Windwos10、2025年10月14日サポート終了。
君たちはどう活かすか
Windows 10 のサポート終了が見えてきました。その日は2025年10月14日。
さて、あなたの PC、Windows 11 に乗り換えられますか?
それとも…
Windows 10 が終わる前に
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コダシマ
今回は「古い PC 、君たちはどう活かすか」
冒頭でお話した通り、いよいよ Windows 10 のサポート終了が見えてきました。
※この記事は2024年3月の下旬に執筆していますが、サポート終了までざっくりあと1年半くらいというところです。
Windows 10と一言でいっても、 厳密に言うとたくさんバージョンがあり、いちばんサポート期間が長いのが 22H2 というバージョンです。
今でこそ Windows 11 が最新の OS として広まっていますが、Windows 10 はリリースされる際に「最後の Windows」という触れ込みで登場しました。
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そのため、同じ Windows 10 だとしても、いくつものバージョンが存在します。
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コダシマ
ほら、アップデートされてきますからねぇ
で、その中の最新版が 22H2 というバージョンになり、この 22H2 のサポート終了が2025年10月14日というわけです。
以前、Windows 7 のサポート終了の際にも、世の中はザワつきましたが、それでもハードウェアの制約なしで Windows 7 から Windows 8 を飛ばして Windows 10 にバージョンアップする、といった事ができたため、それで納得するユーザーも少なくなかったことでしょう。
なにせ、プロダクトキーもそのまま使えましたからね。
ところが、今回の Windows 10 から Windows 11 へのバージョンアップは様子が異なります。
キーも閉じられ、何より先日アップした動画の中でも少し触れましたが、Windows 11 が実行できるハードウェアには制約があります。
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最低限のハードウェア要件はそれほど高くはないように見えるのですが、主にセキュリティ面での制約が足かせとなります。
また、先日の動画では話題に上げませんでしたが、サポートされている CPU も、第 8 世代の Intel Core プロセッサー(2017年に発売)以降のものをはじめとして、AMD Zen 2 プロセッサー(2019年の発売)以降のもの、Qualcomm(クアルコム)の7/8シリーズプロセッサ以降に発売された CPU のみが Windows 11 対応となります。
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逆に言うと、それ以前の第7世代の Inte プロセッサー、AMD Zen 1 プロセッサー、Qualcomm 6 シリーズといったプロセッサでは、Windows 11 が使えないわけです。(一部、例外があるようですが…)
システム要件を満たさないPCをWindows 11 2022 Update(バージョン22H2)にアップデートする方法
これらの条件によって、結構な数の古いマシンが Windows 11 から弾かれ、路頭に迷いそうな気配がいたします。
Microsoft にしろ PC メーカー各社にしろ、Windows を使い続けたければ買い換えろと言わんばかりです。
PC OS のデファクトスタンダードとして君臨する Windows だから言えることなのでしょうが…
さてさて、古くなったとはいえ、まだ使える PC 、君たちはどう活かすか?
セキュリティを侮るなかれ
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まぁ、Windows 11 のインストールされている第8世代以降の Intel プロセッサとかの中古 PC に買い替えてしまうのもありですが、安くても2万円くらいはするわけで…
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コダシマ
まだ使える PC があるのに、わざわざ2万円払いたくない!
って方もいますよね。だって、コダシマがそうですからねぇ。
で、サポート切れと連呼してますが、そもそも OS のサポートとはどういった意味なのか、ちょっとおさらいしておきましょう。
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「サポート」というと、電話でわからないことを聞いたりする「ユーザーサポート」を思い浮かべる方もおられるでしょう。
もちろん Windows の場合にはそちらも含まれると思いますが、重要なのは、システムのアップデートやバグの修正、セキュリティパッチの適応などの方です。
OS を安全に使うために重要な保守管理といったほうがイメージが湧くでしょうか?
OS のサポートが切れるということは、この保守管理が行われなくなることを意味します。
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なので、サポートが切れた OS を使い続けることも出来なくはないのですが、もしも使うならオフラインに限られます。
OS のサポートが切れて一番問題になるのが、セキュリティです。
OS のサポートが切れるということは、セキュリティに問題が起きても修正も対応もしないということ。
早い話、コンピュータウィルスの脅威にさらされ続けるということです。
なぜだか「自分は大丈夫」と根拠のない自信を持たれる方が案外多いのですが、コンピュータウィルスを侮ってはいけません。
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ターゲットを定めて攻撃するウイルスもありますが、無作為に攻撃するものが多数を占めます。
様々な種類が存在し、いつどこで感染するかもわかりません。
また、コンピュータウィルスに感染したことがわかるものもあれば、感染したことすら気付かないものもあります。
そして、どんな被害をうけるのかもわかりません。
ちなみに、レジットカードの番号といったような重大な個人情報が抜かれたりなどは日常茶飯事。
やっかいなのは、仮に自分は被害を受けなくても、自分が媒介となって周りに被害を振りまいてしまうことも十分にあり得るのです。
これは何も知らずに自分が加害者の立場になってしまうもの。
何も知らずに、いきなり悪人にされたくは無いですよねー。
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サポートが切れた OS をインターネットにアクセスするリスクを決して甘く見ずに、相当なものだと心得てください。
裸で毒の沼に飛び込むようなものです。
なので、サポートが切れた OS を使うとするならば、オフラインに限るべきです。
が、そうは言っても、今の世の中、オンラインで使われることを前提とした設計のソフトウェアがとても多いです。
というか、インターネットを使わないという選択がなかなか厳しい世の中です。
メール一つ送れないというのは、もはや使い道が無いのと同じこと。
どうしてもインターネットにアクセスしたくなりますよねー。
ってことで、そんなアナタの救世主になるかもしれないのが Linux です。
Linux にしてみない?
