EndeavourOS は日本語に対応させることができるけれども色々と手間がかかるので、今回はその設定にチャレンジしてみたい。
EndeavourOSの日本語入力。
コチラの記事▶「EndeavourOS: オランダ発の Arch ベース軽量 Linux を試してみた。」で紹介した EndeavourOS で日本語入力できるように設定していく。
日本語でインストールすると日本語表示はできるけれども、フォントが合っていないためとても見にくい(醜い)。
まずこれを修正するところから始めたい。そのままでも気にならない人は読み飛ばして構わない。
日本語入力に必要なパッケージは以下の5つ。
- fcitx-mozc
- fcitx-configtool
- fcitx-gtk2
- fcitx-gtk3
- fcitx-qt5
以下のコマンドでインストールする。
$sudo pacman -S fcitx-mozc fcitx-configtool fcitx-gtk2 fcitx-gtk3 fcitx-qt5
依存関係にある必要なパッケージも一緒にインストールされるので、いっぺんに操作したほうがよい。
ちなみに横着して fcitx-mozc だけインストールすると、余計に手間がかかるようになってしまうので、上記のパッケージは必ずインストールすることをおすすめする。
.bashrc の編集
隠しファイルを表示し、その中にある「.bashrc」を編集する。
以下の内容を追記して保存する。
export GTK_IM_MODULE=fcitx export XMODIFIERS=@im=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx
.xprofile の編集
「.xprofile」を新規作成し、以下の内容を入力し保存する。
export LANG="ja_JP.UTF-8" export XMODIFIERS="@im=fcitx" export XMODIFIER="@im=fcitx" export GTK_IM_MODULE=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx export DefaultIMModule=fcitx
再起動
以上のファイルが編集できたら、 Xウィンドウシステムに新しい設定を読み込ませるため 一度再起動する。
これで無事に日本語入力ができるようになる。
横着したときの末路
fcitx-mozc だけインストールしても、「 .bashrc 」と「 .xprofile 」の編集さえ済めば日本語入力はできるようになる。日本語入力ができるようになるけれども、まずはインライン表示ができない。
慣れればそれなりに使えるだろうが、けっこう気になる。
またサジェストウィンドウ(予測変換)なんかも、変な位置に出没する。
ココからの修正は…
インライン表示ができるようにするには…
fcitxのアプレットで右クリックし、プルダウンメニューから「設定」を選択。
開いた窓にあるタブの中から「アドオン」を選択。
下のほうにある「□拡張(または Advanced )」の□にチェックを入れる。
□ Fcitx XIM Frontend
Provices XIM support
の行を項目が増えたリストより探す。
□にチェックが入っていることを確かめ、行をダブルクリック。
XIM
XIMで On The Spot スタイルを使う(起動中は変更できません)□
の行の後ろの□にチェックを入れて、「OK」をクリック。
設定ウィンドウを閉じ、fcitx のアプレットプルダウンメニューから「再起動」を選択。
これで即時インライン表示ができるようになった。
また fcitx-gtk2, fcitx-gtk3, fcitx-qt5 のインストールを端折ると…。
こんな感じにサジェストウィンドウ(予測変換)がずいぶん離れてしまうので、これまた使いづらい。
後からでも残りのパッケージをインストールすると修正されるが、予めインストールしておいたほうが無難。