最近 Youtube ではラズパイネタが続いていますが、ずっと放置してしまっていたラズパイ ZERO のウワサの真相だった Retroflag の高機能ケース GPi CASE を紹介します!
Raspberry Pi ZERO 専用の高機能ケース
結論から言えば、そのウワサとは Retroflag の販売する GPi CASE のこと。
本国のアメリカでは 2019年7月頃から Amazon を中心に販売が始まった。
その設計は、8ビットのハンドヘルドゲームコンソールである GAME BOY のオマージュとして、同じ外観を備えているだけでなく、X / Yボタン、L / Rショルダーボタン、POWER などの追加機能も含まれている。
以前、Youtube で触れた際にさまざまな意見を頂いた。
その中には「海賊版だからNG」的なコメントも頂いたのだが、Retroflag では上記のとおり Game Boy へのオマージュとしている。
実際に外見こそ GAME BOY と瓜二つだけれども、中身は全くの別物。(コレもコメントで返信した中身になるが…)
法律的にOK?
また法律の問題についても「法律的に NG だ」というコメントを頂いた。
しかしコチラの争点は意匠権となり、その意匠権はクリアしている。
意匠権の存続期間は、設定登録の日から20年間
https://ja.wikipedia.org/wiki/意匠権#意匠権の効力
初代 GAME BOY の発売日は1989年4月21日なので、2019年時点で30年経過している。また GAME BOY の最終型は GAME BOY Color で、発売日は1998年10月21日で、こちらも21年経過している。
さらに言えば、当の任天堂は「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」として、ゲームの著作権等ガイドラインについて言及している。コチラの内容はゲーム実況などの投稿について、実質の解禁宣言とされている。
ただし、ハードウェアについては触れていない。
巷には互換機なども溢れているけれども、いずれもライセンス商品ではない旨を明記している。互換機などについて任天堂は沈黙しているため、ハードウェアに対する部分はグレーになっている。
個人的には、このグレーな部分については任天堂もあえて目くじらを立てる気は無いと思っている。任天堂はハードウェアよりもゲームキャラクターやゲーム自体の著作権を大切にしていると考えるからだ。
だからと言って、全肯定できる材料もないため、購入や利用については自己責任ということで理解していただきたい。
Retroflag 公式サイト
▶http://retroflag.com/
GPi CASE 用にカスタマイズされた OS
GPi CASE は通常の USB ポートや HDMI ポート(ディスプレイポート)ではなく、GPIOインターフェイスを使用するため通常のドライバ等とは異なる。そのため独自にパッチを当てた OS が必要になる。そのため、動画にある通り RetroPie が動作してくれなかった。
RetroPie 用のパッチやセーフ・シャットダウンなどのパッケージが用意されているので、機会があれば紹介したい。
でも今回は、少々面倒臭かったのと動いているのをすぐにみたかったため、Retroflag が推奨している OS を使ってみた。
Recalbox 6.1 for GPi
▶https://archive.recalbox.com/
Recalbox は RetroArch をベースとして、グラフィカルなエミュレーターフロントエンドの Emulation Station を採用した Linux ディストリビューションのひとつ。Recalbox にはフリーのゲームがいくつかインストールされているので、これだけでも遊ぶことができる。
Lakka.tv
Lakka は LibreELEC と RetroArch をベースとした軽量 Linux ディストリビューションのひとつ。さまざまなシングルボードコンピュータに対応しており、他の OS よりも起動は早い。
Batocera-linux
batocera-linux は、PC のほか Raspberry Pi などのシングルボードコンピューターで動作するゲーム専用のディストリビューション。 batocera.linux は Recalbox をベースにしている。
Supreme Retro Gaming
▶https://www.patreon.com/m/supremeretrogaming/posts
登録が必要なディストリビューション。 メンバーシップは以下の4種類。
- 8-bit … $1 / 月
- 16-bit … $5 / 月
- 32-bit … $10 / 月
- 64-bit … $15 / 月
他の OS もあるため今回、コチラはパス。そのうちレビューしたいとは思っている。
どうやって当時のゲームをプレイする?
当時のゲームをプレイしようとすると、改めてゲームのデータを用意しなければいけない。
そこで必要になるのが「ダンパー」と呼ばれるゲームの吸出し機。
▶Amazon で見てみる
この機材と、専用のソフトウェアを使って ROM カートリッジからゲームデータを吸い出す。
ただし、ゲームデータについてはいくつか注意しなければいけない。
ROM は著作権で保護されているコンテンツなので、そこから吸い出した ROM イメージも同様に著作権で保護されている。
自分が持っている ROM カートリッジから吸出し、自分自身で楽しむ分には法律上の問題はないけれども、それ以外の方法(例えば著作権で守られているはずのタイトルが、インターネット上で配布されているのは違法です)で手に入れたものは違法になる。
逆に配布しても罪に問われるので、そういった違法行為は絶対にやってはいけない。
少年の頃の美しい思い出を、違法という言葉で汚さないようにしよう。
ゲームの転送は?
RetroPie へのゲームの転送を行った動画がコチラ。
基本的には同様の操作になるだろけれども、追ってそれぞれのゲームの転送の仕方を紹介できれば…と考えてはいる。
おまけ
今回購入した GPi CASE は
▶https://amzn.to/2GYyrDg
Raspberry Pi ZERO W のスターターキットは
▶https://a.r10.to/hITZu0(有効期限:2023/02/07)
こんなのもありました。
▶https://a.r10.to/hbW8Sl(有効期限:2023/02/07)
買う前に知りたかった…。
今なら Amazonで必要なセットがお手頃価格で手に入ります!
NewLife NewDesing
RETROFLAG (レトロフラッグ) GPi Case 3点セット
▶https://amzn.to/2SruNqz
■セット内容
- GPi Case
- Raspberry Pi Zero W
- SanDisk 32GB MicroSD
タイミングを逃すとけっこうすぐに売り切れたりしているので、欲しい方はお早めに!