Linux 版の Micorsoft Edge の存在を知ったので、さっそく試してみることにした。
まだプレビュー版のためイロイロと制限があるが、ちゃんと Edge だった。
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あの Microsoft がプレビュー版とはいえ Linux 版のソフトウェアを公開した。
使ってみない理由がない。
さっそく使ってみることにした。
Microsoft Edge のインストール
開発向けサイトからダウンロードでき、インストールするとリポジトリが自動登録される。
ダウンロードは以下の URL から。
■Linuxからアクセス
https://microsoftedgeinsider.com/ja-jp/■Windowsからアクセス
https://www.microsoftedgeinsider.com/ja-jp/download/?platform=linux
パッケージは Debian 系および Ubuntu 系のディストリビューション向けの .deb 版と、Fedora や openSUSE 向けの .rpm 版が用意されている。
Ubuntu 20.10 beta のテストのついでにインストールしてみました。
プレビュー版のためサインインできないなどの成約もあるものの、ちゃんと Microsoft の Edge でした。
なぜ Microsoft が Linux 版のソフトウェアを開発するのか?
Linux 好きとしては、なかなか面白い事になってきたと思うのだけれども、なぜに Microsoft が Linux 版のソフトウェアを開発するのかちょっと考えてみた。
最近の Microsoft は Edge だけでなく WSL = Windows Subsystem for Linux など、さまざまな形で Linux との共存を図っているように見られる。
これは Microsoft が Linux との共存することにビジネス的なメリットを見出したからではないだろうか?
じゃぁ、そのメリットとは?
WSL について思うのは、サーバー関連でいえば Linux は切っても切り離せない存在になっており
- 端末 = Windows
- サーバー = Linux
という環境は少なくないと思われる。
Windows と Linux の親和性を高めることで、メンテナンスなどのサービスのサブスクリプションといったビジネスが考えられる。
で、なんで Edge ?
とも思ったがちょっと考えると Microsoft 365 、つまりは Office を含めた製品群を Linux に投入するための足掛けなのではないか?と思った。
Microsoft は Edge をただの Web ブラウザとしてだけでなく、Windows や Office 、OneDrive などを含めた Microsoft 365 のひとつとして位置づけている。
Microsoft 365 には、サービス全体で機密アイテムを検出して保護する「Microsoft Endpoint DLP (DLP = Data Loss Prevention)」という機能があり、Edge も Microsoft 365 のひとつだとすると、Microsoft Endpoint DLP をサポートしているということになる。
Microsoft Endpoint DLP は Windows 10 デバイスを監視し、機密性の高いアイテムが使用および共有されていることを検出し、適切に使用および保護されていることを確認したうえで、危険にさらされる可能性のある動作を防止するために必要な可視性と制御を得ることができる。
Microsoft Endpoint DLP で、管理するユーザーによる集中管理ができるようになるということのようだ。
ちょっと何言っているかわからなくなってきたが、例えば一般的に会社から提供されているパソコンなどの端末(= エンドポイント)は何かしらの管理下に置かれていることが多い。
しかし会社の管理対象になっていないユーザー自身が所有するデバイスをリモートワークで使った場合でも、管理された Web ブラウザにより安全なエンドポイントを実現することが可能になる。
現在では Office を含む Microsoft の多くのビジネスアプリケーションが Web アプリケーションとして使えるようになっているが、 Microsoft Endpoint DLP によってこれらを制御することができるといことのようだ。
Microsoft は OS に依存しないビジネスプラットフォームとして、 Microsft 365 を強化・普及させようとしているのかもしれない。
すでに Windows だけでなく、 macOS や iOS、Android では Microsoft Office や Edge がサポートされている。
ここに Linux を加えるということで OS を網羅するということになる。
ビジネス目線で考えてみると、今の世の中は OS をパッケージとして販売するよりも、アプリケーションやサービスをサブスクリプションにしたほうが安定した収益を確保することができる。
サブスクリプションで提供している Microsoft 365 を、さまざまなプラットフォームで提供することによって、収益性は拡大するのは当然。
Microsoft 365 のユーザーを広げるために、Windows にこだわらずさまざまな OS でアプリケーションやサービスを提供するほうが有効なのだと思う。
まとめ
現在はまだプレビュー版だけれども、Linux 版の Microsoft Edge はちゃんと使えました。
正式リリースが楽しみですね。
Linux 版の Microsoft Office を見る日も近い?かもね。
■Linuxからアクセス
https://microsoftedgeinsider.com/ja-jp/■Windowsからアクセス
https://www.microsoftedgeinsider.com/ja-jp/download/?platform=linux