtzer 氏は、同じく CentOS の共同創設者であった故 Rocky McGough 氏にちなんだ名前の Rocky Linux の立ち上げを発表しました。

Rocky Linux は正式に発足しており、2020年12月10日からホームページが公開され、Twitter アカウントも開設されています。

「GitHub のトレンドで1位になりました」という最初のツイートの通り、Rocky Linux の注目度の高さが伺えます。

現在のところ、Rocky Linux は CentOS とは異なり、Red Hat による支援は受けていません。

これがどう影響するか今のところは不透明ですが、先にも触れた通り今までの CentOS のポジションを狙うのであれば年内の早い段階でのリリースは必須だと思います。

Rocky Linuxのコミュニティーマネージャー Jordan Pisaniello 氏は、「われわれは、Rocky Linuxの最初のリリースを2021年第2四半期に提供することを目指している」とコメントしています。

これらを鑑みると、おそらく6〜8月頃のリリース、6月頃にベータ版、8月頃に正式リリースという流れではないかと予想します。

ちなみに2029年5月31日まで予定されていた CentOS 8 のサポートは、2021年12月31日までに短縮されましたが、 CentOS 7 については2024年6月30日までのサポートはそのままです。

代替えの準備が出来るまで CentOS 7 で走る企業も少なくないかもしれません。

Lenix のリリース。

https://www.projectlenix.org/

Rocky Linux と同じ理由で、Lenix が今年4月頃にリリースされます。(予想というよりプロジェクトサイトで宣言してましたね)

Project Lenix の立ち上げを発表した CloudLinux を知らなかったので、まずはそちらをちょっと調べてみました。

CloudLinux - Main | New template
Making Linux secure, stable, and profitable for thousands of hosting providers and data centers worldwide.

CloudLinux はホスティング向けの Linux ディストリビューションを開発するアメリカのベンダーで、CentOS をベースとした CloudLinux OS を開発しています。

今回発表されたプロジェクトが開発を予定している Lenix は、オープンソースコミュニティ主導の RHEL 8 と完全にバイナリ互換のある無料の OS としています。

同社の提供している CloudLinux とは別物ということですね。

ちなみに、CloudLinux OS として RHEL 5 から RHEL 8 までフォークの構築に10年の経験を持つ開発体制が整っているとのことで、品質には期待が持てそうです。

ホームページ上では CentOS 8 と非常によく似た OS を2021年第1四半期にリリースし、2029年までサポートすることを発表しています。

ということで、Lenix のリリース予定は4月頃になりそうです。

ちなみに Lenix は仮の名称で、Reddit に集結しつつあるメンバーを中心にガバナンス委員会が発足したのち、このディストリビューションの正式な名称が決定するとのことです。

Debian 11 bullseye のリリース。

https://www.debian.org/

2021年後半のリリースがアナウンスされている Debian 11 bullseye の正式リリースは7~8月くらいかな?と思います。

その準備として、2021年1月12日に早速動きがありました。

bits from the release team: winter^Wfreeze is coming

「最初のマイルストーン」としてフリーズが開始されます。

つまりはディストリビューションを固めていく作業が始まり、以後はパッケージの大きな変更や新規追加は認められなくなります。

今後のスケジュールでは2月12日のソフトフリーズ(マイルストーン2)、3月12日のハードフリーズと進みますが、最終的に全パッケージの機能を確定するフルフリーズの日時は、現段階で未定となっています。

ですがこのペースで進むと、おそらく6月ころにはRC版が、7~8月頃に正式リリースというような気配がします。

また、一度は開発の終了がアナウンスされた 32bit 版の開発も、主に Wine   やゲーム関連で 32bit パッケージが必要とされているためもう少し続きそうです。

テストブランチですが Debian 11 のリリースノートには、32ビットPC の文字が残っており、Ubuntu でも 32bit パッケージのサポートは続けられています。

https://www.debian.org/releases/testing/s390x/release-notes/ch-whats-new.ja.html

Debian 11 bullseye がリリースされれば、Debian をベースとするディストリビューションにも動きが見られるでしょうね。

elementary OS 6 のリリース。

https://elementary.io/ja/

プロジェクトのブログにて2020年10月5日に elementary OS 6 の開発について言及していました。

Platform Changes in elementary OS 6
New technology that improves your experience

ベースとなる Ubuntu の新しい LTS もリリースされ、Linux カーネル 5.10 もリリースされているので、elementary OS  が今年中にリリースされるのは間違いないかと思います。

macOS っぽい雰囲気のデスクトップ Pantheon が特徴の elementary OS ですが、次のリリースはより macOS っぽさに磨きをかけるのか、もしかして独自路線へシフトするのかが気になります。

