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AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。

2020年4月21日

日本の学生が開発した Arch 系 Linux ディストリビューションである AlterLinux のベータ版が2020年4月2日にリリースされていたので試してみた。

AlterLinux とはどんな OS ?

AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。
https://fascode.net/projects/linux/alter/

AlterLinux は、日本の学生が Arch Linux をベースに開発している Linux ディストリビューション。

何よりも注目すべきは、日本初の Arch 系 Linux ディストリビューション (PC-FREEDOM 調べ) ということ。

イメージデータは通常の英語版と日本版が提供されており、日本語版はインストール前のライブ環境でも日本語入力ができるスグレモノ。

現時点 (2020/4/14) ではベータ版のみのリリースだけれども、Linux ファンの日本人として今後が非常に楽しみな Linux ディストリビューションです。

AlterLinuxは日本の学生デベロッパー数十人によって開発されており、
Linuxディストリビューションとしては数少ない完全な日本語化が行われています。
ArchLinux派生のディストリビューションとしてデフォルトで日本語に対応しているものは初となります。
「Linuxは英語が多くて難易度が高いから挑戦しづらい…」と思っていた方、挑戦してみませんか?
AlterLinuxコミュニティは英語と日本語のどちらでも開発者が直接サポートを行っています。安心してご利用ください。

出典▶https://fascode.net/projects/linux/alter/

より詳しい情報は▶︎https://github.com/SereneTeam/alterlinux/blob/dev-stable/docs/README_jp.md

AlterLinux の概要

  • ベース: Arch
  • アーキテクチャ: x86_64
  • デスクトップ環境: Xfce
  • パッケージ管理: pacman
  • パッケージ形式: tar
  • カーネル: 5.5.13

AlterLinux をインストールするのに必要なスペックは?(推奨)

  • CPU: 1 GHz, x86_64 (Dual Core) 以上のプロセッサ
  • RAM: 512 MB (1 GB) 以上のシステムメモリ
  • Storage: 8 GB (16 GB) 以上の空き領域

https://osdn.net/projects/alterlinux/

主なアプリケーション

  • ブラウザ: Chromium
  • メール: Thunderbird 68.6.0
  • オフィス: LibreOffice 6.3.5.2
  • マルチメディア: VLC メディアプレイヤー 3.0.8

AlterLinux 個人的な意見ですが、

AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。

今回 AlterLinux を VirtualBox にインストールしてテストしてみました。

今回のテスト環境

  • CPU: Core i5-9400F 2.9GHz (*1core)
  • RAM: 3935MiB (4GB)

AlterLinux を起動させていちばんに思ったのは、Xfce デスクトップをカスタマイズした独自のレイアウトやアイコンなど画面構成が SereneLinux とよく似ていると感じた。

それもそのはず、AlterLinux は “FascodeNetwork (https://fascode.net/)” という学生主体の創作チームが開発した Arch 派生の Linux ディストリビューションであり、FascodeNetwork では AlterLinux の他に以前紹介した SereneLinux や Web ブラウザの FlastBrowser を開発している。似ているのも当然といえば当然かも知れない。

日本語対応のライブ環境。

AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。
AlterLinux はライブ環境でも日本語入力できる。

Ubuntu 系をはじめとする今の Linux ディストリビューションでは、インストール前のライブ環境の状態でも日本語などの東アジア圏の言語が、表示だけでなく入力までできるようになって来つつある。それにくらべると Arch 系ディストリビューションの日本語環境は弱い。

しかしこの AlterLinux は、そのライブ環境でも日本語入力まで可能にしている。

アプリケーション。

AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。
パッケージ管理も GUI フロントエンドがあるため、初心者でも扱いやすい。

デスクトップ OS としては必要最低限のアプリケーションがインストールされている。

ただ気になったのは、CPU-X (https://x0rg.github.io/CPU-X/) という CPU-Z (https://www.cpuid.com/softwares/cpu-z.html) によく似たオープンソースのソフトウェアがプリインストールされていること。開発者の勉強の名残のようだけれども、個人的にはなかなかのお気に入り。

AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。
CPU-X で PC の中身を丸裸。

必要なパッケージは GUI フロントエンドが用意されているので初心者でも安心。定番のアプリケーションはもちろん一通り揃っている。

また AUR (Arch User Repository) という非公式のリポジトリにも対応しているので、興味のある方はそちらも試してみると面白いと思います。

AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。
AlterLinux は AUR にも、もちろん対応している。

厳格なパスワード管理。

AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。
単純すぎるパスワードは弾かれます。

インストール時、アカウントの作成ではより厳格なパスワード設定が求められる。

弱いパスワードは弾かれるので注意。

ベースに Arch を選ぶあたりといい、開発者の几帳面な性格が伺える。

インストールの失敗。

AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。
なぜかインストールが失敗した….

