新型コロナウィルスの影響は各所に及んでいる。もちろん PC 市場でもその影響を受け低迷していたが、ここに来て特需が発生しているようだ。
緊急事態宣言による影響。
まずは以下の記事を確認していただきたい。
【BCN速報値】 週次ベースで追っている春のPC市場の動向に異変が起きたようだ。全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」によると、4月第1週(3月30日~4月5日)のPC販売台数は前年比109.0%となり、前週の85.7%から23.3ポイントも急伸したとのこと。
出典▶https://www.bcnretail.com/market/detail/20200412_167693.html
以前、Windows 7 サポート終了にともなう特需が発生していた PC 市場が、新型コロナウィルスの影響により、他の業界同様急激に需要が落ち込んだ。
さらに2020年2月27日の「一斉休校要請」によりまた落ち込みを見せ、前年を下回り始めた。そしてついに3月25日の東京都外出自粛要請に伴い、前年比85.7%と大きく下回る結果になっていた。
が、ここに来て PC 市場は回復の兆しを店始める。
テレワークの駆け込み需要。
報道の通り政府は4月6日、緊急事態宣言を翌日の7日に発令することを事前予告。その予告通り7日に発令し、8日午前0時から5月6日までの期間7都府県(東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡)で緊急事態宣言の実施に踏み切った。
このように不要不急の外出自粛要請が法律に基づき強化されたことで、テレワークの駆け込み特需の発生が予想されると BCN では分析している。
そこにきてこんな記事も。
出典▶https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/wakiba/find/1246565.html
特に Web カメラと Wi-Fi 機能付きモデルに人気が集中しているとのこと。
記事では他のショップについては語られていなかったものの、他でも同様の事態が起きているものと推測できる。
Youtube でも Zoom を使ったテレワークのはじめかた動画が急に増えている。
これも特需といえるのだろう。
中古PCは安全?
新品だと高価なイメージがあるため、中古 PC を選ぶユーザーもいると思われる。最近の中古 PC は、中古といえど品質が高くなり、故障のリスクも低くなってきている。また、中古 PC ショップ独自の保証もついていたりするので、2台目や3台目の PC を購入する際の選択肢としても十分。
ただひとつ気になるのが、中古 PC は新品のものと違い人の手を渡ってきたもの。つまり新品の PC よりも感染症のリスクが高いのではないか?と思われる部分がある。
実店舗を持つ中古 PC 販売店では、他業種と同じように営業時間の短縮や、臨時休業するところもある。通信販売については、通常のクリーニングに加えて感染予防対策を行っているところも見られる。
個人的は実店舗へ買いに出かけるより、より人との接触がすくない通信販売のほうが感染リスクが低いと考える。
…まぁ、ボクは普段からほとんど通信販売に依存しているのだけれども。
ボクがよく使う中古PCショップ。
ボクは地方に住んでいるため、 Linux をインストールして遊ぶためのマシンはヤフオクなどのオークションで見つけることが多い。
ジャンク PC を手にいてれ、あれこれイジり回したいときはそれで十分だけれども、一定のスペックと品質を指定したい場合には、ジャンク PC では不十分なため中古 PC ショップのお世話になる。
いくつかのお店を使ってみて、いちばんしっくり来たのが株式会社アールキューブが運営する「中古パソコンショップ ジャンクワールド」。
理由はコスパ。
ジャンク PC の価格ばかり見ていると、普通の中古 PC ショップの価格でも高く感じてしまう。また、本体が安くても送料が高かったりする場合もみられる。
最近では「○○○円以上無料」というのも少なくないが、ジャンクワールドでは全国一律1梱包あたり900円(沖縄県のみ1,400円)と決まっている。
高いと見る人もいるだろうが、ボク的には明瞭で計算しやすい。というか、それ以上に他よりも安く済むことが多かったので、さほど気にしていない。
例えば、「パソコン工房」などを運営するユニットコムグループのお店「デジタルドラゴン」と、同等のマシンで比較してみると以下の通りの結果となった。
デジタルドラゴン
HP Compaq 6200 Pro
- CPU: Intel Core i5-2400
- RAM: 4GB
- DISK: HDD 250GB
- OS: Windows10 Home 64bit
- 新品キーボード・マウス
- Kingsoft WPS Office ライセンスカード
販売価格:19,500円(税込)
ジャンクワールド
HP Compaq 6200 Pro
- CPU: Intel Core i5-2400
- RAM: 4GB
- DISK: HDD 500GB
- OS: Windows10 Home 64bit
販売価格:12,800円(税込)
デジタルドラゴンでは、新品のキーボード・マウスやオフィススイートを追加したりしているためか金額が高くなっている。加えて注意したいのが、先程も少し触れた送料。
デジタルドラゴンの送料は次の通り。
- 全国どこでも一律 1梱包送料 1,500円
- 税込合計お買上げ金額 20,000円以上の場合、送料無料
なので今回の商品の場合、支払い金額は以下の通り。
本体19,500円+送料1,500円=21,000円(税込)
対してジャンクワールドは、キーボードやマウス、オフィススイートはない。しかし、ボクのように PC が溢れた家ではキーボードやマウスは使い回せばいいだけだし、オフィススイートは Google ドキュメントとかで十分。Linux をインストールして遊ぶのに何ら支障をきたすことはない。
ジャンクワールドで購入する場合、支払金額は以下の通り。
本体12,800円+送料900円=13,700円(税込)
価格差7,300円。
ジャンクワールドならタイミングさえ合えばもう一台買える金額。
口コミ。
デジタルドラゴンについての口コミを探してみたが、出てきた口コミは出どころが不明なものばかりだった。
それに対してジャンクワールドは、楽天市場にも出店しているため楽天でのリアルな口コミも確認することができる。
レビューは年齢高めのユーザーからのものが多いが、評価は「4.46」と非常に高い。多くのユーザーから支持されていることがわかる。
こんな理由からボクはジャンクでない中古 PC を買うときはジャンクワールドで買います。
まとめ。
新型コロナウィルスの影響に伴う緊急事態宣言により、多くの企業のテレワーク化が加速。その結果、新品・中古を問わず PC 市場に特需が発生したようだ。
機能を絞った新品の購入も良いし、使い倒すための中古も良いと思う。
中古 PC の場合には、店選びからいろいろな好みが分かれるところだけれども、ボクがいちばん重要視するのは送料を含めた「コスパ」。欲しい性能と価格のバランスを考えて店選びをしている。
もしもあなたが中古 PC を探しているのであれば、一度覗いてみるのもいいかと思う。