なぜかMacは、古くなっても処分できない。
なんだか勿体無かったり、愛着があって処分できないMacの使い道とは?
できればいつまでも使いたいが…。
パソコンもだいぶ安くなったとはいえ、新品で買うとなると確実に2〜3万円以上する。そして、ここで取り上げるAppleのMacはさらに高い。有り余るほどお金を持っているのであれば、さっさと買い換えればいいかもしれないが、多くの人はそうではないであろう。ここにたどり着いたあなたと同様に、筆者もそんな一人だ。しかも筆者は、物が捨てられない性分なのだ。
パソコンを捨てられない2大理由
パソコンをだけにとどまらないが、捨てられない理由は
- 勿体無い
- 愛着がある
この2点に尽きる。
先にも述べた通り、普通のWindowsパソコンですら2〜3万円はかかる。そこそこのスペックを持ったパソコンであれば10万円以上するものも少なくない。そしてMacは当たり前に10万円以上のコースだ。そのことを考えると、処分するときにどうしても「勿体無い」という言葉が頭をよぎる。
「高かったんだよなぁ」とか。
また、そんなお金をかけたMacなので、多くの人は少しでも長く使い続けられるよう大切に使っている。大切に使えば使うほど、手に馴染み、思い出が詰まり、愛着が湧いてくる。そもそも、思い出の整理をパソコンでしている人も少なくないはず。そんな愛着のあるパソコンを簡単に捨てられるはずもない。
寄る年波には勝てない…が。
時の流れは残酷なもので、最新だったパソコンもいつしか旧型と呼ばれるようになる。特にパソコンの世界ではドックイヤーとも言われ、次々と新しいものが生まれてきた。人が年を取るよりもずっと早くパソコンたちは寿命を迎えるのだった。
しかし、飛躍的に進歩を続けていたパソコンも、ある程度の熟成期を迎え、世代間格差が少なってきているのが現状。少し前であれば、旧型のパソコンは全く使い物にならなかったが、ここ10年くらいのパソコンは思いのほか寿命が伸びてきている。
人もそうだが、まだまだ老いさらばえるには早いのだ。
Windows 7 以降のパソコンはまだまだ使える。
「より使いやすく」「より便利に」「より美しく」とOSの技術の革新が進むほど、パソコンは多くのリソース(メモリや記憶容量など)を必要とする。当然、時が経つにつれ、そのリソースはどんどん足りなくなってくる。
例えば、Windows XP のサポート終了に伴い、Windows 10 の無償アップデートが2016年7月29日まで行われたが、無償アップデートの対象は Windows 7 以上OSに限られた、同じ Windows とはいえ、XPと10では全く違うOSになってしまったのだ。
アップデート対象だった Windows 7 と Windows 10 のシステム要件で比較すると(どちらも32bit版)
OS | Windows 7 | Windows 10 |
CPU | 1GHz以上のKaby Lake、Gemini Lake以降の 各種マイクロアーキテクチャを用いたCPU (Coreシリーズ) |
1GHz以上のPAE、NX、SS2を搭載する x86互換CPU またはSoc |
メモリ | 1GB以上 | 1GB以上 |
ストレージ | 16GB以上 | 16GB以上 |
画面解像度 | Super VGA 800×600以上 | 800×600以上 |
ちなみに Windows XP のシステム要件は
OS | Windows XP |
CPU | 300MHz以上の Intel Pentium/Celeronまたは 600MHz以上のAMD K6/Athlon/Duron |
メモリ | 6GB以上 |
ストレージ | 1.5GB以上(SP2では2.1GB以上) |
画面解像度 | Super VGA 800×600以上 |
という具合に、Windows 7 が使えていたパソコン以上のスペックがないと Windows 10 が動かなかったわけだ。Windows 10 の登場で多くのパソコンは最新の環境を手に入れることができたのだ。
Windows はいい、肝心なのはMacだ!
そう、肝心なのはMac。性能的にWindowsパソコンと同等、またはそれ以上にも関わらず最新のOSを使うことができなくなってしまう。これはハードウェアもソフトウェアも作っているAppleという会社の大人の事情によるものが大きいのだが、使えるならば少しでも長く使いたいものだ。
世の中には「Hackintosh」なるWindowsパソコンに無理やりmacOSをインストールするものも存在するが、これはApple非公認のいわば不正行為。かつ、相当のスキルがないと無理。
こんな危険を犯す必要はどこにもない。
また非公式ではあるが、パッチを当てて最新のmacOSをインストールする方法もある。
しかしこちらもEarly 2008 以降に発売された Mac が対象となるため、除外される機種も少なくない。
思い出して欲しいBootCamp
Macはもともと標準搭載のBootCampを使えばMacマシンでWindowsを動かすことは出来る。これを活用しない手はないわけだ!
かといって、改めてWindowsを購入するのはお門違い。それだったら買い換えた方がイイワケです。
つまり、お金をかけずに古いMacをどう使うかというのが大切なわけです。
それができるのが、あの Linux !
Linux は無償で使うことができるOSで、実に色々なパソコンに対応している。
Linux って難しそうだけど…。
多少知識のある方であれば Linux というOSを聞いたことがあると思う。Linux はサーバーなどでよく使われているOSなので、なんだか専門家でないと使えないOSのイメージを持つ人が多い。
実際に、Linuxではコマンドを使って操作するのが一般的とされている。
しかし、大丈夫。
筆者はLinux歴15年になるが、ここ数年まともにコマンドを使ったことがない(苦笑
ほぼ、WindowsやmacOSのようなディスクトップOSとして使っている。コマンドを覚えていればもっと使いこなすこともできるだろうが、最近の Linux はコマンドを覚えなくても問題ない。初心者でも使いやすくなっているのだ。
筆者のお気に入りは Zorin OS と feren OS。
ということで、結論。
古いMacにはLinuxを使うということでした。筆者はA1181のMacbook(Core 2 Duo)にZorin OSをクリーンインストールして使っています。ちなみにPower PCでも使えるディストリビューションもあるので、さらに古いMacでもまだまだ使えす。(機会があれば、こちらも紹介したいと思っています)
参考までに
以前にも古いMacにLinuxをインストールして見ているので参考にしていただければ幸い。