使ってみませんか?プロジェクター。

大きなモニタもよいですが…

今回は手のひらサイズプロジェクター XDO PicoProjector を紹介します。

https://youtu.be/5dT1DoB-L3A

使ってみませんか?とは言ったものの、まだ市場には出ていません。(2022年1月現在)

実はだいぶ前に提供されたものですが、Indiegogo や Kickstarter などのクラウドファンディングで資金調達をしているベンチャー企業 XDO Tech が提供するプロジェクターです。

手元に届いたときにはクラウドファンディングの軸となる Pantera Pico PC が、すでに予定の20倍の資金を調達していた人気ぶり。

注目度の高さが伺えます。

そのせいもあって、ちょっとくらい遅くなっても…とか思ってしまったのがイケませんでした。

紹介がかなり遅くなってしまいました。

XDO Tech さん御免なさい。

ようやく紹介します!

まずは開封。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

まずは届いた小包を開封しなければ始まりません。

なかなかちゃんとし包装されてます。

中身は、ホントに小さい!

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

ちょっと大きいサイコロみたいですね。

コダシマの小さい頃、プロジェクターといえばオーバーヘッドプロジェクター、いわゆるOHPと言われるもので学校の授業で使ってました。

透明なシートに書き込んだものを投影させるもので、今みたいに映像を映し出すなんて映画館くらいしかありませんでした。

それが、ここまで小さくなるとは…。

Anker の Nebula Capsule とかも驚きましたが、大きさで言えばさらに小さいです。

付属品には専用の電源アダプタがついていますが、驚いたのはちゃんと日本仕様のプラグになってること! 

クライドファンディングの製品で、しかも海外の製品で日本仕様のプラグのって、コダシマは見たことがありませんでした。

XDO Tech は、しっかりと海外の市場調査もされているように見受けられます。

あとの付属品は、リモコンと三脚、HDMI ケーブル、説明書です。

XDO PicoPROJECTOR

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

本体を見ていきましょう。

ここがスライドしてレンズを保護できます。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

持ち運ぶときに便利ですね。

正面向かって右側には mini HDMI 端子と、電源ボタンです。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

後ろ面にはイヤフォンジャックUSB端子電源端子です。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

ピントはダイヤルを回して合わせるタイプです。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

底面には三脚が取り付けられるネジ穴がありました。

ネジは1/4インチのいわゆる小ネジと言われるサイズです。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

付属の三脚はここに取り付けることが出来ます。

んで、リモコンです。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

単4サイズが2本必要です。

リモコンと言えば単4電池ですね。

ってか、リモコンもありますが、天板がタッチパッドになっており、すでに Android っぽくなってます。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

リモコンはおまけなのかもしれませんね。

届いたプロジェクターは、ゴム足がちょっと合ってないみたいでグラつきます。

ってことでさっそく三脚を取り付けると、途端にプロジェクターらしくなるように思うのは僕だけですかね?

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

とりあえず、使ってみます。

小型ですが 3,300mAh のバッテリーが内蔵されているので、電源をいれれば動き出します。

まぁまぁ、ファンの音が大きいです…。

明るい室内で使ってみた。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

プロジェクターの要は、その明るさです。

まずは、この部屋の明るさの状態で試してみました。

室内の明るさを計測してみると 234.3 lux です。

しかし、まぁまぁ激しめの音がするファンですね。

はい、起動しました。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

ついでなので、ちょっといじってみましょう。

スクリーンキーボードも出てくるので、ちょっと面倒ですがコレ一台でいろいろ出来ます。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

が、どうしても文字入力が面倒すぎるので、レシーバータイプのワイヤレスキーボードを接続してみました。

使えるかどうか不安はありましたが、何事もなかったかのように認識され、問題なく使うことが出来ました。

Wi-Fi にも接続したので、動画視聴とかどうなのか気になったので見てみました。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

