※このディストリビューションは2019年5月21日に開発が終了しています。
2019年2月6日、スペインで開発されている Arch Linux 系のディストリビューション「 Antergos 」がローリングリリースのスナップショットとして 19.2 の配布を開始した。
Antergos とは?
Arch 系はローリングリリースなので、どこかのタイミングでインストールしてしまえば、バージョンアップのためにインストールし直すことはない、メンテナンスの楽なディストロ。
今回のリリースもスナップショットなので、バグの修正などの問題解決がほとんどで、大きな変更点はない。
日本語入力環境の整え方も相変わらず。
Antergos の概要
- ベース: Arch Linux
- アーキテクチャ: X86_64
- デスクトップ環境: GNOME, Budgie, Cinnamon, Deepin, KDE, MATE, Openbox, Xfce, i3
- パッケージ管理: Pacman
このディストロはデスクトップ環境ごとにエディションがあるタイプではなく、インストールのときに好みのデスクトップ環境が選べるタイプになっている。
またWeb サイトでは、デスクトップ環境の数はまだ6種類(コンソール含め)となっていたが、19.1から Budgie, Deepin, i3 の3種類が追加され、合計9種類の中なら選ぶことができる。
インストールするマシンスペックに応じて選べるのがうれしい。
主なアプリケーション
- ブラウザ: Chromium
- メール: Evolution
必要最低限のアプリしかインストールされていない。
インストールの際の追加アプリにも、デバイス管理やオフィス程度しかないため、必要なアプリはあとから追加する必要がある。
Antergos をインストールするのに必要なスペックは?
Web サイトには必要なマシンスペックなどの記載がなかったため、同じく Arch 系ディストロである Manjaro の推奨環境を記載しておく。
- CPU: 2 core 以上の x68_64 プロセッサ
- RAM: 2 GB 以上
- DISK: 16 GB 以上
- インターネット環境
ストレージはインストールの際に 16 GB 以上が必要になり、それ以下だとエラーとなってインストールができない。
また、インストール時にアップデートなども同時に行うため、インターネットへの接続環境がなければインストールできない。
Website → https://antergos.com/
個人的な意見ですが、
先日紹介した、SwagArch のトランザクション失敗に悩まされていたところ、同じ Arch Linux 系の Antergos の新しいスナップショットが公開されたという情報を耳にした。
Antergos は、インストールの時に9種類の中からデスクトップ環境を選ぶため、Manjaro や SwagArch などとは、ちょっぴり趣が異なる。
インストーラーも違うしね。
ってか、Cnchi はいつまでたってもベータ版なのか?
Manjaro などで使われている Calamares インストーラーの使いやすさとか安定性と比較すると、なんだか使いにくさを感じる。
正規でリリースされたら変わるのかな?
ただ、Antergos をテストするときは GNOME (Live 環境のデフォルトでもあるので)ばかり使ってしまうので、あとで他のデスクトップ環境も試してみることにする。
Website → https://antergos.com/