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コンピュータにあまり詳しくない方は Linux と言われてもさっぱりだと思いますが、この記事をご覧になっているアナタは、少なくとも名前くらいは聞いたことがあることでしょう。
ですが、ご存じない方のために、念の為にざっくりと Linux を説明しておきます。
一言でいうと…
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コダシマ
Linux は「無料で使えるオープンソースの OS」です
オープンソースとは、文字通りオープンなソース。
ソースコードがオープンにされており、誰でも自由にソースコードを覗くことができるだけでなく、自由に使うことができます。
どれくらい自由かと言うと、コードを改変したり再配布したりするのも自由です。
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そのため、世界中の腕自慢が、こぞってオープンソースのソフトウェアを開発しています。
Linux もそのオープンソースのソフトウェアの一つなので、世界中のエンジニアが日夜開発に参加し、常に最新のシステムにアップデートしています。
タダで使える OS であっても、中身は最新の技術で開発されたシステムというわけです。
またオープンソースのソフトウェアは、Linux のような OS だけでなく、一般的なオフィススイートをはじめ画像編集ソフトや動画編集ソフト、3D アニメーションソフトや音楽編集ソフト、各種メディアプレイヤーや使い道のわからないソフトなど多種多様なソフトウェアが、使えるか使えないかは別として山のように存在します。
特に、もしもアナタが、普段 PC で行っている作業が書類作成や画像編集くらいであれば Linux でも十分対応することができます。
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ココらへんは先日の動画でもお伝えしていますが、インターネット環境が充実した今では、書類作成や画像編集とかであればブラウザ上だけでだいたいできてしまいます。
また、それ以上のことも、山のようにあるソフトウェアの中にだいたいあります。
ただし、注意点もあります。
先日の動画でもお伝えしていますが、オープンソースのソフトウェアはたくさんありますが、Microsoft 365 や Adobe のクリエイティブ関連のソフトウェアといった、いわゆる世のデファクトスタンダードと呼ばれるソフトウェアの Linux 版はほぼほぼ存在しません。
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ときどき例外はありますが、基本は無いと思ったほうが間違いありません。
ただ、Google Chrome や Firefox といった WEB ブラウザは、そもそもがオープンソースだったので Linux でも使うことが出来ます。
最近では Microsoft Edge も Linux で使うことが出来ます。
なので、ブラウザで使えるアプリを利用するのであれば、なんら問題がないというわけです。
コダシマも、普通に Linux 上での Edge 経由で Microsoft 365 とかを使ってます。
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なので、古くなって Windows 11 に弾かれるような PC であっても、特別な専門的分野とかでなければ 最新の Linux 環境で使い続けることが出来きるというわけです。
※一部 Linux ディストリビューションで Windows 同様に TPM チップを搭載していないと起動できないものも出てきました。
見直される Linux
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少しずつですが、着実に Linux のユーザー数が増えています。
ウェブ上の統計調査を主な業務とする米国の企業 StatCounter (スタットカウンター)の調査によると、2024年3月、デスクトップ OS のシェアで、Linux が 4% を超えました!
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コダシマ
何だよ、たった 4% かよ
と思われる方もいるかと思いますが、この中に Chromebook に搭載される ChromeOS は含まれていません。
っと、なぜにココで ChromeOS の話が?と思った方のために説明しておくと、ChromeOS は、その心臓部に Linux を使っており、ユーザーインタフェースを Chrome ブラウザで構築している OS です。
なので、今回の調査結果で Linux と ChromeOS を合算すると 6% を超えます。
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LinuxのデスクトップOSシェアが4%超え、30年以上かかったシェア3%超えからわずか8カ月で達成
Linux は知る人ぞ知るサーバー OS の覇者ですが、デスクトップ OS としてのシェアがとても低く、登場から 30 年経っても、そのシェアはわずか 2% 前後でしたが、近年では徐々にシェアが上がり、昨年2023年6月に 3% のシェアを記録し、そこから1年足らずで 1 ポイントもシェアが上昇。
急激にシェアを伸ばしています。
これは柔軟性を評価する開発者や専門家に加え、高いセキュリティ性と安定性、改善された外観や使いやすさや、先ほどお伝えした通り OS に依存しなくても良い環境が整ってきているため、一般ユーザーも増えてきているのではないかと見られています。
Gigazine:Linuxユーザーの増加につながったと考えられる5つの事情
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また毎度、 Windows のサポート終了のたびに、 Linux が注目され認知度も徐々に高くなり、興味を持つユーザーも着実に増えています。
注目度が高まれば、利用者も増えていく➡利用者が増えていけば、より開発が進み環境が賑わう➡賑わっている環境に注目が集まり…、といったサイクルが出来上がるのも不思議ではありません。
ブラウザ上で様々な事ができるようになると OS だけに限らず、マシンスペックにさほど依存せずにいろいろなことができるようになっています。
なので、Windows にしがみつく理由も、だいぶ少なくなってきているのではないかとコダシマは思う次第です。
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Windows 10 のサポートが終了する2025年10月14日以降の Linux のシェアが今からとても気になるところで締めたいと思います。
Linux に興味を持たれた方は、時間もまだあるので、いきなり本番環境にインストールせずに、まずは仮想環境などで試してみて、自分に合う OS かどうか確かめてみるのも良いでしょう。
新たな世界に踏み出してみるのって、ちょっと勇気がいりますが、きっと退屈はしないはずです。