今回はWindows 10 の現行のビルド(2020年1月現在)ではなく、以前のビルドの入手方法についてお話しします。

ただし、この方法は正規の方法かどうか確認が取れていませんので、その辺をご理解の上でご覧ください。

Windows 10 のビルド

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?
初期設定より先に進めなくなってしまった。

Microsoft Windows 10 の Web サイトからインストール用のメディアを作成するツールをダウンロードして、そのツールでインストールメディアを作成しても、ボクの持っている 32-bit マシンにはインストールできませんでした。

2020年1月現在、ダウンロードできるのは Windows 10 November 2019 。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

Windows 10 の最小システム要件は満たしているはずですが、初回起動設定の際にエラーが発生し、ついには Windows 10 を起動させることができませんでした。

そこで不本意ながら、現行のビルドではなく以前のビルドを使うことにしたのですが Windows 10 のサイトにはどこにも見当たりません。

以前のビルドをダウンロード

ですが、以前のビルドを手軽に入手する方法を見つけましたので、今回はそれを紹介します。

使うのはフリーのライティングソフト Rufus です。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。
https://rufus.ie/

Rufus (ルーファス) をご存じない方のためにざっくりと説明しますが、インストール不要で、主に起動可能なUSBメモリなどを作成したり、フォーマットをするためのソフトウェアです。

Rufus の紹介記事

で、この Rufus が ISO イメージの書き込みだけではなく、Windows の ISO イメージがダウンロードできるのです。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

[選択] ボタンの脇にある [▼] をクリックすると、「ダウンロード」の文字が確認できると思います。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

このダウンロードを選択すると、Rufus 内のダウンロードスクリプトが自動的に起動して、ダウンロードできる「バージョン」の一覧が作成されます。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

2020年1月現在でダウンロードできるバージョンは Windows 10 と 8.1 が選択できるようです。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

ここで任意のバージョンを選択して[続ける]をクリックし、次に進みます。今回は「Windows 10」を選びます。

次は「リリース」の選択です。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

任意のリリースを選択して[続ける]をクリックし、次に進みます。今回は、いちばん最初の「1507」を選びます。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

次は「エディション」の選択です。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

選択したリリースで提供されたエディションを一覧の中から選び[続ける]をクリックし、次に進みます。今回は「Windows 10 Home/Pro」を選びます。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

次は「言語」の選択です。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

日本の方であれば、そのまま[続ける]をクリックし、次に進みます。ちなみに一覧を開くとすごい数が出てきます。さすが Microsoft ですね。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

最後に「アーキテクチャ」の選択です。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

「x64」が 64-bit 版で「x86」が 32-bit 版です。今回は32-bit 版の「x86」を選択します。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

で、いよいよダウンロードするのですが、「ブラウザーを使ってダウンロードする」という項目があるのがわかると思います。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

ココにチェックを入れない場合、Rufus が直接ダウンロードしますが、とても時間がかかります。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

ボクの環境だと、ダウンロードにおよそ1時間程度かかってしまいました。

ちなみに Rufus で直接ダウンロードした場合、そのまま書き込むことができ便利ですが、ダウンロードの時間を考えるとメリットとして感じにくいですね。

「ブラウザーを使ってダウンロードする」にチェックを入れて [ダウンロード] ボタンをクリックすると、既定のブラウザが起動しダウンロードが始まります。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?

こちらだと、ボクの環境の場合ダウンロードは10程度ですみました。

なので、個人的にはコチラがおすすめです。

インストールメディアの作成

あと気をつける事として、ISO イメージを書き込む際のパーティション構成は「MBR(マスターブートレコード)」へ変更したことです。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

初期設定では「GPT(GUIDパーティションテーブル)」が選択されているのですが、32-bit パソコンは「GPT」が扱えないため「MBR」に変更しておかないと、起動してくれません。

それと、念の為に「古い BIOS のために修正を追加」にもチェックを入れておきました。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

あとは USB メモリから起動できるようにし、指示に従ってインストールしていきます。

プロダクトキーについて

ここでプロダクトキーについてお話します。

Windows 10 のライセンスについて皆さん興味あると思いますが、現状では最新のビルドだと Windows 7 や 8 (8がインストールされていたパソコンはプロダクトキーの入力をスキップすると自動認証されるみたいです)のプロダクトキーがそのまま使えるようです。

Windows 10 以前のビルドを手に入れるには?フリーのライティングソフト Rufus を使う。

すべてのビルドを確認したわけではないので、正確なことはわかりませんが、「バージョン1709」からは、Windows 7 のプロダクトキーでインストールを進めることができました。

また一度でも Windows 10 をインストール、またはアップデートしたことのあるパソコンの場合、インストール時にはプロダクトキーの入力をスキップすると、Windows が起動し、オンライになった際に自動的にライセンス認証されます。

これはライセンスについての考え方や取り扱いについて Microsoft が方向転換を図った結果かな?思われます。

今後どうなるかは定かではありませんが、現状ではもうしばらくは Windows 7 以降のプロダクトキーで Windows 10 のライセンスが認証されそうです。

まとめ

まとめとして、Windows 10 の以前のビルドを入手する場合、Web を探し回るよりも Rufus を使ったほうが簡単に手に入れられるということでした。

おまけに、2020年1月現在、無償アップデートと読んで良いのかわかりませんが、Windows 7 のプロダクトキーで Windows 10 のライセンスが認証されます。

また過去に一度でも Windows 10 にインストール、またはアップデートしたことのあるパソコンはオンライの際、自動的にライセンス認証されます。

ちなみに問題なくインストールできたのは、いちばん最初のビルドだけで、他は何かしらの不具合が起きてしまいインストールができませんでした。

なので最新版にする場合は、最初のビルドをインストールしてから最新版にアップデートするという、手間と時間がかかる方法をとるのが確実でした。

Rufus の公式サイト
https://rufus.ie/ja_JP.html

Rufus の紹介記事
https://pc-freedom.net/software/how-to-use-rufus/