ブラジルのポルトガル語にローカライズされた Linux ディストリビューション Big Linux の最新版 19.04 が、2019年8月20日にリリースされた。
Big Linux 19.04 とはどんな OS ？
Ubuntu をベースとして、デスクトップ環境に KDE Plasma を採用した Linux ディストリビューション。Live 環境は起動時に KDE Plasma (クラシックと最新) と LXQt から選ぶことができる。
以前には Cinnamon や Deepin などのデスクトップ環境が提供されていた。
今回のバージョンについて
▶ https://www.biglinux.com.br/2019/08/20/lancamento-da-versao-19-04/
Big Linux 19.04 の概要
- ベース: Ubuntu (Debian)
- アーキテクチャ: x869_64
- デスクトップ環境: KDE Plasma 5.16.4
- パッケージ管理: dpkg (APT)
- カーネル: 5.0.0-25.26
Big Linux 19.04 をインストールするのに必要なスペックは？（推奨）
- CPU: 64bit Intel または AMD プロセッサ
- RAM: 2 GB (4 GB 以上)
- DISK: 8 GB (40 GB 以上) の空き領域
主なアプリケーション
- ブラウザ: Firefox 68.0.2, Chromium 76
- オフィス: LibreOffice 6.3.0
- グラフィック: GIMP 2.10.8
- ミュージック: Clementine 1.3.1
- マルチメディア: SMPlayer 18.10.0
個人的な意見ですが、
決して悪い Linux ディストリビューションとは思わないけれども、そもそもがブラジル向けにローカライズされたものを無理して使わなくてもいいかな？いや、決して悪い Linux という訳ではないが…。
Big Linux 19.04とほかの Ubuntu 系との比較
良くも悪くもブラジル向けのローカライズに注目してしまう。日本で使う場合ならば、同じ組み合わせの Kubuntu や KDE neon をだまって使ったほうが無難かもしれない。
もちろん Ubuntu 系なので日本語でインストールもできるし、日本語入力の設定もできる。が、正直面倒だよね。
Big Linux 19.04 の良かった点・悪かった点
良い
- Ubuntu の資産がそのまま使えるのは◎。
- 最新カーネルなのでサポートされるハードウェアは多い。
- インストールされているアプリケーションは最新のものばかり。
悪い
- そもそもブラジル向けにカスタマイズされているので日本語化できるけれども、フォントがあっていないので見づらい。 IPA フォントや Takao フォントをインストールしたほうがいい。
- メールソフトが見当たらない。（僕はあまり重要視していないけれども…）必要な人は追加しなければいけない。
- Linux ディストリビューション 自体ではないけれども、Web サイトのリンク切れとかが酷くて情報がつかみにくい。
Big Linux 19.04 のおすすめ度（５段階評価）
初心者向け度… ★★★☆☆
Ubuntu & KDE が使いにくい訳が無い。
日本語の環境… ★★★☆☆
そもそもブラジル向けにカスタマイズされた Linux ディストリビューション。Ubuntu ベースなので日本語化の難易度は低いが、あえて設定しなければいけないのは面倒。
システム要件… ★★★☆☆
Ubuntu 系では定番のスペックだけれども、最近のマシンならば軽量。
総おすすめ度… ★★★☆☆
Ubuntu 系のバリエーションとしてなら使ってみてもいいかな。
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