インドが生んだ初心者向け Linux SuperX 5.0 がリリースされたので、

2019年5月19日

インドで開発が始まった Linux ディストリビューション SuperX の最新版となる 5.0 が、2019年5月1日にリリースされた。

SuperX とは?

https://superxos.com/

SuperX は、高度にカスタマイズされた KDE デスクトップ環境を使用し、Linux をベースとしたデスクトップ指向のオペレーティングシステム。

もともとインドで開発された SuperX は、フリーでオープンソースのソフトウェアビジネスモデルを持つ Libresoft によって公開されている。

SuperX は「シンプルでユーザーフレンドリーで、パワフルで、精力的で、そして頑強なエクスペリエンス」を目指しているため、ホームユーザー向けのフリーミアムからエンタープライズユーザー向けのプロフェッショナル向けのものまで、さまざまな種類が用意されている。

今回の変更点は?

今回のリリースでは、親しみやすさを維持しながらデザインと美しさに焦点を当てながら、イノベーションへの取り組みを強調している。

▼より詳しい情報は▼
Website >> https://superxos.com/blog/2019/05/superx-5-0-lamarr-is-here/

SuperX の概要

  • ベース: Ubuntu LTS
  • アーキテクチャ: i686, X86_64
  • デスクトップ環境: KDE Plasma
  • パッケージ管理: dpkg (APT)

主なアプリケーション

  • ブラウザ: Chromium, Firefox
  • オフィス: LibreOffice
  • グラフィック: GIMP
  • マルチメディア: VLC media player
  • 動画編集: KdenLive

SuperX をインストールするのに必要なスペックは?(推奨の)

プロジェクトサイトにシステム要件の記載がなかったため、Ubuntu のものを参照。

  • CPU: 2 GHz Dual core processor 以上
  • RAM: 2 GB (4 GB 以上)
  • DISK: 25 GB 以上

▼より詳しい情報は▼
Website >> https://wiki.superxos.com/Main_Page

個人的な意見ですが、

インストーラーは Calamares なので、指示通りに設定していけば問題ない。

Ubuntu LTS をベースにしているので、必要な情報やソフトウェアの心配もない。

ただひとつKDE の場合、VirtualBox で起動させると、モニタの設定が 800×600 (SVGA) で固定されてしまう。

SVGAに固定された画面。

原因がわからないが、表示領域をそれ以上広げることが出来ず、ディストリビューションによっては、画面が狭すぎて設定や操作ができなくなってしまう。

今回の SuperX も、デスクトップ環境が KDE Plasma だったため、案の定モニタ表示は SVGA で固定されてしまった。

こうなると SuperX は使い物にならない。

ちょっと独特な、全画面を使ったランチャーが全く意味を成さないのだ。

フル HD サイズの画面表示。
SVGA に固定され、アプリ名が見えない。

画面の中央部に、アプリケーションがリストで表示されるはずなのだけれども、さっぱり読めない。

実際にマシンにインストールしなければならないため、空きのある PC を準備するのに時間がかかり、イメージデータを用意してから先に進まずにいた。

それでもようやく、実際に SuperX を PC にインストールしてみると、なかなか良いディストロだ。

初心者や教育の現場向けというコンセプトがあるためか、SuperX というなんだか SF 映画みたいな名前だけれども壁紙は絵本のような穏やかさ。

ココらへんは、好みで変えられるので問題がない。

絵本のような穏やかな壁紙。

全体的に面倒なアクセサリやユーティリティの類は省かれており、主にデスクトップ OS として必要なソフトウェアが用意されている。

またデスクトップ環境が KDE Plasma 5.15.4 のため、古い PC でもなめらかに動作してくれた。

ちょっと気になる点、

面白かったのは、日本語入力メソッド。

インストール後に日本語入力環境を設定しなければいけないという、最近の Ubuntu 系らしからぬ仕様だけれども、初期設定が興味深かった。

日本語入力メソッドを GUI で追加しようと思ったら、見慣れない「 T-Code 」なるもの。

見慣れない「tcode」の文字。

T-Code をご存じない方にザックリ説明すると「無連想2ストローク漢字入力方式」と呼ばれるちょっと特殊な入力方法を用いるもので、キー二打鍵の組み合わせで漢字一文字を表すことによって漢字入力を行う入力方式。

キーボードから直接漢字を入力できるので、変換の必要がないというメリットがあるが、打鍵位置の割当を覚えなければ使うことができない。

まぁ、僕の周りで使っている人はいないし、あえて検索しなければほとんど見かけることがない珍しいものだ。

ちなみにこの T-Code で試しに “sudo apt-get upgrade” と入力してみたら…

何でこうなる?

ストローク表が全くわからない僕なので、なぜこうなったのか理解できていないけれども、それよりも気になるのは、なぜこのインプットメソッドが選ばれたのかという事。

インド、カオス!

ただ KDE 環境の Ubuntu 系ディストロなので、安定性や使い勝手などは折り紙付き。

Fcitx-Mozc などのインプットメソッドももちろんあるので、日本語入力も問題ない。

$ sudo apt-get install fcitx-mozc で OK 。

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