本格的なカスタマイズよりも、すぐに使用できることに焦点を当てて開発されている elementary OS は、良くも悪くもカスタマイズの自由度に制限があるため Linux においては異端視されています。

また macOS が使いやすいかという点においても、実際には意見が分かれるところ。

Windows なら触ったことがあるけれど、macOS は未経験という人も少なくないかと思われます。

そんな状況の中では、Windows 的なレイアウトやデザインのデスクトップ環境のほうが使いやすいと感じるユーザーが多い気がします。

またコダシマ的には、Pantheon と macOS の違いがちょっとずつ広がってきているように感じるので、その辺どちらに転ぶのかが気になります。

現在のところリリース時期は不明で、今までも不定期でリリースされていたので正確にはわかりませんが、今までのリリースのタイミングをみると9月か10月くらいではないかと思います。

Linux 情報でよくチェックしている DistroWatch.com のページヒットランキングでは2021年1月1日現在7位という注目度の高いディストリビューションなので、リリースの動向がとても気になりますね。

で、

ここからは、特に情報のソースがないコダシマ独自の予想になります。

DistroWatch.com のランキングに気になるディストリビューションがいくつかあります。

特に気になるディストリビューションの今年の予想をしてみたいと思います。

Solus 5 のリリース。

https://getsol.us/home/

DistroWatch.com のページヒットランキング第10位(2021年1月1日現在) の Solus は、Solus 4.0 を2019年3月18日にリリースしてから、ポイントリリースしかされていないため、そそろそ動きがある気がします。

(本当は2020年中に何かしらの動きがあるかとも思っていたのですが…)

Solus は特定のベースを持たない、いわゆる独立系と言われるディストリビューションのひとつで、DistroWatch.com では上位に名前を連ねるディストリビューションのひとつです。

独立系でありながら、リポジトリも充実しているため人気と注目度が高いディストリビューションです。

しかし、ここ最近大きな動きがなかったため、そろそろ新しいリリースを期待するところです。

新しいバージョンなら、なおのこと嬉しいのですがポイントリリースとかでも個人的には動いてほしいです。

そしてもしも動きがあるのであれば4〜5月ではないかと予想しています。

このあたりにベータ版が発表されれば嬉しいですね。

最悪、リリースとかでなくとも8月頃には何かしらの動きはあるのではないかと見ています。

(個人的な希望が強いですが…)

Zorin OS 16 のリリース。

https://zorinos.com/

Zorin OS も DistroWatch.com のページヒットランキング上位に並ぶディストリビューションです。

こちらもリリースサイクルが不定期なのですが、そろそろリリースがありそうな気配がします。

Zorin OS は Ubuntu をベースとして、Windows や macOS の代替えを提案する人気の高いディストリビューションです。

12 のときはポイントリリースで 12.4 までリリースされているので、次のリリースは 15.4 かな?とも思いますが、ここはあえて16と予想します。

もしもポイントリリースなら、今までも不定期にリリースされていますが、傾向として3月くらいにリリースされるかと思います。

ただ年も越して、ベースの Ubuntu も新しい LTS を昨年発表、Linux カーネルも 5.10 がリリースされているので、新しいバージョンのリリースの可能性もあるかもしれません。

12から15の時は、いきなり飛んだ感じは受けましたが、最近はわりとコンスタントにリリースがされているように思うので、どちらになるかはわかりません。

もしも新しいバージョンであるなら6月くらいに動きがあるんじゃないかと見ています。

それよりも、まだリリースされていない Zorin Grid の方が先かな?

