今までにもOSをアップグレードした経験のある方ならわかると思いますが、アップグレードが終わっても安心できません。新しいOSをそのまま使っていると、思わぬトラブルが起きる可能性を残したままになってしまいます。
一度しっかり基本設定を見直しておきましょう。
Check 1. 各種設定の見直し
アップグレードで変更された設定を元に戻しましょう。
Windows 7 / 8 / 8.1からアップグレードすると、設定内容もそのまま引き継がれるように思われますが、実はWindows 10の初期設定に設定されてしまいます。今まで使っていた設定になっているかどうか確認してみてください。クリーンインストールした方も同様に設定してみてください。
ソフトの関連付け
Windows 10をインストールすると基本的に新しい純正ソフトウェアに関連付けられます。データファイルはもちろんメディアファイルなど、使い慣れたソフトウェアに関連付けておきましょう。
Windows Update
Windows 8.1までであれば更新プログラムを自動的にダウンロードしない設定もできました。Windows 10では完全に自動で更新プログラムがダウンロードされます。更新プログラムを反映させるため再起動が必要になりますが、Windows 10では再起動のタイミングを通知する設定ができるので、確実に設定しておきましょう。
電源設定(高速スタートアップの有無)
「電源オプション」の「電源ボタンの操作を選択する」→「利用可能でない設定を変更します」をチェックします。
初期設定では「高速スタートアップを有効にする」が有効になっています。無効にしたい場合にはチェックを外しておきます。
Check 2. 自分にあったログイン設定
セキュリティー対策はしたいものの、できる限り省きたいのがパスワードの手間です。Windows 10では複数のログイン設定が用意されているので、自分にあったログイン設定を選びましょう。
自動ログイン
自動ログイン設定はパスワードの入力が必要なくなります。一人暮らしの自宅など、他人がパソコンに触ることがない環境であれば自動ログイン設定にするのもアリです。
ピクチャーパスワード
タブレットなどのタッチパネルとの相性が良いのがこのピクチャパスワードです。画像上の3か所に設定したジェスチャーを入力することでログインできます。
PIN
お勧めはこのPINです。4桁以上の数字で構成したパスワードがPINです。入力が簡単なうえ、入力が完了すると自動ログインされ非常に便利です。
Check 3. ソフトウェアのチェック
使っていたソフトウェアが古いバージョンだった場合、Windows 10では起動できなかったり、起動できても正常に動作しないなど不具合が起きる可能性もあります。「互換モード」で使うこともありますが、場合によってはシフトがシステムに悪影響を及ぼす可能性もあるため、すべてのソフトを最新版にアップデートしておきます。
最新版がWindows 10に対応していない場合には代替えのソフトウェアを探しましょう。
他にもやっておくと良いこと
上記の他にもやっておくと良いことが幾つかあるので参考にしてみてください。
アップデート前のデータを削除
Windows 7 / 8 / 8.1からWindows 10へアップグレードし、環境に問題がなく復元する必要がなければアップデート前のOSデータを削除すれば数十GB単位でドライブの空き容量を確保することができます。
- Cドライブの「プロパティ」を表示し、「全般」タブの「ディスククリーンアップ」を起動します。
- 「システムファイルのクリーンアップ」を開き、「以前のWindowsのインストール」をチェックして削除しましょう。
通信機能を管理する
実はWindows 10ではユーザーが何をしたのかがMicrosoftに通信されています。しかもOSの設定ではオフにできない項目もあります。
通信の管理を行うには別途専用ソフトを使って管理する必要があります。
※このソフトウェアを使うと一部ソフトの通信までブロックされる可能性があるので注意してください。
無事にWindows 10をインストールできても、それで終わりではありません。使い始める前に、より安全に使うため必要な設定を確認しておくことをお勧めします。
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