今回 VirtualBox へインストールした際に、エラーが出て失敗してしまった。

Twitter でボヤいたところ、開発者から丁寧に教えていただきました。

管理権限で Vim を起動させ修正。

補足。

アップデートの通知が入ったので、GUI フロントエンドのアップデータを使ったが、ずっと準備中のまますすまなかった。

AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。
いつまでたっても準備中。

コマンド操作でアップデートを試みてみるがアップデートの際に上流である Arch Linux にてエラーが発生し、リポジトリを共有する AlterLinux にもその影響が出た模様。

AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。

現時点 (2020/4/14) では修正はコチラを参照▶ https://github.com/FascodeNet/alterlinux/issues/37

最終的には、無事アップデート完了。

AlterLinux とほかの Arch 系との比較

AlterLinux 20Q1.1.0 Beta 1: 日本の学生が開発した日本初Arch系Linuxがリリースされたので試してみた。
初心者向けの Arch 系 Manjaro 。

Manjaro は独自のリポジトリを用意しているのに対し、AlterLinux はオリジナルのリポジトリを共有している。

その面では、よりオリジナルの Arch Linux に近い Linux ディストリビューションと言える。

全体的に Arch 系のディストリビューションでは、日本語表示できるものの日本語の入力環境はあれこれ設定しなければいけない。Manjaro ももちろんそのひとつ。

それに対して AlterLinux は日本で開発されていることもあり、日本語版 (alterlinux-xfce-2020.04.02-x86_64.iso と alterlinux-xfce-jp-2020.04.02-x86_64.iso があるのでダウンロードの際は注意) さえ選べば、ライブ環境から日本語入力までできる。

Manjaro も Arch 系のディストリビューションとしてはだいぶ初心者向けではあるが、それ以上に AlterLinux は初心者向け(特に日本人)にできている。

日本人が最初に触れるべき Arch 系ディストリビューションは AlterLinux と呼ばれる日も近いのではないだろうか。

おまけ。

ライブ環境でもメモリ消費をチェックしてみた結果。

AlterLinux

  • System Monitor: 770.1MiB
  • Screenfetch: 817MiB

Manjaro

  • System Monitor: 912.7MiB
  • Screenfetch: 1018MiB

いずれもデスクトップ環境は Xfce だけれども、初心者向けに強化しているためかメモリ消費はデフォルトの Xfce よりは多め。

AlterLinux の残念な点と良い点

残念な点

  • まだベータ版のため、こまごまとしたエラーが出てくる可能性がある。
  • 良くも悪くもリポジトリなどをオリジナルと共有しているので、上流の不具合もモロにくらう。

良い点

  • 壁紙やアイコンがカッコいい!Linux の UI デザインもここまで来たかって感じ。
  • さすが日本初の Arch 派生 Linux ディストリビューション!インストール前から日本語入力できるのは素晴らしい!
  • CPU-X (CPU-Z によく似たオープンソースのソフトウェア) がプリインストールされてる Linux をはじめてみた。
  • リポジトリなどもオリジナルから共有されてるので AUR も使える。

まとめ。

ベースに Arch Linux を選びしっかりと日本語対応させ、UI も手を抜かずにカスタマイズするなど、まだ問題はあると思いますが、個人的には今年の注目度 No.1 の Linux ディストリビューションです。

SereneLinux で経験を積んだユーザーが次に選ぶ Linux ディストリビューションというような立ち位置に感じました。

AlterLinux の Alter (変更する) の正確な意味はわかりませんが、ボク的には日本の Linux を変える (Alter) ディストリビューションになり得るのではないかと思います。

今後も引き続き、応援していきたいと思います。

AlterLinux のおすすめ度(5段階評価)

初心者向け度… ★★★☆☆

Linux 初心者でも迷わず使えるかどうか。★が多いほどデスクトップ指向。

日本語環境をはじめとして Arch 系 Linux ディストリビューションとしては非常に初心者向けといえる出来栄えだけれども、そもそもの Arch Linux が少々難易度高めなので、少し Linux の経験を積んでからの方が良いかも。

レイアウトも少し独特なため、Windows しか知らないユーザーとかは戸惑うでしょうね。

日本語の環境… ★★★★★

日本語表示および日本語入力ができるかどうか。★が多いほど設定も簡単。

インストール前から日本語入力ができるのはさすが!日本の学生が開発しただけある。日本人ユーザーにはありがたい。

システム要件… ★★★☆☆

古いマシンでも快適に使うことができるかどうか。★が多いほど古いマシンでも使える。

Xfce デスクトップの Linux としては重たい部類だけれども、OS としては軽量。GUI 環境を充実させると、どうしてもメモリ使用量が多くなるのは仕方ないのかも。

総おすすめ度… ★★★★☆

全体的なおすすめ度。★が多いほどアナタに使ってみて欲しい Linux。

リポジトリなどもオリジナルの Arch と共有されているので、Manjaro よりももっと Arch 寄りの Linux ディストリビューション。デスクトップ OS としても充分に機能する。初心者向けではない上にベータ版のため★マイナス1にしたけれども、正規リリースの際には5つ星にしたい Linux ですね。

AlterLinux に興味を持ったアナタは、下の URL を今すぐクリック!
ダウンロードする▶https://fascode.net/projects/linux/alter/#downloads

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