12月は1年を締めくくる月として、海外でもさまざまな動きがある。

もちろん Linux の世界でもそうで、いろいろなディストリビューション(以降ディストロ)の新バージョンなどがリリースされたりする。

そのひとつ MX Linux 18 が、2018年12月20日(木)に正式にリリースされた。

MX Linux とは?

MX Linux を知らない方のために、ざっくり説明すると「シンプルな構成、高い安定性、安定したパフォーマンス、中規模の設置面積を備えたエレガントで効率的なデスクトップを組み合わせること」を目標とした Linux 。

MX Linux は antiX と旧 MEPIS Linux コミュニティの共同ベンチャー。

コアシステムには Debian の安定版をベースとした antiX が使われている。

そのためインストールメディアや、Live 環境下ではあちこちで antiX の文字が見られる。

超軽量の antiX に、見た目の良い MEPIS のテイストが合わさって、軽量でエレガントな MX Linux が生まれたということだね。

見た目もよく、デスクトップ OS としても使える Linux なので、海外を中心に人気が高い。

Linux などの ディストリビューション情報を扱う DistroWacth.com でも上位にランクインしている。

こちらの記事も。

MX Linux 17.1 をインストールしてみた

 

今回の変更点は?

主な変更点は以下の通り。

ベースがDebian 9.6(stretch)へ変更され、多くのアプリケーションは最新版が用意された。

  • 画像編集:GIMP 2.10(プラグイン付き)
  • ブラウザ:Firefox 64.0
  • ビデオプレーヤー:VLC 3.0.3
  • 音楽マネージャ/プレーヤー:Clementine 1.3.1
  • 電子メールクライアント:Thunderbird 52.9.1
  • Officeスイート:LibreOffice 6.0.1

他にもたくさんあるので、詳しくは▼

https://mxlinux.org/mx-18-continuum-now-available

 

ディストリビューションの概要

  • ベース: Debian
  • アーキテクチャ: i386, x86_64 (AMD64)
  • デスクトップ環境: Xfce

パッケージ管理

  • パッケージ形式: deb
  • アップデート方式: APT
  • パッケージ管理: dpkg

主なソフトウェア

  • ブラウザ: Firefox
  • メール: Thunderbird
  • オフィス: LibreOffice
  • グラフィックス: GIMP
  • マルチメディア: VLC

 

MX Linux 18 をインストールするのに必要なスペックは?

  • CPU: i686 以上のプロセッサ
  • RAM: 2 GB 推奨
  • ストレージ: 20 GB  推奨
  • グラフィック: 3D ビデオカード
  • ブロードバンドインターネット接続

ウェブサイト→ https://mxlinux.org/

 

個人的な意見ですが、

ここ1ヶ月位、集中的に MX Linux (主に17.1)を使ってみた。

相変わらずパネルに違和感を感じるものの、慣れてきたらそこまで嫌じゃなくなってきた。

それよりなにより、軽量でサクサク動いてくれるのがありがたい。

やっぱりデスクトップ環境は Xfce だなぁ。

基本的に僕は Xfce が好きだけれども、またひとつ Xfce を使っているディストリビューションが好きにった。

またUbuntu 系の多い Linux の中で、より上流にある Debian 系を貫いているところも、なんだか筋が通っているというか何というか、とにかくいい。

さらに MX は、次々と終了していく 32-bit 版の開発も続けており、今回のアップデートでも 32-bit 版を快適に使える完全がなされている。

古いマシンにも優しいディストロだな。

そんなんだから、人気が高いのかな?

日本語環境を整えるには、相変わらず少し手間がかかるけれども 18 になりより洗練された MX Linux を試してみるのも良いと思う。

MX Linux の日本語入力環境の整え方。

ウェブサイト→ https://mxlinux.org/