ニュージーランドで開発されている初心者向けの軽量ディストリビューション(以降、ディストロ) Linux Lite の最新版となる 4.4 が、2019年3月31日にリリースされた。
Linux Lite とは?
Linux Lite (以降 Lite )は、カスタマイズされた Xfce デスクトップ環境で、軽量のデスクトップ体験がウリのディストロ。
Linux 入門者向けなので、オフィススイートや画像編集、マルチメディアソフトがプリインストールされており、インストールしてすぐに使うことができる。
もちろん日本語にも対応しているけれども、こちらはインストール語にちょっと作業が必要。
今回の変更点は?
今回のアップデートは、ベースとなっている Ubuntu LTS のアップデート(現行は 18.04.2 )に伴ったもの。
いくつかの小さなアップデートと改良、そして主要なアプリケーションへのアップデートが含まれている。
▼より詳しい情報は▼
Website >> https://www.linuxliteos.com/forums/release-announcements/linux-lite-4-4-final-released/msg46464/#msg46464
以前のバージョンは以下の記事で
Lite の概要
- ベース: Ubuntu LTS
- アーキテクチャ: i386, x86_64
- デスクトップ環境: Xfce
- パッケージ管理: dpkg (APT)
主なアプリケーション
- ブラウザ: Firefox
- メール: Thunderbird
- オフィス: LibreOffice
- グラフィックス: GIMP
- メディアプレイヤー: VLC media player
Linux Lite をインストールするのに必要なスペックは?(推奨の)
- CPU: 1GHz プロセッサ (1.5GHz プロセッサ以上)
- RAM: 768 MB (1 GB 以上)
- DISK: 8 GB (20 GB 以上)
- モニタ: XGA画面解像度 1024×768 (1366×768 以上)
- メディア: ISOイメージ用のDVDドライブまたはUSBポート
▼より詳しい情報は▼
Website >> https://www.linuxliteos.com/download.php
個人的な意見ですが、
Linux Lite は、軽量 Linux として日本でも知名度がわりかし高く、人気もあるディストロ。
Ubuntu LTS がベースなので情報量も多く、安定性も高く初心者でも安心して使うことができる。
デスクトップ環境の Xfce は軽量で、32-bit 版の開発もまだ続けられているので、古いマシンの再生や再利用にも重宝する。
ただ、ちょっと残念に思ったのは日本語入力環境について。
インストールから日本語が選べ、インストール後にはフォルダやメニューなどが日本語化される点をみれば以前に比べ、日本語環境が整えやすくなっている。
しかしながら、最近の Ubuntu 系の多くは、インストール直後から日本語入力まで環境が整うようになっている。
Lite は残念ながら、多少とはいえ作業が必要になってしまう。
まぁ、これも Linux の洗礼のひとつと捉えるのも考え方かな?
初心者向けではあるものの Linux なので、様々なサーバー構築や開発環境も整えることができる。
あ、LibreOffice も、まだ 6.0 のままだったなぁ…。
LTS ベースなので、最新からはちょっと離れているかもしれないけれど、安定性が高いのは間違いない。
▼ Linux Lite をダウンロードする▼
Website >> https://www.linuxliteos.com/download.php