うむ。

このプロジェクターの光源である LED ランプの明るさは 70 ANSI Lumens という値。

蛍光灯を点けた室内だと、あんまりハッキリ見えない感じですね。

また、1ワットスピーカーが一つ内蔵されているので、音も出ます。

思ったよりも大きな音が出ます。

激しめのファンの音にも負けてません。

でも、やっぱりちょっとファンの音が気になりますね。

とりあえず、コレくらいの明るさだとちょっと見づらいですね。

暗い室内で使ってみた。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

今度は室内の照明を落として使ってみます。

照明を落としてみるとこんな感じ。

プロジェクターが投影する映像が、格段に見やすくなりました。

ちなみにこのときの室内の明るさを計測してみると 19.21 lux です。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

プロジェクタの 70 ANSI Lumens は、これくらいの明るさです。

照明は落として使うほうが良いですね。

んで、HDMI 接続できるプロジェクターなので、ソチラも試してみます。

Linux で使ってみた。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

このチャンネルにオファーしてきたってことは、Linux で使えってことだと解釈します。

というのも XDO Tech ではニュースレターの記事の中に Ubuntu での使用についてもあげており、Linux での使用も薦められているので、コダシマも PicoPC ではありませんが Pico Projector を Linux をインストールした PC で使ってみることにしました。

用意したOS は Zorin OS です。

ちなみに PC は TOSHIBA 時代の Dynabook R634/M です。

まず、普通に付属の HDMI ケーブルで接続したのですが、なぜか映像が映し出されませんでした。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

別の mini HDMI ケーブルを試してみると、ソチラは大丈夫でした。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

んで、画面のミラーリングの他にも拡張表示とか出来ないものか試してみましたが、開発中のデバイスということもあってか現状ではできませんでした。

また、映像も荒くあちこちにノイズが出てました。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

さらに、動画視聴をしてみましたが、音声出力にも所々プツプツというノイズが入りました。

コレらがプロジェクタによるものなのか、PC によるものなのか、はたまた OS によるものなのか現状では断定できませんでした。

ただ状況から察するに、端子部に問題がありそうな気配がします。

使えないわけではないですが、ちょっと残念なところですね。

Android TV みたいな使い方なら良さそうですが、外部出力にはまだ改良の余地があります。

スペックについて。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

ざっと見てみると確かに面白い製品ではありますが、これ単体で見るとスペック的に実はそれほど大したことはありません。

Projection Parameters 
ディスプレイ技術DLP(0.2″DMD)
光源LED (RGB)
LED寿命30,000 H
LED輝度70 ANSI Lumens
ネイティブ解像度WVGA 854*480
投影サイズ37.8inch @1m(10-100inch)
コントラスト350:1
映写比1.35:1
歪み<0.8%
輝度均一性>85%
映写距離0.3-3m
アスペクト比16:9
フォーカスモードManual
キーストーン補正Automatic, vertical: ± 40 D
映写モードFront
オフセットN/A
System Parameters 
スクリーンミラーEshare/Airplay/MiraCast
オペレーションシステムAndroid 7.1.2 (OTA Upgrade)
CPUチップセットRK3128
Quad-core, Cortex-A7, 1.2GHz
GPUMali-400MP2 GPU
RAM1GB DDR3
ROM フラッシュ16GB
WIFI2.4G / 5G IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
ブルートゥースBT 5.0
Basic Parameters 
電池容量(代表値3.7V 3,300 mAh
動作時間About 1.5-2 H
ビデオフォーマットDAT, MPG, VOB, TS,AVI, MKV, MP4, MOV, 3GP,FLV,WEBM,WMV, ASF, MKV
オーディオフォーマットMP1, MP2, MP3,WMA,WAV,OGG, OGA,AAC, M4A,3GP
画像フォーマットjpg, png, bmp etc
タッチ操作Yes
その他の操作Button or IR/2.4G wireless remote
内蔵スピーカー1*1 Watt
エンジンパワー5W
プロジェクター電源10W
電源 入力DC5V3A,AC100-240V, 50/60Hz
I/OポートUSB 2.0 IN*1、HDMI INPUT*1、3.5mm Audio OUT*1、DC 5V IN*1
Package 
付属品1*machine,1*IR Remote Control, 1*Adaptor,1*HDMI, cable,1*Tripod+Clamp, 1*Manual,
ケース素材Aluminium Alloy
ケースカラーIron gray
寸法63×63×63 mm
正味重量210 g
総重量700g
ギフトボックスサイズ185* 125*71mm
カートンサイズ390*357*335 mm
G.W. / カートンあたりのセット15.04/ 20 sets
証明書FCC / CE / ROHS
保証書1 Year

