ウチの近所には「わん!わん!」と鳴くカラスがいます。
ずっと鳴き声を聞いていて覚えたんだろうけど、なんかすごいなぁ。
マネするといえば、キュウカンチョウやオウムも人の話し声をマネする。
何かで読んだけれでも口の構造だか、舌の構造だかが話すのに適しているとか…。
そんなオウム (Parrot) の名前をもつ Linux をご存知だろうか?
Parrot とは?
Parrot(旧Parrot Security OS)は、2018年11月3日に安定版Parrot 4.3 のリリースを発表した。
Parrot は華やかな壁紙の見た目に似合わず堅実な Linux である。
Debian ベースのセキュリティ指向で、侵入テスト、コンピュータフォレンジック、リバースエンジニアリング、ハッキング、プライバシー、匿名性と暗号化のために設計されたユーティリティの数々を収録している。
Kali Linux のような雰囲気をもつディストロだね。
Parrot は3つのカテゴリに分けられて配布されている。
元々のコンセプトをもつ ” Security ” と、デスクトップ OS として使いやすくまとめた “ Home / Workstation “ 、ARM プロセッサを搭載した Raspberry Pi をはじめとする IoT 向けがまとめられている “ Other Build “ 、以上の3つ。
当然、それぞれによって必要なスペックが異なるため、今回は “ Home / Workstation “ を元にした。
このブログのコンセプトからいえば、選ぶのは “ Home / Workstation “ にはなるけれど、Raspberry Pi とかの文字が並ぶ ” Other Build “ に並んでいるものも興味がそそられるなぁ。
Parrot の概要
- ベース: Debian
- アーキテクチャ: i386, x86_64
- デスクトップ環境: MATE
- パッケージ管理: dpkg
Parrot をインストールするのに必要なスペック
公式サイトを見回したけれども、それらしい表記がなかった。
Linux カーネルが 4.17 、デスクトップ環境が MATE 、多数のユーティリティという内容を見ると憶測ではあるが、最低でも以下のスペックが望ましいだろう。
- CPU: 1GHz プロセッサ
- RAM: 1 GB
- ストレージ: 20 GB
- 解像度: XGA画面解像度 1024×768
- メディア: ISOイメージ用のDVDドライブまたはUSBポート
主なアプリケーション (Home)
- ブラウザ: Firefox 63.0
- メール: Thunderbird 52.9.1
- オフィス: LibreOffice 6.1.3rc1
普段使いには、なんら不足ない。
定番中の定番が用意されているといった印象。
まぁ、Debian ベースなのであれば必要なアプリケーションは問題なく追加できるだろう。
個人的な意見ですが、
サイトやスクリーンショットを見る限り、もっとポップなディストロだと思っていたけれど、中身は質実剛健といった感じを受ける。
Debian ベースやセキュリティ指向などという言葉を聞くと、先日紹介した Kali Linux に似た印象を受ける。
実際に Google とかで Porrot を検索すると、候補の一覧の中に Kali Linux の名前も出てくるくらいだ。
でもその前に、ドローンのメーカーである Parrot の方が検索結果の上位に並ぶけどね。
使い方自体も似たものになっているけれど、壁紙のデザインやサイトの作りなど、OS 自体に関係ない部分にはなるが Parrot の方が好み。
だって、名前からして Parrot (オウム) だよ。
壁紙のちょっとサイバーで、ポップな雰囲気が個人的にツボ。
でも Kali と Parrot の2つのディストロは、正直甲乙付け難い。
技術的な部分ではわからないものも多いが、入口が Kali か Parrot かの違いぐらいで、同じセキュリティ指向の世界を進むディストロ同士。
侵入テスト、コンピュータフォレンジック、リバースエンジニアリングに興味のある方にはもってこい。
もちろん、開発環境も整っている。
プライバシー保護の面からいっても、両ディストロを一度は触れてみると面白いかと思う。
Parrot → https://www.parrotsec.org/index.php