Pop!_OS KDE エディションのリリース。

https://pop.system76.com/

2020年下期から DistroWatch.com でのクセスランキングがどんどん上がり、2021年1月の時点でなんと Mint に続き4位。

本家 Ubuntu の順位を上回りました。

注目度も上がると資金面や人材面などイロイロな面で活発化するため、プロジェクト自体の活動も活発化するようです。

ただし、Pop!_OS を開発している System76 は一応メーカーなので他のプロジェクトとは少し雰囲気が違うかもしれません。

とはいえ、普通のプロジェクトとは違うかもしれませんがいずれにせよ何かしらの新しいアクションが起きるかと思います。

コダシマが予想するのは、Pop!_OS の KDE エディションのリリース。

コレは可能性が非常に低いです。

はっきり言って個人的な願望です。

ただし、Cinnamon エディションよりは現実味があると思っています。

GTK の GNOME に対して、 Qt の KDE という感じで、多くのディストリビューションでは開発が続けられています。

GNOME 環境についてはすっかり熟成したと思われる Pop!_OS が、新しいことをするとすれば KDE Plasma 環境の構築ではないかと思います。

現在 DistroWatch.com のページヒットランキングで首位の MX Linux も、KDE Plasma エディションがリリースされたのは、ランキンで首位になってから。

先に触れたとおり注目度があがり、イロイロな面で活発化した中でやるとするなら、選択しを増やす方法ではないかと思います。

とはいえ、実際にはサービスやハードウェアを提供するのがメインのメーカーなので、やっぱり可能性は低いでしょう。

むしろ、より高性能なマシンを販売する方に注力するかもしれませんね。

願望ついでに言えば System76 で販売されているマシンの販路が広がって、もしかしたら日本でも手軽に手に入る!

ようになれば嬉しいですね。

(あ、もしかしたらこっちのほうが本命かも)

EndeavourOS Raspberry Pi エディションのリリース。

https://endeavouros.com/

こちらも最近 DistroWatch.com のページヒットランキングで順位を上げたディストリビューション。

Arch ベースの EndeavourOS は、同じ Arch ベースの Manjaro よりも、リポジトリなどをみると、より源流の Arch に近いシステムだと思います。

個人的には Manjaro で Arch ベースのディストリビューションに慣れて、次のステップとして EndeavourOS を選ぶというユーザーが多いんじゃないかな?という気がします。

たくさんのデスクトップ環境を選ぶことが出来る EndeavourOS が、次にアクションを起こすとすると別なアーキテクチャに対応するエディションではないかと考えます。

具体的には EndeavourOS の Raspberry Pi 版というか ARM 版のリリースとか面白そうです。

これも完全にコダシマの願望ですが、ARM 版のエディションを提供している Manjaro の存在があると、まったく可能性が無いとも言い切れないと思っています。

Arch ベースのディストリビューションは、動きがあるとすればローリングリリースモデルなので、リリース云々の話よりも、新しいデスクトップ環境やツール、アーキテクチャか何かの発表だと思います。

デスクトップ環境についてはとても豊富な EndeavourOS なので、あるとすればツールかアーキテクチャ。

ツールについては熟成したデスクトップ環境で、新たなツールを開発するアイディアというのは相当ハードルが高いかと思います。

それよりかは、シングルボードコンピュータながらとても高性能になった Raspberry Pi や Pinebook などの ARM デバイス人気に乗っかるほうが、プロジェクト活動の追い風にもなるような気がしてなりません。

となると、今年中のリリースは難しいかもしれませんが、何かしらの動きは今年中に起こるかと思います。

というか、そうなって欲しいですね。

まとめ。

今回は2021年のLinuxについてのコダシマ的な予想をしてみました。

ディストリビューションでは、

  • Rocky Linux のリリース。
  • Lenix のリリース。
  • Debian 11 bullseye のリリース。
  • elementary OS 6 のリリース。
  • Solus 5 のリリース。
  • Zorin OS 16 のリリース。
  • Pop!_OS KDE エディションのリリース。
  • EndeavourOS Raspberry Pi エディションのリリース。

です。

情報ソースのあるディストリビューションについてはその通りなのですが、後半のほうはほぼ願望なので、正直なところこれが当たる気はしていません。

が、年末に答え合わせが出来ると面白いですね。

2020年は、新しい Ubuntu LTS が登場したり、マイクロソフト社が Linux について言及したり、CentOS の突然の路線変更があったりと、Linux を取り巻く環境が今まで以上に大きく変化した年だと思います。

新型コロナウィルスの世界的流行により、生活習慣や仕事の仕方など、ライフスタイルも大きく変わりました。

テクノロジーの世界でも少なからずその影響があったと思われます。

2021年は様々な事柄を見直し、再構築していく年になっていくのだと思っています。

古いものが新しいものと入れ替わったり、逆に古いものが見直されたりすることもあるでしょう。

その中で、Linux を始めとするオープンソーステクノロジーはどう変化していくのかとても楽しみです。

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