ぶっちゃけもっと高性能なプロジェクタが存在します。

PicoProjector では光源に LED を使っていますが、その明るさはご覧いただいたとおり 70 ANSI Lumens で、特別明るいわけではありません。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

照明を落とした室内でならはっきり見えるくらいの明るさです。

解像度も WVGA 854*480 と、一昔前のモニター程度の解像度です。

コントラスト比も 350:1 と、決して高いとは言えません。

Android 7 を搭載し PicoProjector 単体で、動画視聴やWebブラウジングを行うことができます。

ってことですが、すでに Android 12 がリリースされている中で Android 7 っていうのもちょっと引っかかります。

ちなみにリモコンも付いていますが、本体の天板がトラックパッドの用になっているため、これ一個で操作ができます。

という製品も、実はそこそこ出回ってます。

搭載されているプロセッサは、RK3128というクアッドコアの Soc で、RAM は 1GB DDR316GB ストレージという、

結構前のスマホのようなスペックなので、様々なアプリをインストールしたりゲームしたりということは難しそうです。

っとまぁ、スペックだけを見るとあまりパットしませんが、XDO Tech が提供するのは性能だけの製品ではないようです。

今回提供いただいたのはプロジェクターだけですが、すでに資金調達の目標額を達成している Pantera PicoPC と組み合わせると独自の世界観が広がります。

このプロジェクターは XDO Tech が展開する Pantera PicoPC を中心とした製品群のなかのひとつです。

圧倒的な携帯性を備えた手のひらサイズの超小型のホームファクタを軸に、生産性とエンターテイメントのために設計されたデバイスです。

Pantera の映像係といったところ。

ガジェット好きの心をくすぐる様々なアクセサリも予定されており、見ているだけでワクワクしてきます。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

このワクワク感が XDO Tech が提供する最も重要な部分では無いでしょうか。

まだ正式に市場にリリースされてはいませんが Pantera PicoPC の出荷が始まっているので、近いうちに Pico Projector も出回ってくることでしょう。

その時には、もう少し不具合とかが解消されていることを願います。

XDO PicoPROJECTOR のまとめ。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

ということで、今回は XDO Tech が開発中の PicoPROJECTOR を紹介しました。

性能的に大きさのほかには、ぶっちゃけ目立ったところはありませんが、PC 周辺のトータルコーディネイトという感じの XDO の世界観はワクワクせざるを得ません。

クラウドファンディングでの目標金額への到達スピードがそれを物語っているのでしょう。

たまには液晶ディスプレイとかではなくて、プロジェクターを使ってみるのも良いかもしれません。

この動画の編集をしながら映画を流し見してたのですが、映画はやっぱりプロジェクターのほうが雰囲気あります。

【XDO PicoPROJECTOR】使ってみませんか?Android搭載の超小型プロジェクター!

正式にリリースされるのがいつになるかは公表されていませんが、関連リンクを貼っておきますので、是非チェックしてみてください。

https://xdo.ai/
https://www.indiegogo.com/projects/picopc-tiny-desktop-pc-win10-linux-4k-computer
https://www.kickstarter.com/projects/xdo/picopc-tiny-desktop-pc-palm-sized-windows-linux-computer