SereneLinux: 日本の学生が開発した国産Ubuntuベースの軽量Linuxを試してみた。

2020年2月24日

日本の学生が開発した Ubuntu ベースの軽量 Linux である SereneLinux を試してみた。

SereneLinux とはどんな OS ?

https://serenelinux.com/

SereneLinux は日本の学生が Ubuntu (Basix) をベースとし、マテリアルデザインを採用した美しいユーザーインターフェイスが特徴の国産 Linux ディストリビューション。デスクトップ環境は、高機能で高速な Xfce をカスタマイズしたもので、ユーザーインターフェイスにこだわりが見られる。

▼ SereneLinux 公式サイト▼
https://serenelinux.com/

SereneLinux の概要

  • ベース: Ubuntu (Basix)
  • アーキテクチャ: x86_64
  • デスクトップ環境: Xfce
  • パッケージ管理: dpkg (APT)
  • パッケージ形式: deb
  • カーネル: 4.15.0-74

SereneLinux をインストールするのに必要なスペックは?(推奨)

  • CPU: 1 Core 1 GHz (2 Core 2 GHz) 以上のプロセッサ
  • RAM: 1 GB  (2 GB) 以上
  • Storage: 20 GB (25 GB) 以上の空き領域

主なアプリケーション

  • ブラウザ: Chromium
  • メール: Gmail
  • オフィス: Google ドキュメント
  • グラフィック: GIMP
  • マルチメディア: VLC メディアプレイヤー

▼ SereneLinux についてのより詳しい情報は▼
SereneLinux forum = https://serenelinux.net/

SereneLinux 個人的な意見ですが、

SereneLinux 公式サイト(https://serenelinux.com/

この SereneLinux は日本の学生が開発をしている軽量 Linux ディストリビューション。

Web サイトで紹介されている開発チームは14名だけれども、一部情報ではおよそ30名程度のメンバーが在籍しているようで、しっかりとしたプロジェクトとしての体を成している。

2020年2月現在で公開されているのは、スタンダードエディション(ベータ7)とカスタマイズ向けのエディションが用意されている。

スタンダードエディションはデスクトップ指向の Linux ディストリビューションになっているため、ブラウザをはじめとしたアプリケーションがプリンストールされているが、メールには Gmail、オフィスには Google ドキュメントと、Google の Web サービスを使う。そのため最低限 Google のアカウントが必要になる。ちなみに Gmail や Google ドキュメントを起動させるのは Ice SSB ではなく、普通にブラウザで起動するブックマーク。

デザイン

基本テーマは NumixBlue。アイコンは人気の高い Paper が採用されている。

見た目には非常にこだわりがあるようで、テーマには NumixBlue というGTK2/3 で開発されている Cinnamon や Xfce 向けのテーマが採用され、アイコンセットはシンプルで幾何学的なデザインの Paper が採用されている。アイコン自体は他のディストリビューションでもよく見かけるものだね。

パネルなどもカスタマイズされており、上部のパネルは左側に「メニュー」「シャットダウン」「サスペンド」「ハイバネート」「再起動」「ユーザーの切り替え」「ログオフ」と電源関連のアイコンが用意されており、右側には「ゴミ箱」「音量」「電源」「通知」「ネットワーク」「日付とカレンダー」が配置されている。特にゴミ箱がパネルに配置されているのは珍しい。

アプリケーションの追加

日本語入力のパッケージは Serene-Startdash でインストールすることができる。

Serene-Startdash という独自のパッケージマネージャが用意されており、MX パッケージマネージャをイメージさせる。個人的には、このタイプのパッケージ管理が好きなので、現時点では管理されているパッケージは少ないものの今後に期待している。

使い方は非常にシンプルで、日本語入力に必要なパッケージも Serene-Startdash からインストールすることができる。

ちなみに Serene-Startdash では

  • クリーンアップ
  • アップグレード
  • 追加と削除

をするためのソフトウェア。

またSerene-Startdash の他にも、「メニュー」⇒「システム」にある Serene-Setup-Wizard でも必要なパッケージをいっぺんにインストールすることができる。

Serene-Setup-Wizard を起動させると、まずはターミナルが立ち上がる。

Serene-Setup-Wizard は以下の処理を一度に行う。

  • install Google Chrome … ご存知高速 Web ブラウザ
  • uninstall Chromium … Chromium のアンインストール
  • install Firefox … ご存知高速 Web ブラウザ
  • install FFmpeg … 動画ファイルの変換が行えるソフトウェア
  • install Blueman … Bluetooth を扱うためのソフトウェア
  • install KDE Connect … スマホアプリと連動するソフトウェア
  • install Gyazo … スクリーンショットを撮影するソフトウェア
  • install Wine 4.0 … Windows のソフトウェアを使うためのソフトウェア
  • install PlayOnLinux … Wine と連動して Windows ソフトウェアを導入するソフトウェア
  • install Winetricks … Windows エミュレータ
  • run winetricks allfonts … winetricks で使うフォントをインストールする
  • install Steam … ゲームのプラットフォーム
  • install Visual Studio Code … マイクロソフトが開発したソースコードエディタ
  • install Font Manager … フォントを管理するソフトウェア

このウィザード、何の解説もなかったためいつまで続くのかが不安になったが、一つ一つ確認すると上記のパッケージ操作が行われることがわかった。何も知らないと少々不安に感じるが、一覧にしてみてみると、けっこう必要になりそうなパッケージばかり用意されている。

SereneLinux の残念な点と良い点

残念な点

  • 軽量にするためかもしれないが、国産であればインストール直後から日本語入力ができればなお良かった。
  • Gmail や Google ドキュメントが Ice SSB で動作するならもっと良かった。
  • まだ新しいプロジェクトのため、フォーラムなど情報が少ない。これからに期待。

良い点

  • デザインがクールでかっこいい!
  • ベータ版とはいえ、高速で安定したシステムは魅力的。
  • Serene-Startdash は何気に便利。パッケージ数が増えることに期待。

SereneLinux のおすすめ度(5段階評価)

初心者向け度… ★★★☆☆

Linux 初心者でも迷わず使えるかどうか。★が多いほどデスクトップ指向。

Ubuntu 系なので情報はたくさん手に入れることができるが、レイアウトが少し独特だったりするため Linux 初心者だとちょっと「?」となるかもしれない。

日本語の環境… ★★★☆☆

日本語表示および日本語入力ができるかどうか。★が多いほど設定も簡単。

専用のパッケージ管理ツールが用意されており、そのツールを使うことで簡単に日本語入力に関連するパッケージをインストールすることができる。

システム要件… ★★★★☆

古いマシンでも快適に使うことができるかどうか。★が多いほど古いマシンでも使える。

Xfce デスクトップなので軽量。余計なパッケージもほとんど入っていないのでストレージサイズも少なくて済む。

総おすすめ度… ★★★☆☆

全体的なおすすめ度。★が多いほどアナタに使ってみて欲しい Linux。

現状ではベータ版のため常用には向かない。しかしながら、意欲的な開発が進められている Linux ディストリビューションなので今後に期待!

SereneLinux に興味を持ったアナタは、下の URL を今すぐクリック!

▼ダウンロードする▼
https://serenelinux.com/