こちらのモニター、実は公式サイトに掲載されていないモニターで、コダシマは Amazon でしか見てません。

んで、このモニター、普通普通と連呼してますが、実際にその通りで、高リフレッシュレートのゲーミングモニターでも、以前レビューしたみたいなワイドモニターでも、4K 解像度でもない、しかもスピーカーもないモニターです。

ですが、実際に製品を手にとってみると、グラフィックデザインにしろ Web デザインにしろ、デザイナー向けのモニターだと思いました。

実はコダシマ、数カ月間デザインを学び直しまして、「KDSM」名義でデザイナーとしても活動を始めました。

んで、その際に、デザインの仕事では、色の正確性、画質の鮮明さ、そして作業の快適性が非常に重要だと感じたわけですが、今回紹介する 24C1F は、これらの要素を兼ね備えており、特にデザイナーの皆さんの創造性を最大限に引き出すために設計されているのではないかと感じました。

ってことで、このモニターの仕様について見ていきます。

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Innocn 24CF1 の色精度と画質 

innocn 24C1F 1 | 色彩と快適性を追求したデザイナーのためのお手頃モニター

デザインの世界では、色の正確さと画質の鮮明さが非常に重要です。24C1F モニターは、この点で優れています。

まず、このモニターは IPS フル HD パネルを採用しています。モニターのパネルは、大きく分けて3種類のものがあります。最近のデスクトップモニターではあまり見られませんが、反応速度が速く、明るくて、とにかく安いのが特徴の TN (Twisted Nematic) 方式のパネル。コントラストがはっきりしており、比較的安価な VA (Vertical Alignment) 方式のパネル。そして、このモニターにも採用されている、視野角が広く、色彩表現に優れた IPS (In-Plane Switching) 方式のパネルの3種類です。

いずれのパネルにも当然メリットとデメリットはありますが、このモニターが採用している IPS パネルは、広い視野角と一貫した色の表示を提供し、どの角度から見ても色の歪みが少ないのが特徴です。一人で作業するときはもちろん、チームでのコラボレーションやプレゼンテーションをするときなどにも非常に役立ちます。

TN(Twisted Nematic)方式

メリット

  • 応答速度が速く、ゲームやスポーツ観戦に適しています。
  • 透過率が高く、画面を明るくしてもぼやけづらいです。
  • 比較的安価なモデルが多く購入しやすいです。

デメリット

  • 視野角が狭いです。
  • 他の駆動方式と比べて色ずれが大きいです。

VA(Vertical Alignment)方式

 メリット

  •  コントラストがはっきりしており、美しい映像を楽しむことができます。
  •  視野角が広く、複数人でディスプレイを見ることができます。

 デメリット

  • 応答速度が遅いです。
  • 色ずれを起こしやすいです。

IPS(In-Plane Switching)方式

メリット

  • 視野角が広く、色やコントラストの変化が少ないです。
  • 映画や写真の鑑賞に向いています。

デメリット

  • 他の駆動方式と比べて応答速度が遅いです。
innocn 24C1F 1 | 色彩と快適性を追求したデザイナーのためのお手頃モニター

1920×1080 のフル HD 解像度は、細部まで鮮明に表示することができます。デザインの細かいテクスチャーやグラデーションが正確に再現され、デザインの品質を向上させることができます。

そして、注目すべきは、このモニターが提供する色精度です。99% の sRGB カバー率と INNOCNのプロフェッショナルな色調整(Delta<2)により、色彩の正確性が保証されます。同梱されている、カラー・キャリブレーション・レポートでその内容は確認できます。

innocn 24C1F 1 | 色彩と快適性を追求したデザイナーのためのお手頃モニター

また、色味の差を定量化するための測定基準である Delta E について、ブログの方に詳しく書いておきますので、興味を持たれた方はそちらも合わせてご覧いただければと存じます。

Delta E (ΔE) は、色差を定量化するための測定基準です。具体的には、2つの色の違いを数値で表すために使用されます。デザインにおいて色が果たす重要な役割を考えると、色調整については重要なポイントです。

