使ってみませんか?プロジェクター。
大きなモニタもよいですが…
今回は手のひらサイズプロジェクター XDO PicoProjector を紹介します。
使ってみませんか?とは言ったものの、まだ市場には出ていません。(2022年1月現在)
実はだいぶ前に提供されたものですが、Indiegogo や Kickstarter などのクラウドファンディングで資金調達をしているベンチャー企業 XDO Tech が提供するプロジェクターです。
手元に届いたときにはクラウドファンディングの軸となる Pantera Pico PC が、すでに予定の20倍の資金を調達していた人気ぶり。
注目度の高さが伺えます。
そのせいもあって、ちょっとくらい遅くなっても…とか思ってしまったのがイケませんでした。
紹介がかなり遅くなってしまいました。
XDO Tech さん御免なさい。
ようやく紹介します!
まずは開封。
まずは届いた小包を開封しなければ始まりません。
なかなかちゃんとし包装されてます。
中身は、ホントに小さい!
ちょっと大きいサイコロみたいですね。
コダシマの小さい頃、プロジェクターといえばオーバーヘッドプロジェクター、いわゆるOHPと言われるもので学校の授業で使ってました。
透明なシートに書き込んだものを投影させるもので、今みたいに映像を映し出すなんて映画館くらいしかありませんでした。
それが、ここまで小さくなるとは…。
Anker の Nebula Capsule とかも驚きましたが、大きさで言えばさらに小さいです。
付属品には専用の電源アダプタがついていますが、驚いたのはちゃんと日本仕様のプラグになってること!
クライドファンディングの製品で、しかも海外の製品で日本仕様のプラグのって、コダシマは見たことがありませんでした。
XDO Tech は、しっかりと海外の市場調査もされているように見受けられます。
あとの付属品は、リモコンと三脚、HDMI ケーブル、説明書です。
XDO PicoPROJECTOR
本体を見ていきましょう。
ここがスライドしてレンズを保護できます。
持ち運ぶときに便利ですね。
正面向かって右側には mini HDMI 端子と、電源ボタンです。
後ろ面にはイヤフォンジャックとUSB端子、電源端子です。
ピントはダイヤルを回して合わせるタイプです。
底面には三脚が取り付けられるネジ穴がありました。
ネジは1/4インチのいわゆる小ネジと言われるサイズです。
付属の三脚はここに取り付けることが出来ます。
んで、リモコンです。
単4サイズが2本必要です。
リモコンと言えば単4電池ですね。
ってか、リモコンもありますが、天板がタッチパッドになっており、すでに Android っぽくなってます。
リモコンはおまけなのかもしれませんね。
届いたプロジェクターは、ゴム足がちょっと合ってないみたいでグラつきます。
ってことでさっそく三脚を取り付けると、途端にプロジェクターらしくなるように思うのは僕だけですかね?
