deepin 15.8 がリリースされたので、

僕は中国って、良くも悪くもスゴイ国だと思っている。

最近は食の偽装をはじめとして、ネガティブな印象が強い中国だけれど、良い方向の中国は羅針盤・火薬・紙・印刷を開発した歴史ある大国だ。

4,000年の歴史はダテじゃない。

ラーメンだって餃子だって、麻婆豆腐だって中国が発祥。

そんな中国が開発した Linux はきっと美味しいに違いない!

deepin とは?

deepin は Debian ベースの中国産 Linux 。

Deepin Technology Co.、Ltd. WPS Office、Skype、Spotify によってリリースされた。

エレガントで使いやすい OS として開発され、deepin に特化したアプリケーションがプレインストールされている。

今回のリリースでは、バグの修正と機能の改善をベースに 15.7 と比較して、15.8 ISO サイズは 200 MB 縮小された。

また新しいリリースでは、新しく設計されたコントロールセンター、ドックトレイ、ブートテーマ、さらにはネイティブアプリケーションの改良により、美しく効率的な体験をもたらそうとしている。

たしかに、見た目は非常に洗練されている。

VirtualBox へのインストールの様子は以下の動画で。

 

 

deepin の概要

  • ベース: Debian (Unstable)
  • アーキテクチャ: x86_64
  • デスクトップ環境: Deepin
  • パッケージ管理: dpkg

 

deepin をインストールするのに必要なスペック

  • CPU: Intel Pentium IV 2GHz以上のプロセッサー
  • RAM: 2G以上のメモリ(RAM)、4Gを超えるとパフォーマンスが向上します
  • DISK: 少なくとも 10 GB の空き容量

プロジェクトサイトでは上記のようなスペックだったが、インストールしたのが VirtualBox だったためか、10 GB だとはじかれてしまった。

今回 VirtualBox にインストールするにあたって仮想のディスク領域に 20 GB を割り当てた。

deepin の Wiki を眺めてみたが、どうやらネイティブインストールとバーチャルでは、いろいろ違いがあるようだ。

参照: https://wiki.deepin.org/

 

主なアプリケーション

Linux としてはなかなか特徴的なラインナップ。

  • ブラウザ: Google Chrome
  • メール: Thunderbird
  • オフィス: WPS Office (さすが中国!)

さらに Spotify, skype が用意されているので、Linux としてはちょっとクセがあるもののデスクトップ OS としては充実している。

 

個人的な意見ですが、

一時期 (2018年4月頃) スパイウェア云々の問題が取り上げられていたこともあり、僕自身もこの deepin のインストールをひかえていた。

開発元は個人情報の収集はしていなかったものの、あらためて個人情報の収集はしないと公言し、さらに 15.6 から問題となっていた問題の発端となった CNZZ という統計情報を管理するアプリも削除した。

この話題が出るまで CNZZ という存在を知らなかったが、高機能の解析ツールらしい。

Deepin CNZZ は、Google Analytics に似たウェブサイトであり、画面サイズ、ブラウザ、その他の「無害な」ブラウザユーザーエージェントなどのユーザーの匿名の使用状況に関する情報を収集していたとのこと。

その機能は Google Analytics 以上ともいわれるこのツールで、ユーザーの使用環境を確認して OS の最適化を図りたかったのかもしれない。

それでも疑わしかったのは事実。

中国は良い意味でも悪い意味でもえげつない国だからなぁ。

この deepin は良い意味でえげつないと思う。

Windows や Mac の代替えを本気で考えたディストロに仕上げていると感じる。

デスクトップ環境は Manjaro をはじめ、さまざまなディストロでも使えるようになってきている。

参照: https://manjaro.org/community-editions/

またそれぞれの開発元が提供しているプリンストールされたアプリにも、その意志がみてとれる。

WPS Office でインライン入力ができなかったり、インターフェイスを日本語化できなかったりするのは相変わらず残念だが、チョイスはさすがだと感じる。

Spotify にしろ、Skype にしろ、今のスマホユーザーには手放せないアプリでもある。

しかしながら独自のデスクトップ環境や必要最低限しかインストールしていないアプリなどのコンセプトは elementary OS のようにも感じるなぁ。

elementary OS 5.0 登場したので、

Debian 系ではあるものの目新しさを感じる deepin 。

Debian 系の Linux としてふれると使い方を迷うが、まったく別の OS としてふれると良さを感じる。

動作が少々もっさりしているうえ、そこそこパワーのあるマシンが望ましいが、たとえて言うなら「こってりでコクのある奥深い味わい」のクセになりそうな美味しいディストロだ。

deepin → https://www.deepin.org/