ΔE76:

1976年に規格化された色差式で、Lab*色空間における基準色と生産色の距離を計算します。
ΔE76は、色差の数値を示します。以下はΔE76の意味です:

  • 0.2以下: 測色不能領域
  • 0.3: 同一物体の測色再現精度
  • 0.6: 実用的な許容差の限界(各種の誤差要因を考慮した場合)
  • 1.2: ならべて判定した場合に、ほとんどの人が容易に色差を認めることができる
  • 2.5: 離間して判定した場合に、ほぼ同一と認めることができる
  • 5.0: 経時比較した場合に、ほぼ同一と認めることができる
  • 10.0: 色名レベルの色の管理

これらの値は、色差がどの程度目に見えるかを示しています。
一般的には、ΔE=1程度で2つの色を横にくっつけて見比べた時に違いが判別できるレベルとされています。

例えば、色の再現性が高いと、印刷物やデジタルコンテンツでの色の一貫性が保たれ、クライアントや視聴者により正確なイメージを伝えることができます。

また、ノングレア (非光沢) というのも外せません。光の反射を最小限に抑えるため、画面への不要な映り込みを防ぎ、視認性が高くなります。

このように、24C1F モニターは、色精度と画質の面でデザイナーの皆さんの要求を満たすだけでなく、創造的な作業をさらに豊かにするための機能を備えています。

エルゴノミクスと調整機能

innocn 24C1F 1 | 色彩と快適性を追求したデザイナーのためのお手頃モニター

デザイナーに限らず、長時間にわたって快適に作業を続けるためには、モニターのエルゴノミクス設計が非常に重要です。24C1Fモニターは、この点においても優れた機能を提供します。メーカーでは、特にエルゴノミクスという表現は使われていませんが、体への負担を小さくする工夫や設計は、エルゴノミクスと呼べるでしょう。

たとえば、このモニターには 120mm の範囲での高さ調節機能があります。

モニターをお使いのデスクや椅子の高さに合わせて、最適な視線の位置に調整することができます。しかも、比較的軽い力で調整ができます。正しい視線の位置は、首や肩の負担を軽減し、長時間の作業でも快適に過ごすことができます。

次に、左右 45 度の回転調節機能です。

innocn 24C1F 1 | 色彩と快適性を追求したデザイナーのためのお手頃モニター

モニターを簡単に左右に動かして、最適な角度から作業を行うことができます。チームメンバーやクライアントとのコラボレーション時にも、この機能は非常に便利です。

また、前傾 5 度、後傾 20 度の傾斜調節機能も備えています。

innocn 24C1F 1 | 色彩と快適性を追求したデザイナーのためのお手頃モニター

姿勢を変えたり、異なる作業スタイルに合わせたりする際に、モニターの角度を簡単に調整できます。

そして、垂直 90 度の回転機能も特筆すべき点です。

innocn 24C1F 1 | 色彩と快適性を追求したデザイナーのためのお手頃モニター

ウェブデザインや長いドキュメントの作業の際に、縦長の画面にすることで効率的に作業を進めることができます。

これらの調整機能は、長時間作業しても疲れにくく、作業効率を向上させるために非常に重要です。24C1Fモニターは、これらの機能を通じて、デザインの作業だけでなく、様々な作業において快適で効率的なものにします。

Innocn 24C1F の接続オプション

innocn 24C1F 1 | 色彩と快適性を追求したデザイナーのためのお手頃モニター

最近では、様々なデバイスとの接続が必要不可欠です。24C1Fモニターは、この点でもニーズに応える豊富な接続オプションが提供されています。HDMI ポートは当然として、特徴的なのが各種 USB ポートです。USB Aと USB B 、さらに 65W 対応の USB Type-C ポートも搭載されています。特にこの USB Type-C ポートは、データ転送、映像出力、そしてデバイスの充電を一つのケーブルで行えるため、作業スペースをすっきりと保ちながら効率的に作業することが可能になります。最新のノート PC やスマホ、タブレットを使用しているデザイナーにとっては、Type-C 接続ができるのはとにかく便利です。

