イギリスで開発されている Xubuntu ベースの Enso OS のマイナーアプデート 0.3.1 が、2019年6月6日にリリースされた。
Enso OS とは?
![もっと macOS っぽい? Enso OS 0.3.1 がリリースされたので、](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/06/VirtualBox_Enso-OS_08_06_2019_13_47_42.png?fit=1024%2C578&ssl=1)
Enso OS は初心者からエキスパートまで、あらゆる能力の個人のために設計された Xubuntu ベースの Linux ディストリビューション(以降ディストロ)。
デスクトップ環境には Xfce を備え、デフォルトのウィンドウマネージャ(以降WM)には elementary OS でも使われている Mutter ベースの Gala が使われ、Panther アプリケーションランチャーと Plank ドックも含まれている。
リリース情報
▶https://blog.enso-os.site/post/185406287939/enso-031-dancing-daisy-release
Enso OS の概要
- ベース: Ubuntu (Xubuntu)
- アーキテクチャ: x86_64
- デスクトップ環境: Xfce (Gala)
- パッケージ管理: dpkg (APT), Snap
Enso をインストールするのに必要なスペックは?(推奨の)
Web サイトに記載がなかったため Xubuntu を参考
▶https://xubuntu.org/requirements/
- CPU: PAE をサポートしたプロセッサ
- RAM: 512 MB (1 GB 以上)
- DISK: 7.5 GB (20 GB 以上)
主なアプリケーション
- ブラウザ: Firefox
- メール: Thunderbird
- マルチメディア: Parole メディアプレイヤー
より詳しい情報は
▶ http://www.enso-os.site/
個人的な意見ですが、
![もっと macOS っぽい? Enso OS 0.3.1 がリリースされたので、](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/06/VirtualBox_Enso-OS_08_06_2019_13_26_14.png?fit=1024%2C578&ssl=1)
見た目とか使い心地とか
まずいちばんに思ったのが「Xfce 版の elementary OS かな?」ということ。というのも Enso で使われた WM は、 elementary OS のデスクトップ環境である Pantheon で使われていたものと同じ Gala という WM 。ちなみにこの Gala は、GNOME で使われている WM の Mutter がベースとなっているので、見た目や使い心地がどことなく GNOME っぽい。
![もっと macOS っぽい? Enso OS 0.3.1 がリリースされたので、](https://i2.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/06/VirtualBox_Enso-OS_08_06_2019_13_26_25.png?fit=1024%2C578&ssl=1)
またランチャーアプリの Panther も、 elementary OS のランチャーアプリである Slingshot がベースとなって Xfce 用に調整されているほか、 Plank ドックもある。
![もっと macOS っぽい? Enso OS 0.3.1 がリリースされたので、](https://i1.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/06/VirtualBox_Enso-OS_08_06_2019_13_29_46.png?fit=1024%2C578&ssl=1)
さらにアプリケーション管理ツールの AppHive も elementary OS の AppCenter からのフォークとなると、「Xfce 版の elementary OS かな?」と思わざるを得ない。
でも、元をたどると macOS を意識しているのかな?ボタンの位置とか左側にあるのは macOS の特徴だし、そもそも elementary OS も macOS を意識して開発されているっぽいからね。見た目は最近のディストロに負けず劣らず、だいぶ力を入れているようだ。
操作してみた感想は、上部のメニューで Quit しないとアプリが完全に終了しないところとかは elementary OS よりも macOS に近い感覚を受けた。しかし、独自の Plank のカスタマイズとか Panther ランチャーとかは Linux 的な良さを残しているようにも感じる。
アプリとかシステムとか
アプリケーションはブラウザやメーラーといった最低限のものだけ。オフィスソフトやグラフィックスソフトなどは後から追加しなけれあいけない。アプリケーションの追加は、先程も少し触れた AppHive で行う。
![もっと macOS っぽい? Enso OS 0.3.1 がリリースされたので、](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/06/VirtualBox_Enso-OS_08_06_2019_14_09_00.png?fit=1024%2C578&ssl=1)
システム的なところをもう少し語ると、システム概要を確認するためにインストールした Screenfetch によると、ベースになっている OS は Ubuntu 18.04 となっており、カーネルが 4.15.0-15 と少し古めだけれども、LTS のサポートのためのようだ。
ちなみにターミナルは汎用の Sakura が採用されている。
![もっと macOS っぽい? Enso OS 0.3.1 がリリースされたので、](https://i0.wp.com/pc-freedom.net/wp-content/uploads/2019/06/VirtualBox_Enso-OS_08_06_2019_13_50_35.png?fit=1024%2C578&ssl=1)
0.3.1 と、まだまだ開発段階にあるディストロのため、もっさりした動作で Xfce の軽快さが活かされていなかったり、ちょこちょこ内部エラーが発生するけれども、今後の開発状況が楽しみなディストロだ。
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Enso OS をダウンロードする
▶http://www.enso-os.site/