とりあえず、使ってみます。
小型ですが 3,300mAh のバッテリーが内蔵されているので、電源をいれれば動き出します。
まぁまぁ、ファンの音が大きいです…。
明るい室内で使ってみた。
プロジェクターの要は、その明るさです。
まずは、この部屋の明るさの状態で試してみました。
室内の明るさを計測してみると 234.3 lux です。
しかし、まぁまぁ激しめの音がするファンですね。
はい、起動しました。
ついでなので、ちょっといじってみましょう。
スクリーンキーボードも出てくるので、ちょっと面倒ですがコレ一台でいろいろ出来ます。
が、どうしても文字入力が面倒すぎるので、レシーバータイプのワイヤレスキーボードを接続してみました。
使えるかどうか不安はありましたが、何事もなかったかのように認識され、問題なく使うことが出来ました。
Wi-Fi にも接続したので、動画視聴とかどうなのか気になったので見てみました。
うむ。
このプロジェクターの光源である LED ランプの明るさは 70 ANSI Lumens という値。
蛍光灯を点けた室内だと、あんまりハッキリ見えない感じですね。
また、1ワットスピーカーが一つ内蔵されているので、音も出ます。
思ったよりも大きな音が出ます。
激しめのファンの音にも負けてません。
でも、やっぱりちょっとファンの音が気になりますね。
とりあえず、コレくらいの明るさだとちょっと見づらいですね。
暗い室内で使ってみた。
今度は室内の照明を落として使ってみます。
照明を落としてみるとこんな感じ。
プロジェクターが投影する映像が、格段に見やすくなりました。
ちなみにこのときの室内の明るさを計測してみると 19.21 lux です。
プロジェクタの 70 ANSI Lumens は、これくらいの明るさです。
照明は落として使うほうが良いですね。
んで、HDMI 接続できるプロジェクターなので、ソチラも試してみます。
Linux で使ってみた。
このチャンネルにオファーしてきたってことは、Linux で使えってことだと解釈します。
というのも XDO Tech ではニュースレターの記事の中に Ubuntu での使用についてもあげており、Linux での使用も薦められているので、コダシマも PicoPC ではありませんが Pico Projector を Linux をインストールした PC で使ってみることにしました。
用意したOS は Zorin OS です。
ちなみに PC は TOSHIBA 時代の Dynabook R634/M です。
まず、普通に付属の HDMI ケーブルで接続したのですが、なぜか映像が映し出されませんでした。
別の mini HDMI ケーブルを試してみると、ソチラは大丈夫でした。
んで、画面のミラーリングの他にも拡張表示とか出来ないものか試してみましたが、開発中のデバイスということもあってか現状ではできませんでした。
また、映像も荒くあちこちにノイズが出てました。
さらに、動画視聴をしてみましたが、音声出力にも所々プツプツというノイズが入りました。
コレらがプロジェクタによるものなのか、PC によるものなのか、はたまた OS によるものなのか現状では断定できませんでした。
ただ状況から察するに、端子部に問題がありそうな気配がします。
使えないわけではないですが、ちょっと残念なところですね。
Android TV みたいな使い方なら良さそうですが、外部出力にはまだ改良の余地があります。
スペックについて。
ざっと見てみると確かに面白い製品ではありますが、これ単体で見るとスペック的に実はそれほど大したことはありません。
Projection Parameters | |
ディスプレイ技術 | DLP(0.2″DMD) |
光源 | LED (RGB) |
LED寿命 | 30,000 H |
LED輝度 | 70 ANSI Lumens |
ネイティブ解像度 | WVGA 854*480 |
投影サイズ | 37.8inch @1m(10-100inch) |
コントラスト | 350:1 |
映写比 | 1.35:1 |
歪み | <0.8% |
輝度均一性 | >85% |
映写距離 | 0.3-3m |
アスペクト比 | 16:9 |
フォーカスモード | Manual |
キーストーン補正 | Automatic, vertical: ± 40 D |
映写モード | Front |
オフセット | N/A |
System Parameters | |
スクリーンミラー | Eshare/Airplay/MiraCast |
オペレーションシステム | Android 7.1.2 (OTA Upgrade) |
CPUチップセット | RK3128 |
Quad-core, Cortex-A7, 1.2GHz | |
GPU | Mali-400MP2 GPU |
RAM | 1GB DDR3 |
ROM フラッシュ | 16GB |
WIFI | 2.4G / 5G IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