LANポート(RJ45)も備えています。これにより、安定した有線インターネット接続が可能となり、大容量のデータのアップロードやダウンロード、オンラインでのコラボレーションがスムーズに行えます。

このように、このモニターは様々な接続オプションを備えています。

というかコレって、モニターに USB ハブの機能が追加された感じですね。

目の健康を保護する技術

innocn 24C1F 1 | 色彩と快適性を追求したデザイナーのためのお手頃モニター

目の健康はとても重要です。

長時間の画面作業は目に大きな負担をかけることがありますが、24C1Fモニターは、ドイツの TÜV Rheinland® の低ブルーライト認証を取得しており、画面から発せられるブルーライトとフリッカーを大幅に低減することを証明しています。

ブルーライトは、目の疲れや不快感、睡眠の質の低下などを引き起こすと言われています。24C1F の低ブルーライト技術は、これらの問題を軽減し、長時間の作業でも目の健康を保つのに役立ちます。

最近、目のかすみが気になるようになったコダシマは、特にこのあたり機能に注目するようになりました。いつまでもクリアな視界を確保するためにも、しっかりとチェックする必要があるでしょう。

Innocn 24C1F のまとめ

innocn 24C1F 1 | 色彩と快適性を追求したデザイナーのためのお手頃モニター

今回ご紹介した Innocn 24C1F はいかがでしたでしょうか?

コダシマはグラフィックスデザイナーやWebデザイナー向けに普通に良いモニターだったと思います。スピーカーが内蔵されていないので、単体で動画視聴やゲームをしようと思うと、他に用意する必要がありますが、そちらの分野でも充分に満足行くものだと思われます。

ちなみに DAISO で買ったスピーカーを使いましたが、コダシマにはこれで充分です。

サイズのことに触れそびれてしまいましたが、個人的に 24 インチってのも、とてもちょうどよいサイズです。いつもコダシマがメインで使っているモニターはすべて 23-25 インチのものです。Innocn の公式サイズでは 27 インチ以上の製品か、それ以外はモバイルモニターになっておりましたが、Amazon では 22 インチくらいで、フル HD のものから手に入ります。

眺めていたら、なんだか妙にムラムラしてしまいました。

innocn 24C1F 1 | 色彩と快適性を追求したデザイナーのためのお手頃モニター

何れにせよ、このモニターのパフォーマンスを総合的に評価すると、高いリフレッシュレートでもなければ 4K でも、ましてやワイドモニターでもありませんが、モニターに必要な多くの重要な点で高い水準を達成していると思います。

色精度と画質に関しては、IPS フル HD パネル、1920×1080 の解像度、99% の sRGB カバー率、そしてINNOCN のプロフェッショナルな色調整技術により、特にデザイン作業に必要な高いレベルの精度と鮮明さを提供しています。細部にわたる色のニュアンスを正確に捉え、クリエイティブなビジョンを再現することができます。

また、高さ調節、回転、傾斜、垂直回転機能により、長時間の作業でも快適で効率的な作業環境を実現します。

接続オプションの面でも、HDMI はもちろん、USB A/B と PD 65W 対応の Type-C ポート、LAN ポートといった、多様なデバイスとの接続が可能で、柔軟かつ効率的な作業環境をサポートします。

さらに、目の健康を考慮したアイケア技術は、長時間の作業においても目の疲れを軽減し、健康を保つのに役立ちます。

これらの特徴を総合すると、24C1F モニターは、しっかりした作りはもちろんのこと、デザインの精度、快適性、効率性、そして健康を考慮した最高の普通のモニターです。

プロフェッショナルなデザイナーにとって、このモニターは理想的な選択と言えるのではないでしょうか。

ちょうどよいモニターをお探しの方や、このモニターに興味を持たれたあなたのために、動画概要欄に Amazon のリンクを貼っておきますので、是非チェックしてみてください。

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