2019年1月6日、スペインで開発されている Arch Linux 系のディストリビューション「 Antergos 」がローリングリリースのスナップショットとして 19.1 の配布を開始した。
スペインといえばサッカー好きは、次々とクラブチームの名前が上がる国だろう。
僕にとっては、サグラダ・ファミリアやアルハンブラ宮殿とかを真っ先に思い出す。
あと月並みだけれども闘牛やフラメンコとか、とにかく情熱的な印象がある国。
そんな情熱の国スペインで開発されている Antergos も情熱的なディストロなのかな?
Antergos とは?
Antergos をご存じない方のために、ざっくり説明するとスペインで開発されている Arch 系の Linux ディストリビューション。
もともとは Arch Linux に Cinnamon のデスクトップ環境を組み合わせた「 Cinnarch 」という名前で開発が始まったが、Arch Linux のローリング・リリースでリポジトリに互換性のある Cinnamon を維持するのが難しいという理由から、デスクトップ環境を Cinnamon → GNOME に変更し、そのタイミングで名称も Cinnarch → Antergos と変更になった。
グラフィカルユーザーインターフェイスを持ったインストーラーもあるということで、 Arch 系では Manjaro に次いで人気が高いディストロ。
Antergos の概要
- ベース: Arch Linux
- アーキテクチャ: X86_64
- デスクトップ環境: GNOME, Budgie, Cinnamon, Deepin, KDE, MATE, Openbox, Xfce, i3
- パッケージ管理: Pacman
このディストロはデスクトップ環境ごとにエディションがあるタイプではなく、インストールのときに好みのデスクトップ環境が選べるタイプになっている。
またWeb サイトでは、デスクトップ環境の数は6種類(コンソール含め)となっていたが、19.1では Budgie, Deepin, i3 の3種類が追加され、合計9種類の中なら選ぶことができる。
インストールするマシンスペックに応じて選べるのがうれしい。
主なアプリケーション
- ブラウザ: Chromium
- メール: Evolution
必要最低限のアプリしかインストールされていない。
インストールの際の追加アプリにも、デバイス管理やオフィス程度しかないため、必要なアプリはあとから追加する必要がある。
Antergos をインストールするのに必要なスペックは?
Web サイトには必要なマシンスペックなどの記載がなかったため、同じく Arch 系ディストロである Manjaro の推奨環境を記載しておく。
- CPU: 2 core 以上の x68_64 プロセッサ
- RAM: 2GB 以上
- DISK: 16GB 以上
- インターネット環境
ストレージはインストールの際に 16GB 以上が必要になり、それ以下だとエラーとなってインストールができない。
また、インストール時にアップデートなども同時に行うため、インターネットへの接続環境がなければインストールできない。
Website → https://antergos.com/
個人的な意見ですが、
同じ Arch 系 Linux の Manjaro が、あまりにも快適すぎて Antergos に目が行かなかったのは事実。
最近は Arch 系が元気な感じするなぁ。
なんだかんだで、GUI インストーラーを採用した Arch 系ディストロが増えてきた。
やっぱり Arch Linux は、良いディストロなんだと実感する。
まぁ、Red Hat 系とか openSUSE 系みたいな企業のしがらみがないからなのかな?
多分 Manjaro に負けてないディストロだと思うけれども、使ってみないとわからないな。
ということで、次回は Antergos のインストールをしてみる。