ブルートゥース | BT 5.0 |
Basic Parameters | |
電池容量(代表値 | 3.7V 3,300 mAh |
動作時間 | About 1.5-2 H |
ビデオフォーマット | DAT, MPG, VOB, TS,AVI, MKV, MP4, MOV, 3GP,FLV,WEBM,WMV, ASF, MKV |
オーディオフォーマット | MP1, MP2, MP3,WMA,WAV,OGG, OGA,AAC, M4A,3GP |
画像フォーマット | jpg, png, bmp etc |
タッチ操作 | Yes |
その他の操作 | Button or IR/2.4G wireless remote |
内蔵スピーカー | 1*1 Watt |
エンジンパワー | 5W |
プロジェクター電源 | 10W |
電源 入力 | DC5V3A,AC100-240V, 50/60Hz |
I/Oポート | USB 2.0 IN*1、HDMI INPUT*1、3.5mm Audio OUT*1、DC 5V IN*1 |
Package | |
付属品 | 1*machine,1*IR Remote Control, 1*Adaptor,1*HDMI, cable,1*Tripod+Clamp, 1*Manual, |
ケース素材 | Aluminium Alloy |
ケースカラー | Iron gray |
寸法 | 63×63×63 mm |
正味重量 | 210 g |
総重量 | 700g |
ギフトボックスサイズ | 185* 125*71mm |
カートンサイズ | 390*357*335 mm |
G.W. / カートンあたりのセット | 15.04/ 20 sets |
証明書 | FCC / CE / ROHS |
保証書 | 1 Year |
ぶっちゃけもっと高性能なプロジェクタが存在します。
PicoProjector では光源に LED を使っていますが、その明るさはご覧いただいたとおり 70 ANSI Lumens で、特別明るいわけではありません。
照明を落とした室内でならはっきり見えるくらいの明るさです。
解像度も WVGA 854*480 と、一昔前のモニター程度の解像度です。
コントラスト比も 350:1 と、決して高いとは言えません。
Android 7 を搭載し PicoProjector 単体で、動画視聴やWebブラウジングを行うことができます。
ってことですが、すでに Android 12 がリリースされている中で Android 7 っていうのもちょっと引っかかります。
ちなみにリモコンも付いていますが、本体の天板がトラックパッドの用になっているため、これ一個で操作ができます。
という製品も、実はそこそこ出回ってます。
搭載されているプロセッサは、RK3128というクアッドコアの Soc で、RAM は 1GB DDR3、16GB ストレージという、
結構前のスマホのようなスペックなので、様々なアプリをインストールしたりゲームしたりということは難しそうです。
っとまぁ、スペックだけを見るとあまりパットしませんが、XDO Tech が提供するのは性能だけの製品ではないようです。
今回提供いただいたのはプロジェクターだけですが、すでに資金調達の目標額を達成している Pantera PicoPC と組み合わせると独自の世界観が広がります。
このプロジェクターは XDO Tech が展開する Pantera PicoPC を中心とした製品群のなかのひとつです。
圧倒的な携帯性を備えた手のひらサイズの超小型のホームファクタを軸に、生産性とエンターテイメントのために設計されたデバイスです。
Pantera の映像係といったところ。
ガジェット好きの心をくすぐる様々なアクセサリも予定されており、見ているだけでワクワクしてきます。
このワクワク感が XDO Tech が提供する最も重要な部分では無いでしょうか。
まだ正式に市場にリリースされてはいませんが Pantera PicoPC の出荷が始まっているので、近いうちに Pico Projector も出回ってくることでしょう。
その時には、もう少し不具合とかが解消されていることを願います。
XDO PicoPROJECTOR のまとめ。
ということで、今回は XDO Tech が開発中の PicoPROJECTOR を紹介しました。
性能的に大きさのほかには、ぶっちゃけ目立ったところはありませんが、PC 周辺のトータルコーディネイトという感じの XDO の世界観はワクワクせざるを得ません。
クラウドファンディングでの目標金額への到達スピードがそれを物語っているのでしょう。
たまには液晶ディスプレイとかではなくて、プロジェクターを使ってみるのも良いかもしれません。
この動画の編集をしながら映画を流し見してたのですが、映画はやっぱりプロジェクターのほうが雰囲気あります。
正式にリリースされるのがいつになるかは公表されていませんが、関連リンクを貼っておきますので、是非チェックしてみてください。