PCLinuxOS のコミュニティーリリースである LXQt バージョンの最新版 2019.2 が、2019年2月20日にリリースされた。
PCLinuxOS とは?
PCLinuxOSは、ユーザーフレンドリーなLinuxディストリビューションで、様々な周辺機器や、多くのグラフィックスカードやサウンドカードなどをサポートしている。
起動可能なライブDVDは、使いやすいグラフィカルインストーラを提供し、ブラウザプラグインやフルマルチメディア再生を含む、一般的なデスクトップユーザ向けの幅広いアプリケーションを提供している。
直感的なシステム設定ツールには、パッケージ管理用の Synaptic 、多くの言語にサポートを追加するための Addlocale 、カスタマイズされたライブ CD を作成するための Mylivecd がある。
今回の変更点は?
実験的にいくつかのローカル設定がデフォルトでインストールされている。
Kernel は 4.20.10 にアップデートされ、UEFI もサポートされた。
この他にもたくさんのアプリケーションのアップデートや、バグの修正が行われた。
https://www.pclinuxos.com/community-release-pclinuxos-lxqt-2019-02-iso/
PCLinuxOS の概要
- ベース: Independent (forked from Mandriva)
- アーキテクチャ: x86_64
- デスクトップ環境: KDE Plasma, MATE
- パッケージ管理: RPM (APT)
今回の LXQt バージョンは、コミュニティリリースのデスクトップ環境。
主なアプリケーション
- ブラウザ: Falkon
- オフィス: LibreOffice
- マルチメディア: QMPlay2
思いの外、プリインストールされているアプリケーションが少ない。
PCLinuxOS をインストールするのに必要なスペックは?(推奨)
- CPU: x86_64, AMD
- RAM: 2 GB (4 GB 以上)
- DISK: 15 GB (20 GB 以上)
Website → http://www.pclinuxos.com/
個人的な意見ですが、
旧 Mandriva (というかそれ以前の Mandrake Linux ) からの派生したディストロなので、ルーツは Red Hat Linux となる RPM 系のディストロ。
パッケージの基本的な管理は、APT、synaptic によって行うので、RPM 系ではあるが Debian 系のような使い方ができるのがありがたい。
が、僕個人としては普段 Debian 系のディストロばかり使っているので、 PCLinuxOS のようなディストロはほとんど使ったことがない。
今回この記事のために、少しいじくり回してみたが、全く何も知らない人が触ると Synaptic Pakage Manager でアプリを管理するトコロとか、 Debian 系のディストロだと思うに違いない。
デスクトップ指向としながらも、プリインストールされているアプリが少ないので必要なものは追加していかなければいけないのだけれども、Synaptic は GUI (グラフィカルユーザーインターフェイス)でパッケージの管理や操作が完結するのでかなり重宝する。
インストールも他で見られる Ubiquity や Calamares とは異なり、独自の PCLinux OS Installation Wizard を使っているが、GUI でインストールすることができる。
設定項目の順番こそ違うけれども基本的な設定項目は同じなので、一つ一つ確認しながら進めていけばインストールできる。
今回の PCLinuxOS は LXQt バージョン(コミュニティエディションだけれど…)ということもあり、見た目もキレイで、かなり軽快に動いてくれた。
しっかりと作り込まれてる感を受けるディストロで、安定性も非常に高い。
自分好みの環境に仕上げるまでには、少し時間がかかるかもしれないけれども「なるほどデスクトップ指向だな」と思わせるディストロである。
ちなみにコミュニティリリースは、今回の LXQt の他にも LXDE, Trinity, Xfce なども用意されている。
定期的にメンテナンスされているので、もしもあなたが興味を持ったのであればお勧めできるディストロの一つである。
Website → http://www.pclinuxos.com/